六扇門 第12話 あらすじ/ネタバレ

曹淵と申力行(しんりこう)が密会

曹淵は申力行(しんりこう)と膝を交え、得意の古彩戲法を使って、眼に見えるものが真実とは限らないことを教える。曹淵は江公公に会いに行ったことは認めたが、それは斉王が江公公を殺害しようとしていることを知ったからであり、劉進に江公公の警護をさせたのだという。しかし、誰かが先に手を出し、江公公は殺されてしまった。突然、部屋の外で物音がし、申力行(しんりこう)は警戒して様子を見るが、何も見つからなかった。

曹淵は申力行(しんりこう)に、屋根の上で盗聴している者がいることをほのめかす。しかし、もうそんなことはどうでもよくなった。曹淵は申力行(しんりこう)に近づき、静かに、そして急いで、張世傑(ちょうせいけつ)は劉吉(りゅうきつ)のスパイではなく、彼の義兄が斉王のスパイとして劉吉(りゅうきつ)の側に潜り込んでいることを告げる。張世傑(ちょうせいけつ)とその仲間2人は、事が露見したことを知り、夜逃げした。首輔は寛大に許し、追及しなかった。しかし、3人は街中で突然死んでしまった。これには何か裏があるに違いない。それに、劉進は武功が高いため、暗器を使って江公公を殺す必要はない。これはすべて、賢い人を騙すための賢い人の芝居だ。そう言うと、曹淵は急いで立ち去った。

曹淵の死と申力行(しんりこう)の逮捕

曹淵が外に出ると、黒ずくめの男たちに襲われ、申力行(しんりこう)は後を追うが追いつくことができなかった。その後、龔芮溪に絡まれた後、曹淵を見つけると、皇子師の曹淵はすでに殺害されていた。

さらに悪いことに、申力行(しんりこう)が曹淵の遺体を調べていると、孫乾(そんけん)が錦衣衛を連れて現れ、申力行(しんりこう)を昭獄に投獄した。曹淵は密かに申力行(しんりこう)と会っており、殺害された際に申力行(しんりこう)が近くにいたため、申力行(しんりこう)は百口莫辯の状態だった。劉吉(りゅうきつ)はこの機に申力行(しんりこう)を殺そうと決意し、斬監侯の判決を下して、心の病を断ち切ろうとした。

申梓木(しんしぼく)の奔走

息子が昭獄に入れられたと聞いた申梓木(しんしぼく)は、愕然とする。いくら注意して守っていても、世事に疎い申力行(しんりこう)が陥れられてしまったのだ。彼はプライドを捨て、斉王府を訪れて斉王に申力行(しんりこう)を助けてくれるよう懇願する。蘇溢清(すいいせい)は、斉王がすでに刑部に働きかけて、申力行(しんりこう)を救出する準備をしていることを告げる。

斉王は刑部を訪れるが、劉吉(りゅうきつ)一派の刑部尚書?徐大人には口実を設けて会ってもらえなかった。しかし、刑部の陳大人はこちらに近づき、2人は悪巧みに密談した後、斉王は何もできなかったふりをして落胆した様子で屋敷に戻る。申梓木(しんしぼく)は斉王にひざまずき、申力行(しんりこう)を助けてくれるよう懇願し、自分は何でも言うことを聞くと言う。獄中の申力行(しんりこう)は、自分が一夜にして斬監侯に定罪されたことを聞き、愕然として絶望する。

脱獄と申梓木(しんしぼく)の犠牲

申梓木(しんしぼく)は言亦冬(げんえきとう)の言葉を信じ、家財を売り払って言亦冬(げんえきとう)に上下の世話をさせ、申力行(しんりこう)と申梓木(しんしぼく)の面会を早急に手配させた。一方、故郷の龔芮溪は、申梓木(しんしぼく)が故郷の田畑をすべて売り払ったことを知り、申力行(しんりこう)に何かあったのではないかと気づき、六扇門に駆け込んで言亦冬(げんえきとう)に真相を問いただす。言亦冬(げんえきとう)は隠すことができず、龔芮溪は焦って、申力行(しんりこう)を救うために金を工面しようと考える。

獄中の申力行(しんりこう)は、事件の前後の細部を丹念に調べ、ついに申梓木(しんしぼく)の言葉を理解し、自分が斉王に利用されていたことに気づく。

大金を使った後、獄卒はようやく申梓木(しんしぼく)と申力行(しんりこう)の面会を許可した。錦衣衛のふりをして大牢に入った申梓木(しんしぼく)は、息子を見て、怒りと心配が入り混じる。そして、申力行(しんりこう)と衣服を交換し、申力行(しんりこう)に大牢から逃げて潔白を証明させ、自分が申力行(しんりこう)の代わりに刑罰を受けることにした。言亦冬(げんえきとう)は獄卒に大金を渡し、獄卒を惑わせて酔わせ、申力行(しんりこう)を連れて大牢から逃げ出す。

その後、申梓木(しんしぼく)が申力行(しんりこう)とすり替わっていることが発覚し、厳しく拷問される。

申力行(しんりこう)の逃亡と龔芮溪の救出

申力行(しんりこう)は父親の苦しみに耐えられず、父親を助けに行く決意をする。しかし、このときすでに錦衣衛が六扇門を包囲しており、申力行(しんりこう)を捕縛しようとしていた。言亦冬(げんえきとう)は申力行(しんりこう)に、龔家の義父のもとに逃げるように勧める。しかし、申力行(しんりこう)が逃げ出したところを発見されてしまう。窮地に陥ったところ、龔芮溪が馬に乗って現れ、申力行(しんりこう)を救い出した。

第12話の感想

第12話は、衝撃と感動が入り混じった展開の連続でした。曹淵の死、申力行(しんりこう)の逮捕、申梓木(しんしぼく)の犠牲、そして申力行(しんりこう)の逃亡と龔芮溪の救出。怒涛のストーリー展開に、視聴者は息つく暇もありませんでした。

特に印象に残ったのは、申梓木(しんしぼく)の自己犠牲です。息子を救うために、自分の命を投げ出す覚悟を決めた姿には、涙を禁じ得ませんでした。また、龔芮溪の登場も胸熱な展開でした。窮地に陥った申力行(しんりこう)を救い出す姿は、まさにヒーローそのものでした。

つづく