六扇門 第1話 あらすじ/ネタバレ

明の時代、中葉。 皇帝の体調が思わしくなく、朝廷は不安定な状態に陥っていた。そんな中、京では様々な事件が巻き起こっていた。

斉王·朱見溢(しゅうけんいつ)は、済南から京へ向かう途中、謎の刺客に襲撃されてしまう。王府の護衛は次々と倒れ、斉王は驿站に立て籠もることを余儀なくされる。

その時、一人の駝背の老人が斗笠をかぶって現れ、酒と「以声掩声」という策を授ける。しかし、老人の正体は、斉王の側近である孫鑫(そんしん)と蘇溢清(すいいせい)によって見破られてしまう。老人は実は、申力行(しんりこう)という青年だったのだ。

申力行(しんりこう)は、これまで斉王を護衛してきたが、誤解されて信頼を得られず、危険な目に遭ってきたことを告白する。彼は、皇帝の呼び出しは単なる病気見舞いではなく、皇太子に関する議論の可能性があると明かし、通州まで護衛した後、別々の道を歩むことを告げる。

夜が訪れ、再び刺客が襲撃してくる。斉王は申力行(しんりこう)の策に従い、無事に突破する。しかし、護衛の孫鑫(そんしん)は殿を務め、壮絶な死を遂げる。刺客は、その様子を宮廷に伝えるために飛脚を飛ばす。

黒幕はなんと皇后だった。 彼女は、皇太子の地位を固めるために、権臣の劉吉(りゅうきつ)と手を組み、斉王を暗殺して入京を阻止しようとしていたのだ。皇后と劉吉(りゅうきつ)は、それぞれ私欲のために斉王を邪魔者と考えていた。

斉王は、逸仙荘にたどり着く。荘主の喬氏は、一族の命をかけて斉王を護衛することを誓う。皇帝は病状が悪化し、劉吉(りゅうきつ)が結党しているのではないかと疑う。東廠の頭領である趙無極(ちょうむきょく)は、皇帝に忠誠を誓う。皇帝は、斉王に皇位を継がせようと考えており、趙無極(ちょうむきょく)はそれを利用しようと企む。

逸仙荘も襲撃を受けるが、申力行(しんりこう)は空車を追わせることで敵を誘い出し、蘇溢清(すいいせい)と共に逃げ出す。しかし、馬が矢に倒れ、二人は絶体絶命の危機に陥る。刺客は、斉王の居場所を聞き出そうとする。その時、申力行(しんりこう)は刺客が錦衣衛であることを暴露する。しかし、逆に申力行(しんりこう)が六扇門の百戸であることがバレてしまう。驚愕した刺客は撤退する。

ロープが切れ、蘇溢清(すいいせい)が崖から落ちそうになる。申力行(しんりこう)は彼女を助けようとするが、背後から矢が放たれ、二人は一緒に谷底に落ちてしまう。

斉王は単身で戦い、命の危機に陥る。その時、趙無極(ちょうむきょく)が高手を率いて駆けつけ、刺客を撃退して斉王を救出する。そして、斉王を京へ送り届ける。趙無極(ちょうむきょく)は、錦衣衛との正面衝突を避けるために、斉王と友好関係を築こうとしていた。

斉王は無事に宮殿に入り、兄弟と再会を果たす。趙無極(ちょうむきょく)は、斉王が遭った危険を皇帝に報告し、皇太子側の陰謀をほのめかす。宮廷の中では、権力と忠誠を巡る戦いが静かに始まっていた。

第1話の感想

第1話は、緊迫感溢れる展開と魅力的なキャラクターが印象的なスタートでした。謎の刺客襲撃、申力行(しんりこう)の正体、そして黒幕が皇后であるという衝撃の事実が次々と明らかになり、今後の展開が気になります。

特に、申力行(しんりこう)のキャラクターは魅力的です。彼は優れた武術の使い手であり、機転も利きます。しかし、誤解によって危険な目に遭うことも多く、同情を誘います。また、蘇溢清(すいいせい)との関係も気になるところです。

一方、皇后の冷酷さは恐ろしいものでした。皇太子の地位を固めるために、斉王の命を狙うという非情さは、彼女が権力のために手段を選ばない人物であることを示しています。

つづく