感想·評価一覧
明の時代、宦官の専横を防ぐために設けられた女官制度。ドラマ『尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~』は、この特殊な集団にスポットライトを当て、宮廷の裏側を鮮やかに描いています。
ドラマは、六尚と呼ばれる女官たちの仕事ぶりや、彼女たちの恋模様を軸に展開します。尚宮、尚儀、尚服、尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~、尚寝、尚功、そして宮正司。それぞれが異なる役割を持ち、紫禁城を支えています。
特に興味深いのは、尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~と呼ばれる、皇帝の食事を司る女官たちの存在です。彼女たちは、皇帝の健康と命を守るために、日々腕を振るいます。ドラマでは、料理を通して、彼女たちの心の機微や成長が描かれ、視聴者を魅了します。
また、ドラマは史実にも忠実に描かれています。女官たちは、内臣でありながら官位を持ち、「臣」と自称することが許されていました。ドラマでは、この点にもしっかりと触れられています。
しかし、女官たちの生活は決して楽なものではありませんでした。厳しい宮廷のルールに縛られ、時には理不尽な罰を受けることもありました。ドラマでは、そんな女官たちの苦悩もリアルに描かれています。
尚食の史実に基づくエピソード解説
1. 尚食局
第1話17分、方典膳はこう言います。「後宮には六局一司があります。すなわち、尚宮、尚儀、尚服、尚食、尚寝、尚功、宮正司です。各局の主事はすべて正五品の女官であり、尚食局は孟尚食(もうしょうしょく)が主事としており、その下に司膳、司酝、司薬、四司があります。ここは司膳司であり、胡王姜徐の4人の司膳がおり、さらに典膳、掌膳が各4人、女使、宮婢が無数にいます。」その言葉は『明史』に記載されています。
2. 重陽の宴会
このドラマは、明成祖が3度目の北伐でアルタイを撃破した1422年、永楽20年から始まります。そして、第1話で描かれた緊迫感溢れる宴は、この北伐の凱旋を祝って開かれたものです。
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