尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 第30話 あらすじ/ネタバレ
暇な時間に、朱瞻基(しゅせんき)は袁琦(えんき)に姚子衿(ようしきん)が月餅を届けたかどうかを尋ねる。袁琦(えんき)は、どの宮殿にも届けていないと答える。皇后は姚子衿(ようしきん)を牽制するため、姚子衿(ようしきん)の地位を下げ、他の妃嬪たちも姚子衿(ようしきん)を遠ざける。呉嬪は姚子衿(ようしきん)の失意を喜び、尚食局の小さな厨房で過ごす方が楽だと嘲笑する。
姚子衿(ようしきん)は桂花酒を荷塘に埋めて、呉嬪にこの酒は香りが良く、朱瞻基(しゅせんき)と一緒に月を眺めたいと話す。呉嬪は密かに酒の隠し場所を覚えておく。
月夜の晩餐では、尚食局は競い合って料理を献上する。月華の料理は精巧だが、目新しさに欠ける。紫萍は新しいお菓子を作り、太后と朱瞻基(しゅせんき)から賞賛され、掌膳に昇進する。
宴会の最中、姚子衿(ようしきん)は気分転換のために外に出る。呉嬪は姚子衿(ようしきん)の桂花酒を盗み出す。朱瞻基(しゅせんき)は呉嬪のメモを見て、約束の場所に行くと、空の酒瓶があるだけで、怒って立ち去る。呉嬪は池に落ちてしまい、みじめな姿になる。
姚子衿(ようしきん)は石のテーブルに水で小人画を描き、昔の料理の修行を懐かしむ。游一帆(ゆういつはん)はそれに気づき、絵を描き足して、姚子衿(ようしきん)が故郷を恋しがっていることを知る。
宴会では、姚子衿(ようしきん)の小料理は太后に気に入られるが、朱瞻基(しゅせんき)は風流を気取っていると非難する。朱瞻基(しゅせんき)は游一帆(ゆういつはん)に女性の気持ちを尋ね、游一帆(ゆういつはん)は冷たく接すれば効果があるかもしれないと冗談を言う。朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)を遠ざけ、他の場所で夜を過ごす。
姚子衿(ようしきん)は呉嬪が風邪をひいたと聞いて、「神仙粥」を届ける。呉嬪は姚子衿(ようしきん)に五更にお粥を届けるようにいたずらをする。偶然にも、朱瞻基(しゅせんき)が呉嬪を訪ねてきて、二人が同じベッドにいるのを見て、怒って立ち去る。その後、朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)の姿を至る所で見る。惠嬪の棋芸、妃嬪の曲芸はすべて姚子衿(ようしきん)に由来している。
袁琦(えんき)は朱瞻基(しゅせんき)の気落ちしている様子を見て、呉嬪を书房に連れてくる。朱瞻基(しゅせんき)は呉嬪のブレスレットの香りが姚子衿(ようしきん)が作ったものだと気づき、怒ってブレスレットを切ってしまい、もっとふさわしいものを贈ると言う。呉嬪が去った後、朱瞻基(しゅせんき)は怒って袁琦(えんき)に40回の板打ちを命じる。
朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)を冷たくあしらうつもりだったが、逆に自分が姚子衿(ようしきん)に恋をしていることに気づく。彼は姚子衿(ようしきん)に永寧宮に引っ越すように命じるが、断られてしまう。帰路、姚子衿(ようしきん)は木に吊るされた赤い提灯を見て、朱瞻基(しゅせんき)が自分のために祈願していることを知る。陳蕪(ちんぶ)は、中秋の夜に朱瞻基(しゅせんき)が姚子衿(ようしきん)の家族を探し、すでに安全な場所に安置したことを明かし、朱瞻基(しゅせんき)の深い愛情を伝える。姚子衿(ようしきん)は何も言わない。陳蕪(ちんぶ)は報告に戻り、朱瞻基(しゅせんき)はさらに気分を悪くして、书房に戻る。
第30話の感想
第30話は、朱瞻基(しゅせんき)と姚子衿(ようしきん)の複雑な関係がさらに深まるエピソードでした。呉嬪の陰謀によって、二人は離れ離れになってしまいましたが、朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)のことを忘れられず、最終的には姚子衿(ようしきん)の家族を探し出して安全な場所に安置しました。姚子衿(ようしきん)も朱瞻基(しゅせんき)の気持ちを知っているものの、何も言わないという切ない展開でした。
特に印象に残ったのは、姚子衿(ようしきん)が石のテーブルに水で小人画を描き、昔の料理の修行を懐かしむシーンです。このシーンは、姚子衿(ようしきん)の故郷への思いと、朱瞻基(しゅせんき)への愛情を表現しており、とても感動的でした。
また、朱瞻基(しゅせんき)が姚子衿(ようしきん)を遠ざけるために、他の場所で夜を過ごすシーンも印象的でした。朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)を愛しているにもかかわらず、彼女を遠ざけることで自分の気持ちを抑えようとしているのが伝わってきました。
つづく