尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第15話 あらすじ/ネタバレ
孟紫ウン(もうしうん)の官職復帰
官職を剥奪された孟紫ウン(もうしうん)は、再び尚食局(しょうしょくきょく)の女官として復帰する。彼女の優れた料理の腕前は再び朱高熾(しゅこうし)を魅了し、特に松木炭火で丁寧に調理されたスープご飯は絶賛される。しかし、孟紫ウン(もうしうん)は貴重な食材が一般の人々に届かないことを嘆く。それを聞いた朱高熾(しゅこうし)は、長寿山(ちょうじゅさん)の伐採制限を緩和し、皇室専用の区域を除いて一般の人々にも開放することを命じる。
宮中の腐敗を暴く
孟紫ウン(もうしうん)は、光禄卿(こうろくけい)の井泉(せいせん)が新王朝の倹約の風潮に背き、南京(なんきん)から高価な食材を私的に買い付けていることを皇帝に告発する。仁政を目指す朱高熾(しゅこうし)は、この行為を厳しく罰し、光禄寺(こうろくじ)は調査を受け、井泉(せいせん)は投獄される。胡司膳(こしさぜん)も帳簿の偽造と私腹を肥やした罪で連座するが、王司膳(おうしさぜん)は単身で罪を被る。
月華(げっか)の苦悩
恩師である王司膳(おうしさぜん)が窮地に陥ったことを知った月華(げっか)は、孟紫ウン(もうしうん)に助けを求める。しかし、孟紫ウン(もうしうん)は、かつて娘を守るために罪を被った経験から、月華(げっか)には自立を促す。王司膳(おうしさぜん)が胡司膳(こしさぜん)の罪を被ったのは、彼女を唯一の理解者として慕っていたためであり、胡司膳(こしさぜん)が面会を拒否したことで人情の冷たさを痛感する。
姚子衿(ようしきん)と月華(げっか)の成長
尚食局(しょうしょくきょく)に戻った孟紫ウン(もうしうん)は、姚子衿(ようしきん)と紫萍(しへい)の訓練に力を注ぐ。王司膳(おうしさぜん)の庇護を失った月華(げっか)は、胡司膳(こしさぜん)から励まされ、料理の腕を磨くことに専念する。そんな中、坤寧宮(こんねいきゅう)から皇后の体調不良の知らせが届く。妊娠の可能性が疑われるが、新旧の司薬(しやく)の診断が食い違い、議論を呼ぶ。胡司膳(こしさぜん)は、姚子衿(ようしきん)に皇后的膳食を任せるという意外な決断を下し、月華(げっか)の介入を禁じる。
皇后の病状悪化と真相
姚子衿(ようしきん)が作った料理に皇后は激怒し、盛太医(せいタイイ)は保胎薬を破血清火の薬にすり替える。月華(げっか)は姚子衿(ようしきん)にそのことを告げ、皇后の症状が妊娠とは一致しないことを疑う。薬を飲んだ皇后の容体は悪化し、盛太医(せいタイイ)は厳罰に処される。処刑される直前、彼は皇后が妊娠しておらず、誤診によって命を落とすことになることを訴える。
姚子衿(ようしきん)の決断
事態の重大さを悟った姚子衿(ようしきん)は、朱瞻基(しゅせんき)に真実を告げることを決意する。彼女は食事を運ぶ際に、皇后の病状と太医院の誤診について説明する。激怒した朱瞻基(しゅせんき)は、姚子衿(ようしきん)と共に太医院に向かい、真相を究明して皇后の命を救うことを誓う。宮廷の混乱の中で、姚子衿(ようしきん)の勇気と知恵が真実を明らかにし、危機を救う鍵となる。
第15話の感想
第15話は、宮廷の陰謀と真実が交錯する緊迫した展開が繰り広げられました。孟紫ウン(もうしうん)の官職復帰と、彼女が明らかにした宮中の腐敗は、新王朝の清廉な政治を目指す朱高熾(しゅこうし)の決意を浮き彫りにしました。一方で、恩師を救うために奔走する月華(げっか)の姿は、彼女の成長と自立を印象付けます。
皇后の病状をめぐる謎は、物語にさらなるサスペンスをもたらしました。姚子衿(ようしきん)の機転と勇気によって、真実が明らかになる展開は爽快感を与えてくれます。また、朱瞻基(しゅせんき)の皇后への一途な想いと、姚子衿(ようしきん)の献身的な姿は、物語にロマンチックな要素を加えています。
つづく