六扇門 第13話 あらすじ/ネタバレ

龔芮溪は、蒙汗薬で申力行(しんりこう)を眠らせ、追っ手である錦衣衛を一人で引き付けます。凶暴な錦衣衛は、龔芮溪に矢を何本も放ち、彼女は落馬してしまいます。この情深くも不幸な女性は、自分を心から愛しているが、自分を愛していない力行哥哥を救うために、命を投げ出す覚悟でした。彼女は最後の言葉で、申力行(しんりこう)への愛を、駆けつけた蘇溢清(すいいせい)に託します。美しく散った彼女は、申力行(しんりこう)から愛されていることを聞くことなく、この世を去りました。

龔父は、娘の死を悲しみます。目を覚ました申力行(しんりこう)は、一連の出来事を聞いて、龔芮溪と父の仇を討とうとしますが、龔父から平手打ちを食らいます。これは、叱責であると同時に、警告でもあります。龔父は、すべては誰かが裏で操っているのだと申力行(しんりこう)に告げます。

その後、斉王は申力行に曹淵の死因を調査するよう命じます。真犯人を突き止めることができれば、彼の婚約者である申梓木(しんしぼく)を救出し、復讐を果たすことができると言います。

大きな悲しみとプレッシャーの中、冷静さを取り戻した申力行は、斉王の表面的な言葉に惑わされることはありません。彼は事件の真相を明らかにするために、密かに京城に戻り、曹淵の検死を行います。その結果、曹淵の致命傷は依然として耳の後ろを刺された鋼針であり、体にある無数の刀傷は皮肉を傷つけただけで、人目を引くためのものだったことがわかります。申力行は斉王に検死の結果を報告します。斉王は意図的に矛先を権臣の劉吉(りゅうきつ)に向け、申力行と曹淵の当夜の会話内容を尋ねます。用心深い申力行は、曹淵が事件の真相を探ろうとしただけだと嘘をつきます。

申力行は口実を作って家に帰りますが、心配した蘇溢清(すいいせい)が後を追ってきます。申力行は、劉吉(りゅうきつ)が申梓木(しんしぼく)を殺すのではないかと心配していると打ち明けます。そして翌日、蘇溢清(すいいせい)は申力行が自首するよう命じた官文書を見て、申力行の考えが正しかったことを確信します。父の安否を気遣う申力行は、自首を決意します。蘇溢清(すいいせい)は慌てて止め、このまま自首すれば劉吉(りゅうきつ)の思う壺になると説明します。曹淵の死因を突き止めることが、申梓木(しんしぼく)を救出し、自分の潔白を証明する唯一の方法だと説得します。

錦衣衛指揮使劉進の家に事件に関与した鋼針が見つかったことを知った申力行は、犯人は劉進であり、黒幕は劉吉(りゅうきつ)だと確信します。彼は斉王に劉進の逮捕を要請します。斉王は当然、これを快諾し、趙無極(ちょうむきょく)に次の対策を相談します。斉王が反撃を開始し、主導権を握ろうとするのを見て、趙無極(ちょうむきょく)は斉王に対する冷淡な態度を改め、東廠の人員を急いで派遣して事件を捜査します。

東廠の人員は、劉進の家で多くの事件に関与した鋼針を発見します。現場にいた言亦冬(げんえきとう)は、証拠を掴んだと思い、六扇門の捕快たちを連れて現場に戻り、錦衣衛に一泡吹かせようとします。言亦冬(げんえきとう)の指揮の下、六扇門と孫乾(そんけん)率いる錦衣衛は緊張状態に陥ります。

東廠の人員は、この状況を趙無極(ちょうむきょく)に報告します。それを聞いていた斉王は、急いで錦衣衛鎮撫司に向かい、権臣の劉吉(りゅうきつ)が騒ぎを起こした言亦冬(げんえきとう)を追い出そうとしているところを目撃します。この時、斉王の態度は当然、言亦冬(げんえきとう)寄りです。状況はさらに混乱し、手に負えなくなりつつあります。その時、申力行が自首のために現れ、斉王と劉進の争いが再燃します。すると、趙無極(ちょうむきょく)が突然、皇帝が目を覚ましたことを知らせ、すべては翌日の朝議まで待つ必要があると告げます。

第13話の感想

第13話は、衝撃的な展開が続き、最後まで目が離せない内容でした。特に、龔芮溪の死は非常に悲しく、彼女の深い愛情に心を打たれました。また、申力行が復讐のために自首を決意するシーンは、彼の強い意志を感じさせ、感動的でした。

一方、劉吉の陰謀はますます深まり、事態は複雑さを増しています。斉王と趙無極(ちょうむきょく)の対立も激化し、今後の展開が気になります。

つづく