尚食 (しょうしょく) ~美味なる恋は紫禁城で~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

喻貴人が獄中で死亡し、賄賂をしていた従者も謎の失踪を遂げた。朱瞻基(しゅせんき)は事件の真相を突き止めようと動き出すが、乾清宮から届いた弥勒佛の像に込められた皇帝のメッセージを受け、一旦調査を中断する。

一方、庄妃は無事に釈放され、姚子衿(ようしきん)に多くの贈り物を与える。姚子衿(ようしきん)は庄妃に糕点を届ける途中、雨に濡れて風邪をひいてしまう。

姚子衿(ようしきん)の体調を心配した朱瞻基(しゅせんき)は、侍衛の袁琦(えんき)に尚食局の情報を収集するよう指示する。袁琦(えんき)は姚子衿(ようしきん)の病気を知り、人参を処方箋に加えて姚子衿(ようしきん)のもとへ届ける。

足首を捻挫した胡司膳は、孟紫ウン(もうしうん)に冷遇されていたため、多くの者が食事を届けようとしなかった。姚子衿(ようしきん)は進んで食事を届け、怒って靴を投げつけた胡司膳に拾い上げて履かせた。胡司膳は姚子衿(ようしきん)を気に入り、弟子入りを勧める。胡司膳は「制勝の秘訣は異なりにある」と姚子衿(ようしきん)にアドバイスする。

姚子衿(ようしきん)は胡司膳の言葉を胸に、殷紫萍(いんしへい)に助言する。殷紫萍(いんしへい)は孟紫ウン(もうしうん)に謝罪し、許しを得て再び働くことができるようになる。

王司膳は、蘇月華(そげつか)に歴代の飲撰古譜の編集を託す。孟尚食(もうしょうしょく)の意向もあり、王司膳は蘇月華(そげつか)を熱心に指導する。

姚子衿(ようしきん)は回復後、朱瞻基(しゅせんき)に食事を届ける。書斎に誰もいないことに気づき、古書を読みふけってしまう。朱瞻基(しゅせんき)は書棚の後ろから姚子衿(ようしきん)を捕まえ、姚子衿(ようしきん)に自分の世話をするように命じる。姚子衿(ようしきん)は尚食局の庖厨であることを理由に断るが、朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)に今後自分の食事を担当するよう命じる。

殷紫萍(いんしへい)は自分の長所がわからないと悩み、孟紫ウン(もうしうん)に相談する。姚子衿(ようしきん)は殷紫萍(いんしへい)に、蘇月華(そげつか)は料理が得意で様々な料理を習得しているが、殷紫萍(いんしへい)の長所は「雑」にあるとアドバイスする。

趙寺丞は尚食局に食材を届けるが、王司膳は数に不備があることに気づく。趙寺丞を問い詰めようとする王司膳を、孟紫ウン(もうしうん)がなだめる。孟紫ウン(もうしうん)は王司膳に、尚膳監は宦官の親族で固められており、逆らうことはできないと忠告する。

孟紫ウン(もうしうん)は庖厨たちが良い食材ばかりを選んでいる様子を見て落胆する。王司膳は庖厨たちに、食材の良否を見極めることが料理人の真の仕事であると教える。

予安は太子妃(ひしのかみ)に挨拶に行く。太子妃(ひしのかみ)は予安に薬を飲ませて早く子孫を産むように命じる。予安は考え直し、侍女に朱瞻基(しゅせんき)を呼ぶよう指示する。

第8話の感想

第8話は、姚子衿(ようしきん)と朱瞻基(しゅせんき)の距離が縮まり、姚子衿(ようしきん)の料理人としての成長が描かれた回だった。特に印象的だったのは、姚子衿(ようしきん)が朱瞻基(しゅせんき)の書斎で古書を読みふけっているシーンだ。普段は控えめな姚子衿(ようしきん)が、知識欲をむき出しにしている姿は新鮮だった。また、朱瞻基(しゅせんき)も姚子衿(ようしきん)の知識の深さに驚き、興味を持った様子だった。

また、胡司膳と殷紫萍(いんしへい)の関係にも変化が見られた。胡司膳は、最初は殷紫萍(いんしへい)を冷遇していたが、姚子衿(ようしきん)の助言もあり、殷紫萍(いんしへい)の長所を認めるようになった。殷紫萍(いんしへい)も、胡司膳の指導を受け、料理の腕を磨いていく。

つづく