六扇門 第23話 あらすじ/ネタバレ

申梓木(しんしぼく)は、張強(ちょうきょう)が手紙を飛ばしたのを見て、疑いを深めた。彼は張強(ちょうきょう)の大帳に近づき、彼が手下たちに放火した兵士2人の面倒をみるように指示しているのを聞いた。

申梓木(しんしぼく)は、張強(ちょうきょう)は軍事の重臣であり、一地域を統治しているが、京官のように常に皇帝の意向を把握したり、皇帝に直訴したりすることはできないことを理解した。彼は朝廷で自分のために話をしてくれる人物を見つける必要があり、趙無極(ちょうむきょく)に取り入ることは彼にとって断れない好機だった。

そこで申梓木(しんしぼく)は、劉進(りゅうしん)の計画に協力して張強をおびき出すことにした。彼は遼東の鉄騎の雄姿を一度見てみたいと偽り、張強は快諾して彼を連れて見物に行った。劉進(りゅうしん)は隙を見て、謎のテントに潜入し、そこに隠れていた女性を発見した。劉進(りゅうしん)は彼女を追いかけて捕まえ、ついに冤罪を晴らす希望が生まれた。

江陵は、薬を探すために斉王府を訪れた。彼は京城に到着しても薬方のすべての薬を手に入れることができず、長年隠してきた秘密を明かす代わりに斉王と取引をするしかなかった。江陵は多くの過去の秘密を知っていたため、斉王の信頼を得た。

斉王は江陵に薬を探すことを約束した。薬方の薬の多くが外国からの貢物で、貴重で入手困難であることを知った斉王は、松侍医に助けを求めた。松侍医は、総管である趙無極(ちょうむきょく)の許可があれば薬を提供できると言った。

江陵は申力行(しんりこう)と一見何気なく会話をしながら、彼に親切に教え諭した。彼は申力行(しんりこう)に、斉王は疑い深いので、彼の仕事をする際には細心の注意を払う必要があると告げた。江陵はまた、申力行(しんりこう)に、真相を永遠に隠しておく方が、真実が明らかになるよりも良いことがあると示唆した。これを聞いて、申力行は何かを悟ったようだった。

苦労の末、斉王は江陵のために薬をすべて揃えた。しかし、彼は江陵に旧友である趙無極(ちょうむきょく)に会わせようとした。世の中のことをよく知っている江陵は、この旧友が趙無極であることを知っていた。

江陵は旅馆に急いで行き、焦溪(しょうけい)に薬が揃い、助かると伝えた。焦溪(しょうけい)はそれが夫の命を懸けて手に入れたものだと理解し、怒りと不安で薬方を破り捨てた。周りの人々の説得によりようやく落ち着き、治療を受けることに同意した。

一方、劉吉(りゅうきつ)は情報を逃すまいと必死だった。彼は申力行を監視するために派遣した者が、最近京に入ってきた老夫婦が怪しいと報告してきたのを聞いて、焦溪(しょうけい)と江陵が泊まっていた旅馆に急いだ。彼は焦溪が怒って破り捨てた薬方の切れ端から、老夫婦が侍医院から薬を取ろうとしていることを知り、驚きを隠せなかった。彼は部下に状況を詳しく調べるように命じた。

第23話の感想

第23話は、ストーリーが大きく動き、見どころ満載の回でした。特に、申梓木(しん しぼく)が劉進(リュウ・ジン)を助けるために張強をおびき出すシーンは、ハラハラドキドキする展開で、見応えがありました。また、江陵が斉王に薬を探すことを依頼するシーンでは、江陵の知恵と胆力が垣間見えました。

一方で、焦溪が薬を破り捨てるシーンは、彼女の夫に対する愛情と、薬が夫の命を懸けて手に入れたものであることを理解している様子が伝わってきて、感動的なシーンでした。

つづく