六扇門 第11話 あらすじ/ネタバレ

劉進の捕縛

約束通りに現れた劉進を、蘇溢清(すいいせい)は月秀のハンカチを使って路地へと誘い込む。不審に思った劉進は、路地に入った途端、待ち構えていた東廠の刺客たちに襲われ、あっさりと捕らえられてしまう。

趙無極(ちょうむきょく)の尋問

劉進の心理的な弱点を突いた趙無極(ちょうむきょく)は、軟硬両用で尋問を行い、劉進から老宦官と張世傑を殺害した犯人であることを自白させる。趙無極(ちょうむきょく)の推理によると、江公公が入城する前に、皇子師の曹淵が江公公に会いに行き、一晩中話し合った後、翌日江公公は入城し、その後変死体となって発見されたという。このことから、江公公は皇子に関する秘密を知っていたと考えられる。趙無極(ちょうむきょく)は、この秘密を解き明かすためには、皇子師である曹淵を見つけ出す必要があると考える。

龔芮溪の嫉妬

申力行(しんりこう)と蘇溢清(すいいせい)が親密そうにしているのを見て、龔芮溪は嫉妬心を露わにし、大騒ぎを起こす。申力行(しんりこう)は龔芮溪の行動を咎め、蘇溢清(すいいせい)の手を引いて王府へと入っていく。龔芮溪は、後ろから「力行哥哥!」と叫びながら追いかける。

齊王と趙無極(ちょうむきょく)の対立

申力行(しんりこう)と蘇溢清(すいいせい)から報告を受けた齊王は、江公公殺害の真犯人は皇子であると指摘する。しかし、その直後に劉進が脱走したとの知らせが入る。

急いで駆けつけた齊王は、趙無極(ちょうむきょく)に公務で忙しいと冷たくあしらわれ、気まずい思いをする。趙無極(ちょうむきょく)の態度から、齊王に明確な意思表示を迫られていることを理解する。齊王は、趙無極(ちょうむきょく)に乾坤八卦が描かれた白紙を送り、乾坤即定の決意を表明し、皇位を巡る争奪戦に完全に身を投じることを示す。趙無極(ちょうむきょく)は、齊王の決意を理解した上で、ようやく謁見し、共に事を進めることを決める。

劉吉(りゅうきつ)の推測

劉吉(りゅうきつ)は、趙無極(ちょうむきょく)が齊王に対して曖昧な態度を取っているのは、齊王が立て続けに失敗を重ね、勢力が衰退しつつあると見ているからだと推測する。

蘇溢清(すいいせい)の行動

齊王から、六扇門が安易に人を捕らえれば火の粉が降りかかると忠告された蘇溢清(すいいせい)は、申力行(しんりこう)への想いを胸に、夜に曹府に侵入する。しかし、錦衣衛に捕らえられてしまう。状況を知った申力行(しんりこう)が駆けつけ、蘇溢清(すいいせい)に、自分の行動は齊王のためなのか、それとも自分のためなのかを問う。蘇溢清(すいいせい)は、恥ずかしそうに齊王のためだと嘘をつく。

齊王の叱責

齊王は、蘇溢清(すいいせい)の行動が完全に申力行(しんりこう)のためであり、自分の利益を全く考えていないことに気づき、蘇溢清(すいいせい)を厳しく叱責する。

龔芮溪の想い

龔芮溪は、言亦冬(げんえきとう)の家に身を寄せていた。申力行(しんりこう)が龔芮溪を探しに言亦冬(げんえきとう)の家を訪れると、言亦冬(げんえきとう)は龔芮溪が既に京城を離れて通州に戻ったと嘘をつき、申力行(しんりこう)に龔芮溪を大切にするように勧める。申力行(しんりこう)は、龔芮溪を妹のように思っており、自分が求める女性は龔芮溪ではないこと、自分と龔芮溪は絶対に結ばれないことを打ち明ける。それを内緒で聞いていた龔芮溪は、泣きながら部屋から出てきて、許しを請い、申力行(しんりこう)の気持ちを変えようと懇願する。しかし、思いが叶わず悲しみに暮れ、顔を覆って走り去る。

申力行(しんりこう)と曹淵の出会い

龔芮溪が走り去った直後、曹淵が申力行(しんりこう)を訪ねてくる。

第11話の感想

第11話は、六扇門と東廠の攻防が激化する回でした。劉進の捕縛、趙無極(ちょうむきょく)の尋問、齊王と趙無極(ちょうむきょく)の対立など、見どころ満載です。

特に印象に残ったのは、趙無極(ちょうむきょく)の尋問シーンです。趙無極(ちょうむきょく)は、劉進の心理的な弱点を突いた巧みな尋問で、劉進から自白を引き出します。趙無極(ちょうむきょく)の鋭い洞察力と尋問技術には、感心させられました。

また、齊王と趙無極(ちょうむきょく)の対立も興味深い展開でした。趙無極(ちょうむきょく)は、齊王に明確な意思表示を迫ることで、齊王の決意を試しています。齊王は、乾坤八卦が描かれた白紙を送り、皇位を巡る争奪戦に完全に身を投じることを表明します。

この回は、今後の展開を予想させる重要な回となりました。六扇門と東廠の戦いは、ますます激化していくことが予想されます。齊王と趙無極(ちょうむきょく)の共闘は、どのような結果をもたらすのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

つづく