尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

皇帝の赦免

皇帝は太子妃(ひしのかみ)の言葉を聞き、亡き皇后の賢淑さを思い出し、朱瞻基(しゅせんき)に同情し、寛大な処置を下した。別れの際に、皇帝は朱高熾(しゅこうち)を励まし、母后が優れた人物を見抜いたことに感謝し、良き伴侶を与えたと述べた。朱高熾(しゅこうち)は汗を流しながら跪き、許しを請い、涙を流した。太子妃(ひしのかみ)はそれを目の当たりにし、自ら彼を起こし、騒動はようやく収束した。

姚子衿(ようしきん)の勝利と罰

その後、孟紫ウン(もうしうん)は人々の前で姚子衿(ようしきん)が復試で優勝したことを発表し、皆はその料理の独創性に驚いた。姚子衿(ようしきん)は出征兵士の食膳の変化に気付き、皇帝がよく食べていた清蒸鶏、椒醋鵝、焼豚などが徐々に減り、代わりに消化の良いあっさりとした料理を好むようになったことから、陛下は胃腸の不調か歯のトラブルを抱えているのではないかと推測した。孟紫ウン(もうしうん)は彼女の胆大さと細やかな心遣いを称賛し、優勝は当然の結果であると述べた。

しかし、王司膳は納得せず、姚子衿(ようしきん)が医術の知識がないのに薬膳で聖体を推測したのは大失態だと非難した。孟紫ウン(もうしうん)がすでに彼女を優勝と決めたにもかかわらず、王司膳は厳罰を科し、宮正司に出頭して鈴を鳴らしながら歩く罰を1ヶ月受けさせた。姚子衿(ようしきん)は夜遅く鈴を鳴らしながら歩き、重い足取りで更夫と共に宮中を歩いた。彼女の粘り強さは、多くの宦官の注目を集めた。方典膳は彼女を憐れみ、彼女が戻ってくるたびに軽い仕事を割り当てて慰めた。

朱瞻基(しゅせんき)の帰還と恩赦

ある夜、姚子衿(ようしきん)は朱瞻基(しゅせんき)の轎の前で誤って転倒し、罰を免れないと思ったが、朱瞻基(しゅせんき)は怒るどころか、彼女の罪を許した。皇帝は太孫の帰還を聞き、表面上は淡々としているものの、内心では非常に喜んでいた。夜半、皇帝は太孫から贈られた贈り物を見つけ、それが1匹の蟋蟀であることを確認すると、心が落ち着きを取り戻した。その後、朱瞻基(しゅせんき)は食事を届けるように命じ、罪人を助けることを意図し、皇帝は楊士奇(よう しき)を釈放した。

確執と友情

太孫妃は太孫の帰還を聞くと、病気を理由に会おうとしなかった。一方、朱瞻基(しゅせんき)は楊士奇(よう しき)の屋敷に密かに訪れていた。楊士奇(よう しき)は太孫の気遣いに感謝し、獄中で太孫に不利なことは何も言わなかったと述べた。朱瞻基(しゅせんき)は薬を贈って気遣いを示し、2人の友情は深まった。

朱瞻基(しゅせんき)は早桔を携えて太孫妃を訪れたが、冷たくあしらわれ、言葉を交わした後は沈黙してしまった。側にいた胡司膳は、太孫妃は太孫と親しくなるべきだと説得し、宗家の栄光に貢献すべきだと述べた。しかし、太孫妃は心のわだかまりが解けず、結婚は家族の利益の犠牲であり、胡司膳の説得にも耳を貸さなかった。

姚子衿(ようしきん)の新たな挑戦

膳食局では、蘇月華(そげつか)らが熱心に勉強していたが、姚子衿(ようしきん)は王司膳の怒りを買ってしまったため、こっそりと勉強するしかなかった。方典膳は彼女の賢さを認め、将来が阻まれることを惜しみ、太孫府に食事を届けるように命じた。姚子衿(ようしきん)は初めて太孫府を訪れ、新鮮な気持ちになった。その夜、太孫は酔枣のおやつを気に入り、翌日も送るように命じた。

殷紫萍(いんしへい)は姚子衿(ようしきん)が酔枣を勝手に加えたことに気づき、告発しようとしたが、姚子衿(ようしきん)は代わりに自分が字を覚えて試験の準備をするのを手伝うことを条件に、2人は暗黙の了解を結んだ。姚子衿(ようしきん)は暇な時間には、殷紫萍(いんしへい)に字と宮中の礼儀を教えていた。

蘇月華(そげつか)の疑問と孟紫ウン(もうしうん)の苦悩

蘇月華(そげつか)は孟紫ウン(もうしうん)に蘇懐瑜のことについて尋ねた。孟紫ウン(もうしうん)は娘の名前を聞くと、心が痛んだ。月華は母の冤罪の真相を知りたいと訴えたが、孟紫ウン(もうしうん)は悲しみを堪えて妄言だと叱り、10回板で打つ罰を与えた。振り返ると、孟紫ウン(もうしうん)は今の段階で名乗り出るのは無益であり、かえって混乱を招くだけだと考え、黙っていることに決めた。

趙王の挑発

趙王は皇帝に汗血馬を献上し、朱高熾(しゅこうち)の能力を試そうとした。皇帝は試乗を命じ、朱高熾(しゅこうち)は怖がっていたものの、なんとか乗った。馬の上で、朱高熾(しゅこうち)は複雑な気持ちを抱いていた。皇命には逆らえないという無力感と、弟の策略への不安が入り混じっていた。

第2話の感想

第2話は、姚子衿(ようしきん)の才能と苦悩、そして朱瞻基(しゅせんき)と太孫妃の確執が描かれた回でした。姚子衿(ようしきん)は料理の腕前は確かですが、王司膳の怒りを買ってしまい、罰を受けながら精進する姿が印象的でした。一方、朱瞻基(しゅせんき)は皇帝からの寵愛を受けながらも、太孫妃との溝を埋めることができず、もどかしさを感じている様子が伺えました。

また、孟紫ウン(もうしうん)の苦悩も描かれていました。蘇月華(そげつか)から娘の蘇懐瑜について問われた孟紫ウン(もうしうん)は、真実を明かすことができず、複雑な思いを抱えていることが伝わってきました。

つづく