尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

料理の試食と予期せぬアクシデント

孟紫ウン(もうしうん)は、緊張した面持ちで料理が運ばれていく様子を見守っていた。漢王(かんおう)は最初の数品をあっさりと食べずに残してしまう。孟紫ウン(もうしうん)は漢王の嗜好を把握し損ねたことを悔やむ。

一方、尚食局(しょうしょくきょく)では予期せぬアクシデントが発生。除夕家宴の準備中、料理人が指を怪我してしまう。人手が足りず焦る中、姚子衿(ようしきん)は殷紫萍(いんしへい)を代役に立てることを提案。殷紫萍(いんしへい)は腕を振るう絶好の機会を得て意気込む。

皇帝の反応と姚子衿(ようしきん)の活躍

朱高熾(しゅこうし)は久しぶりの肉料理に満足そうに頬張る。朱瞻基(しゅせんき)は父を諫めるが、皇帝は朱高熾(しゅこうち)の様子に不快感を示す。

晩餐では、皇帝は料理を次々と口に運び、尚食局の腕前に満足する。姚子衿(ようしきん)はカニ味噌を使った料理で尚膳監の福寿全を凌駕し、称賛を浴びる。

しかし、月華(げっか)は王妃が鶏子青アレルギーであることに気づく。王妃が月華が作った料理を口にした直後、体調を崩してしまう。漢王は王妃を連れ帰ろうとするが、朱瞻基(しゅせんき)は太子妃(ひしのかみ)に付き添わせる。

陰謀の露呈と漢王妃の死

朱瞻基(しゅせんき)は、常山護衛指揮の孟賢(もうけん)一味が皇帝毒殺を企て、趙王(ちょうおう)が天象を利用して太子に罪を着せようと画策していたことを暴く。趙王は罪を否認するが、毒酒を飲まされ動揺を隠せない。漢王は太子を陥れようとするが、太子は趙王を庇う。

皇帝は趙王を禁足処分、漢王を封地に帰らせる。漢王妃は病状が悪化し、亡くなってしまう。孟紫ウン(もうしうん)は月華を問い詰めるが、月華は何も答えようとしない。孟紫ウン(もうしうん)は月華を平手打ちし、失望を露わにする。

孟紫ウン(もうしうん)の罷免と月華の苦悩

皇帝は朱瞻基(しゅせんき)に世間の評判を尋ねる。朱瞻基(しゅせんき)は帝王の心得について語り、皇帝は太子より朱瞻基(しゅせんき)を高く評価する。

一方、孟紫ウン(もうしうん)は漢王との私通疑惑で太子妃(ひしのかみ)から追及を受ける。孟紫ウン(もうしうん)は月華をかばおうとするが、罷免されてしまう。王司膳と胡司膳は長年対立を装っていたが、実は孟紫ウン(もうしうん)の独断専行を暴くために共謀していたことが明らかになる。

月華は游一帆(ゆういつはん)に利用されたことを責める。漢王は真相を知り、游一帆(ゆういつはん)を殴打する。游一帆(ゆういつはん)は漢王妃がかつて自分の母を陥れたことを暴露し、過去の因縁が清算される。

第11話の感想

第11話は、波乱に満ちた展開が続いた回でした。

まず、除夕家宴の準備で発生したアクシデントは、尚食局のチームワークを改めて浮き彫りにしました。殷紫萍(いんしへい)が代役を務め、姚子衿(ようしきん)が腕を振るう場面は、それぞれの成長を感じさせるものでした。

皇帝の反応は、朱高熾(しゅこうち)と朱瞻基(しゅせんき)の対比を鮮明にしました。朱高熾(しゅこうち)は純粋に料理を楽しみ、朱瞻基(しゅせんき)は常に先を見据えて行動しています。皇帝は朱瞻基(しゅせんき)の才覚を高く評価していることが伺えました。

陰謀の露呈は、趙王の野望と漢王の保身が明らかになりました。孟賢一味の逮捕と趙王の禁足処分は、悪事が裁かれたことを示しています。漢王妃の死は、孟紫ウン(もうしうん)と月華の確執に大きな影響を与えました。

孟紫ウン(もうしうん)の罷免は、権力闘争の犠牲となったことを意味します。王司膳と胡司膳の共謀は、権力維持のために手段を選ばないことを示しています。

月華の苦悩は、利用されたことへの怒りと過去の因縁との決着が描かれました。游一帆(ゆういつはん)の告白は、漢王と月華の確執の根深さを物語っています。

つづく