六扇門 第17話 あらすじ/ネタバレ

皇后は皇子に、欲望と権力の重要性を説き聞かせます。皇室では、皇位を掌握することで自分の運命を握り、生殺与奪の権力を得て、母子二人が安全に暮らすことができると教えます。そして、皇子の血性と心を育てるために、密告をした宦官の劉雲(りゅううん)を廷杖で打ち殺します。

蘇溢清(すいいせい)と申力行(しんりこう)は、河間で調査を行いますが、成果はありません。しかし、蘇溢清(すいいせい)は刺繍されたハンカチから手がかりを見つけます。店主によると、ハンカチの持ち主は焦姉さんという人物です。焦姉さんは夫の死後、村から出て行ったとのこと。店主が蘇溢清(すいいせい)に詳しく説明している最中、暗器が飛んできて店主は胸を貫かれ、命を落とします。手がかりは途絶えてしまいました。

一行は、無念の死を遂げた店主のために棺桶を用意します。棺桶屋の主人の話から、申力行(しんりこう)は焦姉さんが江公公の妻であると推測します。

一行は焦姉さんの家を訪れますが、家は空っぽでした。半開きのドアを開けると、突然人影が窓から飛び降りて逃げていきます。追いかける暇もなく、申力行(しんりこう)は東厂の精鋭に江陵の家に罠を仕掛け、待ち伏せさせます。案の定、再び侵入してきた人物を捕らえることに成功します。尋問の結果、捕らえられた人物は焦溪(しょうけい)と名乗り、焦姉さんの従兄弟であると主張します。侵入の目的は簪を盗むためだったとのこと。

申力行が仕掛けた罠により、焦溪(しょうけい)は自ら姿を現します。

曹家は没落し、生活に困窮した曹懿恩(そういえん)は母を連れて京城を離れ、田舎の従妹を頼ることにします。しかし、田舎に着くと、従妹は恩知らずな人物で、曹家の財産を横取りし、曹懿恩(そういえん)母娘を門前払いします。虎落平陽被犬欺、大起大落を経験した曹懿恩(そういえん)は世間の冷たさを目の当たりにします。さらに、体調を崩していた曹母は、突然の家庭の変動と長旅の疲れが重なり、気を失ってしまいます。劉吉(りゅうきつ)から受け取った銀両は、悪党に奪われてしまいました。途方に暮れた曹懿恩は、父のかつての友人である劉吉(りゅうきつ)を頼ることにします。

京城では、権力者に媚びへつらう大臣たちが、勢いのある斉王党にすり寄ります。斉王は寿宴を開催し、王府の前は人で賑わいます。劉吉(りゅうきつ)を党首とする皇子党も、権力争いを諦めず、両者は暗闘を繰り広げます。宴会の席上、皇帝の勅命が下ります。趙無極(ちょうむきょく)が勅使として、斉王の忠誠心と孝行心を称え、宮内での輿の使用を許可し、莫大な栄誉を与えます。

現在、皇子党は不利な状況に追い込まれています。劉吉は申力行を排除し、斉王の勢力を削ぐことを企てます。

第17話の感想

第17話は、緊迫感と衝撃的な展開が続く回でした。皇后の冷酷さと皇位への執着、そしてその犠牲となる劉雲(りゅううん)の悲惨な最期は、皇室の権力闘争の残酷さを浮き彫りにしています。一方、蘇溢清と申力行は手がかりを求めて奔走しますが、暗殺によって手がかりは途絶えてしまいます。焦姉さんの家の謎や、曹懿恩の悲惨な境遇など、次々と新たな謎が浮上し、今後の展開が気になります。

つづく