六扇門 第15話 あらすじ/ネタバレ

劉進(りゅうしん)は、もはや行き場を失い、愛しい月秀(げっしゅう)のもとへ身を寄せます。月秀(げっしゅう)は劉進(りゅうしん)を馬車で密かに街から逃がし、二人は涙ながらの別れを交わします。

一方、先に釈放された申力行(しんりこう)は、蘇溢清(すいいせい)から龔芮溪の形見の腕輪を受け取ります。龔芮溪に対して特別な感情はなかったものの、妹のように大切に思っていた申力行(しんりこう)は、彼女の死を悼み、悲しみに暮れます。

斉王は皇帝に謁見し、二人は幼少期の思い出を懐かしみます。皇帝は、斉王に皇位継承の意思をほのめかしますが、斉王は驚いて跪き、全くその気はないと主張します。皇帝は斉王の忠誠を喜び、彼に褒美を与えます。

皇后は、皇帝が斉王と密会したことを知り激怒します。密かに皇帝の動向を探っていた劉吉(りゅうきつ)は、孫乾(そんけん)から皇子と曹淵が接触していたという情報を得ます。劉吉(りゅうきつ)は、趙無極(ちょうむきょく)が密奏でこの件を大きく取り上げていると推測し、事態の推移を見守るしかないと考えます。

皇帝は、趙無極(ちょうむきょく)に斉王の印象を尋ねます。趙無極(ちょうむきょく)は思わず斉王を褒め称えてしまい、皇帝は不快な表情を浮かべます。趙無極は皇帝の猜疑心を察し、斉王が皇位を継承すれば皇子を補佐すると付け加えます。

趙無極は、皇帝が斉王を後継者にしようとしていると判断し、斉王府を訪れてその情報を伝えます。斉王は最初は知らないふりをしていましたが、趙無極が本心を明かすと、渋々ながら趙無極と手を組むことを決意します。

一方、皇太子は皇帝の冷淡な態度に危機感を抱きますが、父である皇帝が自分を害することはないと信じています。

龔芮溪の遺体が発見され、両親は悲しみに暮れます。申力行(しんりこう)は、龔芮溪の死の責任を感じ、両親に老後の面倒を見ることを約束します。龔芮溪の墓前で、申力行は涙を流しながら彼女の死を悼み、蘇溢清(すいいせい)も悲しみに沈みます。

第15話の感想

第15話は、悲しみと緊張が入り混じった、感情的に重いエピソードでした。劉進(りゅうしん)と月秀(げっしゅう)の別れは、二人の切ない愛を浮き彫りにし、見る者の心を痛めました。また、申力行の龔芮溪への想いや、龔芮溪の両親の悲しみは、このドラマの登場人物たちの深い人間性を示しています。

一方、政治的な駆け引きもますます激しさを増しています。皇帝は斉王を後継者にしようとしていることが明らかになり、皇后と皇太子は危機感を募らせています。趙無極は斉王と手を組み、権力闘争にさらに深く関わっていきます。

このエピソードは、ドラマの後半に向けて、緊張感と期待を高めるものでした。今後の展開が気になります。

つづく