君子盟 第8話 あらすじ/ネタバレ

封(ほう)家の兄弟の遺作は、六賢聖伝説を描いた絵巻物であった。犯人は毒薬を巧みに顏料に隠し、遺体を切り刻んで知恵の聖モジゲンを再現しようとしていた。楚啓児(そけいじ)と孫神医の死状から、犯人は遺体を使って六賢聖を完成させようとしていると張屏(ちょうへい)は推測した。

検死の結果、死者は先に出血し、その後切断されていることが判明した。奇妙なことに、遺体には蚤の痕跡が残っており、犯人が別の隠し通路を使って遺体を運んでいることが示唆された。張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)は、その痕跡を追って密道と暗渠(あんきょ)を発見し、犯人と遭遇する。彼らは囚房に逃げ込み、蘭珏(らんかく)の機転で驚天雷の爆発を回避するが、閉じ込められてしまう。犯人は暗渠(あんきょ)の幽霊と名乗り、生死の哲学を語り、キョウ毓貞(きょういくてい)が計画の音楽の聖であることをほのめかす。

犯人の犯行順序を分析した張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)は、残りの二賢聖が雲裳坊の呉娘子(ごじょうし)と大理寺の陶大人であると推測し、彼らの救出を急ぐ。彼らは生死門の仕掛けを利用して火葬炉から脱出し、それぞれ別行動を取る。王硯(おうけん)は呉娘子(ごじょうし)を守り、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は大理寺に向かう。陶大人は無事だったため、彼を隠蔽する。しかし、呉娘子(ごじょうし)はすでに殺害されていた。

帰宅途中の張屏(ちょうへい)は、馬叔(ばしゅく)から楚啓児(そけいじ)の死状が南方の伝説に似ていることを聞く。その伝説は、邪術を学んだ神秘的な部族が天罰を受けて全滅したというものであった。この情報から張屏(ちょうへい)は過去の事件を思い出し、嶺南の摩羅(摩ラまら)村で20年前に起きた血なまぐさい事件の記録を調べる。その事件は現在の事件と関連している可能性があった。張屏(ちょうへい)は移動時間を計算し、王硯(おうけん)は張屏(ちょうへい)を大理寺に戻して陶大人を守らせ、蘭珏(らんかく)と事件と蘭父の冤罪との関連について話し合う。蘭珏(らんかく)は再調査が波紋を呼ぶことを懸念し、一人で責任を負うことを決意するが、張屏(ちょうへい)はすでにすべてを聞いており、黙って立ち去る。

刑(けい)部からの報告によると、楚啓児(そけいじ)、呉娘子(ごじょうし)、孫神医の遺体が盗まれ、陶大人は無事だった。別の情報筋によると、張屏(ちょうへい)は口のきけない二皮匠に助けを求められたという。その二皮匠の証言は疑わしく、蘭珏(らんかく)は何か裏があるのではないかと考える。

第8話の感想

第8話は、緊張感と謎解きが融合した、見応えのある回でした。封(ほう)家兄弟の遺作から始まった事件は、六聖賢伝説と繋がり、さらに大きな陰謀へと発展していく様子が描かれました。

特に印象的だったのは、暗渠(あんきょ)幽魂との対峙シーンです。張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)が囚室に閉じ込められ、生死の危機に陥る緊迫感は手に汗握る展開でした。また、暗渠(あんきょ)幽魂が語る生死の哲学は、事件の核心に触れる重要な内容であり、今後の展開を予感させるものでした。

事件の真相に迫るにつれて、新たな謎も浮上してきました。楚啟兒の死状と南方伝説の類似点、摩箩村の血案との関連性など、気になる要素が満載です。張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)は、これらの謎を解き明かすことができるのでしょうか。今後の展開に期待が高まります。

つづく