尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第20話 あらすじ/ネタバレ
姚子衿(ようしきん)、十皇子を諭す
姚子衿(ようしきん)は皇帝の命で十皇子の元に食事を届けに行く。しかし、十皇子は滋養粥を床に投げ捨てて怒りをあらわにする。姚子衿(ようしきん)はためらうことなく十皇子の手を握り、床にひざまずいて懇願する。「一粒一粒のお米は苦労して作られたものです。殿下は農民の苦労を思いやり、倹約を心がけるべきです。権力をもって米を粗末にしてはなりません。」
十皇子は姚子衿(ようしきん)の言葉を聞いてさらに怒り、彼女を罰しようと息巻く。そこへ朱瞻基(しゅせんき)が現れ、周囲の人々を退かせると、十皇子を諭す。朱瞻基(しゅせんき)は十皇子が病弱で寵愛を受けていることを認めつつも、権力を濫用すれば人心を得られないと忠告する。十皇子は表面上は従うものの、心の中では恨みを抱く。
姚子衿(ようしきん)、郭貴妃と孟尚食(もうしょうしょく)に出会う
姚子衿(ようしきん)は十皇子の怒りを避けるため、彼を郭貴妃の屋敷へ連れて行く。母子再会を果たし、温かい雰囲気に包まれる。郭貴妃は姚子衿(ようしきん)の行動を咎めることなく、姚子衿(ようしきん)は郭貴妃への忠誠を誓う孟尚食(もうしょうしょく)の姿を見て疑問を抱く。
郭貴妃は姚子衿(ようしきん)に、尚食には城府、明辨是非、遠見卓識が必要であると説く。そして、自分は尚宮のトップになるという野望を明かす。
蘇月華(そげつか)、再び尚食局へ
一方、尚食局に残りたい蘇月華(そげつか)は游一帆(ゆういつはん)に助けを求める。游一帆(ゆういつはん)は私権を使って月華を皇帝の元に侍らせる。月華は皇帝の寵愛を得ることに成功する。
孟尚食(もうしょうしょく)は乾清宮に食事を届けに行った際、月華の挑発的な視線に気づく。そして、月華の野心を悟る。
趙王朱高燧(しゅこうすい)と游一帆(ゆういつはん)の秘密
趙王朱高燧(しゅこうすい)は游一帆(ゆういつはん)と深い関係にあった。游一帆(ゆういつはん)はかつて朱高燧(しゅこうすい)に命を救われ、育てられた恩があるため、朱高燧(しゅこうすい)の願いを叶えることを誓っていた。朱高燧(しゅこうすい)は皇帝である兄に不満を抱いており、彼の仁厚な態度は偽りであると考えていた。
月華の失脚
月華は司膳に昇進し、乾清宮の食事を担当するようになる。皇帝の寵愛を得るため、月華は肉料理を大量に作る。姚子衿(ようしきん)は皇帝の体質を心配して節制を勧めるが、月華は姚子衿(ようしきん)を妬み、聞き入れようとしない。
結局、皇帝は肉を食べすぎて体調を崩し、月華は寵愛を失う。
姚子衿(ようしきん)、皇帝を救う
孟尚食(もうしょうしょく)は姚子衿(ようしきん)と共に亀苓膏を作り、皇帝の熱を冷ます。皇帝は亀苓膏を食べながら、郭貴妃との思い出を懐かしみ、再び彼女への愛情が芽生える。
郭貴妃は月華を厳罰に処そうとするが、姚子衿(ようしきん)が情けを請う。郭貴妃は姚子衿(ようしきん)の恩に報いるため、彼女の願いを叶えることを約束する。
月華の誤り
月華は自分が料理の腕を磨いたと自負しているが、実際には姚子衿(ようしきん)には遠く及ばない。姚子衿(ようしきん)は、真の料理の腕は実践と革新にあると指摘する。月華は姚子衿(ようしきん)の言葉を聞いて心を動かされるものの、すでにチャンスを逃しており、後悔する。
第20話感想
第20話は、姚子衿(ようしきん)と郭貴妃の絆が深まる一方で、月華の野心が露呈するなど、見どころ満載の回でした。
まず、姚子衿(ようしきん)の勇気と優しさには感動しました。十皇子の怒りを恐れずに諫言し、皇帝の体調を気遣って亀苓膏を献上する姿は、まさに「尚食」の名にふさわしいものでした。
一方、郭貴妃はこれまで謎めいた存在でしたが、今回はその深謀遠慮さが垣間見えました。孟尚食(もうしょうしょく)への助言や姚子衿(ようしきん)への恩返しなど、その行動には一貫した目的があるように感じられます。
月華は、自分の才能を過信し、結果的に失脚してしまいました。姚子衿(ようしきん)の言葉を聞いて心を動かされるシーンは印象的でしたが、すでに取り返しのつかないところまで来てしまったようです。
つづく