六扇門 第25話 あらすじ/ネタバレ
江陵(こうりょう)の死
江陵(こうりょう)は申力行(しんりこう)に、殺された大煙鬼は自分が育てていた人物だと明かす。彼は宮廷に入ることができなかった宦官で、江陵(こうりょう)と幾分かの類似点があったため、文物処理の代役として雇っていた。しかし、万柳(ばんりゅう)が金銭目当てに殺害を企てたことは予想外だった。しかし、江陵(こうりょう)はすでに自分の痕跡を隠しきれないことを悟っていたため、この機会に「死」を装い、身の安全を図ることにした。
申力行(しんりこう)の成長
数々の事件を経験した申力行(しんりこう)は、父?申梓木(しんしぼく)の苦心を理解し始める。京城的危険と陰謀渦巻く中で、時には知らないふりをすることが平安と生存につながるのだ。江陵(こうりょう)は先輩として、この環境では仁慈は毒薬となり、冷酷さが必要だと申力行(しんりこう)に教える。
万柳(ばんりゅう)事件の再審
万楊(ばんよう)の策略により、刑部は万柳(ばんりゅう)の処刑を急ぐことになる。徐蔚(じょい)は相手の目的が不明なため、安易に判断を下すことができない。劉吉(りゅうきつ)は徐蔚(じょい)に指示し、万柳(ばんりゅう)の家族に事件を大きく騒ぎ立てさせ、事件を六扇門に再審させる。万柳(ばんりゅう)の事件が再審されることを知った万楊(ばんよう)は、証拠が揃うまでは万柳の斬首を見送るとして、慌てて告訴を取り下げる。万柳の家族が告訴を取り下げたことで、斉王の策略は失敗に終わる。諦めきれない斉王は万楊(ばんよう)に会い、再び多額の金銭で彼を誘惑する。利に目がくらんだ万楊(ばんよう)は、嫂の反対を無視して刑部への告訴を再開することを承諾する。この時、劉吉(りゅうきつ)は冷静さを取り戻しており、徐蔚(じょい)に落ち着いて斉王の次の行動を観察するよう指示する。
六扇門の苦悩
刑部から万柳事件を再審された六扇門の言亦冬(げんえきとう)は、経験不足のため混乱に陥る。彼の決断は師匠と申力行(しんりこう)の安全を考慮する必要があり、進退窮まってしまう。事件の審理は膠着状態に陥る。事態は斉王の当初の計画から逸脱しており、斉王も苦境に立たされる。
斉王の策略
主導権を握るため、斉王は趙無極(ちょうむきょく)に江陵を説得して皇帝に謁見させ、皇后の過去の罪を暴き、皇子党に致命的な一撃を与えるよう促す。しかし、趙無極(ちょうむきょく)の真意は測り難く、彼は江陵への恩義を理由に斉王の要求を拒否し、自身の計画に従って行動することを主張する。
斉王の新たな動き
斉王の密偵は、松侍医が万花楼の女性に夢中になっていると報告する。この情報を得た斉王は、万花楼に赴くことを決意する。しかし、斉王が万花楼に到着すると、劉吉(りゅうきつ)の手下である孫乾(そんけん)も偶然そこに居合わせた。両者は水と油の関係であり、孫乾(そんけん)は斉王が松侍医のために曹懿恩(そういえん)を身請けし、取引として松侍医に自宅の客人の治療を依頼しようとしていることを探り出す。この貴重な情報は、すぐに劉進(りゅうしん)の耳に届くことになる。
劉進(りゅうしん)の帰京
劉進(りゅうしん)は帰京の途中、田貴(でんき)夫婦の経営する客栈に立ち寄る。田貴(でんき)夫婦は劉進(りゅうしん)が恩人である申梓木(しんしぼく)が探している人物であることに気づき、彼を捕らえようとするが、劉進(りゅうしん)に察知され、田貴(でんき)夫婦は命を落とす。
第25話の感想
第25話は、緊迫感と策略が交錯する展開で、最後まで目が離せない内容でした。特に、万柳事件の再審と斉王の新たな動きは、今後のストーリーに大きな影響を与える重要なポイントとなりそうです。
江陵の死は、彼の狡猾さと冷酷さを改めて浮き彫りにしました。しかし、同時に彼が生き延びるために苦渋の決断を下したことも理解できます。申力行は、江陵の死をきっかけに、京城的の危険さと生き残るための術を学んでいきます。
万柳事件の再審は、六扇門にとって大きな試練となりました。経験不足の言亦冬(げんえきとう)は苦悩し、事件の審理は膠着状態に陥ります。斉王は、この状況を利用して江陵を皇帝に謁見させ、皇后の罪を暴こうと画策します。
斉王の新たな動きは、ますます複雑さを増しています。彼は松侍医を利用して、皇后の罪を暴こうとしているのでしょうか。それとも、別の目的があるのでしょうか。劉吉(りゅうきつ)は、斉王の動きを察知し、静観を決め込んでいます。
つづく