尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第1話 あらすじ/ネタバレ

永楽二十年、宮廷内

雑役たちが食盒を手に廊下を軽やかに歩み、太子朱高熾(しゅこうち)に尚食(しょうしょく)孟紫ウン(もうしうん)が丹精込めて作った料理を運んでいきます。朱高熾(しゅこうち)は料理を絶賛し、料理人の選抜について尋ねます。孟紫ウン(もうしうん)は順調に進んでいると答えます。

しかし、朱高熾(しゅこうち)が食事をしていると異物を感じ、吐き出すと小さな骨片でした。孟紫ウン(もうしうん)は慌てて謝罪します。

そこへ太子妃(ひしのかみ)張氏が現れ、孟紫ウン(もうしうん)を厳しく叱責します。側で見ていた司膳の姜婉莺は、孟紫ウン(もうしうん)がもうすぐ宮廷を去ることを理由に、太子妃(ひしのかみ)に寛大な処置を懇願します。しかし、張氏は姜婉莺の真意を見抜き、杖責30回の上、宮廷から追放するよう命じます。

その後、張氏は孟紫ウン(もうしうん)を慰め、皇帝朱棣(しゅてい)が凱旋したことを告げ、晩餐の準備を命じます。同時に皇孫の朱瞻基(しゅせんき)を宮廷に呼び戻すよう命じます。

宮廷外

朱瞻基(しゅせんき)は飛脚から漢王が勝手に宮廷に戻ったことを知り、事態の緊急性を悟り、急いで宮廷へ向かいます。途中、障害に遭いますが、朱瞻基(しゅせんき)は先頭に立って兵士たちと共に困難を乗り越え、泥の中でも毅然とした姿を見せます。

尚食局

掌膳(しょうぜん)の選抜が行われ、蘇月華(そげつか)、殷紫萍(いんしへい)、姚子衿(ようしきん)の3人が選ばれます。しかし、「名饌盛宴」という課題に対して、3人ともそれぞれ長所と短所があり、王司膳は彼女たちを追い出そうとします。

そこに孟紫ウン(もうしうん)が現れ、皇帝の凱旋を理由に、彼女たちをしばらく残すよう説得します。

皇帝朱棣(しゅてい)の帰還

凱旋を祝う宴会が開かれましたが、料理は多くても皇帝の口に合いません。漢王は媚びを売りますが、皇帝は不快感を示します。朱瞻基(しゅせんき)は巧みに皇帝の機嫌を取り、危機を回避します。

時間が迫る中、尚食局のメンバーは宮廷の外で兵士たちの食事を作るよう命じられます。蘇月華(そげつか)の創意工夫を凝らした肉まんは大好評で、姚子衿(ようしきん)は皇帝の体調を察し、胡司膳と共に清蒸鶏肝膏スープと鶏汁豆腐を作り、皇帝の食欲を呼び起こし、危機を救います。

宴会では、漢王が再び朱瞻基(しゅせんき)のことを持ち出し、緊張が高まります。太子妃(ひしのかみ)張氏は機転を利かせ、「母子会」という料理を献上し、料理を通して皇后の恩情を思い出し、皇帝の寛恕を願います。この行動は場の雰囲気を和らげるだけでなく、朱棣(しゅてい)に姚子衿(ようしきん)の機転と細やかさを印象付けます。

第1話の感想

第1話は、華やかな宮廷料理の世界と、そこに生きる人々の愛憎劇が描かれた、見応えのあるスタートでした。

料理人たちの腕前はもちろん、宮廷内の権力争いや、皇帝の凱旋など、見どころ満載です。特に、孟紫ウン(もうしうん)が骨片混入の責任を問われ、杖責を受けそうになるシーンはハラハラドキドキしました。しかし、太子妃(ひしのかみ)の機転で救われる展開は、見ていてスカッとしました。

また、朱瞻基(しゅせんき)の勇猛果敢な姿や、姚子衿(ようしきん)の機転の利いた行動など、登場人物たちの魅力も存分に発揮されていました。

つづく