六扇門 第3話 あらすじ/ネタバレ
趙無極(ちょうむきょく)は、齊王が衆矢の的にされているのは、皇上の寵愛が原因であり、それが朝廷の勢力バランスを崩したためだと指摘します。齊王は皇位に興味がないとしても、皇上の意図はすでに微妙な状況を作り出していて、回避だけでは解決できないと警鐘を鳴らします。彼は、劉吉(りゅうきつ)は表面上は大人しくしているものの、裏で暗躍しているため、警戒が必要だと忠告します。趙無極(ちょうむきょく)は、自分と齊王の運命は密接に結びついており、共に進退を共にする必要があることを理解しています。
朝議では、劉吉(りゅうきつ)派は「国本」の名のもとに、早く皇太子を決定して権力を固めようとします。一方、齊王は慎重に事を進めるべきだと主張し、両者は激しく対立します。皇帝は、話題を転換して、趙無極(ちょうむきょく)に齊王暗殺事件について質問します。趙無極(ちょうむきょく)は、錦衣衛都指揮使の劉進に事件の詳細を説明するように促します。劉進は準備不足ながらも、三司会審の名を借りて、劉吉(りゅうきつ)と刑部の徐大人と結託し、巧妙な説明を行います。趙無極(ちょうむきょく)は、彼らの「団結」を皮肉交じりに褒め称え、暗に結党していると指摘します。皇帝は疑念を抱き、事件を東廠に再調査させることを決定し、齊王に協力を命じます。これは、劉吉(りゅうきつ)に警告し、大明の重責を担うべきだと戒めるための措置です。
退朝後、皇帝は体調を崩します。趙無極(ちょうむきょく)はすぐに御膳に異変があることに気づき、徹底的な調査を命じます。一方、劉吉(りゅうきつ)は皇帝の病状、齊王の寵愛、京城的宦官殺害事件を利用して、齊王に濡れ衣を着せ、京城的混乱を煽ろうとします。
六扇門の長である申梓木(しんしぼく)は、時局の危険性を察知し、兄弟の安全を守るため、宦官殺害事件の捜査を中止し、遊興にふけって難を逃れるように命じます。しかし、蘇溢清(すいいせい)は齊王が濡れ衣を着せられたことを聞いて憤慨し、人を傷つけてしまい、騒動に巻き込まれてしまいます。言亦冬(げんえきとう)の機転で、罰を受けることにはなりましたが、泥沼に陥ることは避けられました。申梓木(しんしぼく)は蘇溢清(すいいせい)の正体を知り、事件がさらに複雑になったと感じます。一刻も早く事件を解決して、六扇門の安全を確保する必要があると決意します。
一方、龔芮溪は申力行(しんりこう)に恋心を抱いており、彼の傷を密かに手当てします。二人は徐々に距離を縮めていきますが、微妙な気まずさと恥ずかしさも感じています。齊王は蘇溢清(すいいせい)の衝動的な行動を許し、彼の命の恩人である申力行(しんりこう)を探し出し、寛容な一面を見せます。
趙無極(ちょうむきょく)は再び齊王を訪ね、彼が退避しようとしているのを見て、積極的に立ち向かうべきだと説得します。そうすれば、打開策を見つけることができると。鎮撫司では、小栓子(しょう せんし)が聖旨を盾に横暴な振る舞いをして、錦衣衛と東廠の衝突を引き起こします。孫乾(そんけん)は我慢できずに反撃しますが、劉吉(りゅうきつ)と劉進に止められます。趙無極(ちょうむきょく)はこれを機に、錦衣衛の勢力をさらに弱体化させようとします。最終的に、劉進と孫乾(そんけん)は罪を償うために自傷行為をし、趙無極(ちょうむきょく)はようやく矛を収めます。齊王は本来なら許そうとしていましたが、趙無極(ちょうむきょく)は皇帝に彼の仁徳を示す良い機会だと考え、齊王を連れて面会します。皇帝は皇位継承の意向を明らかにし、事態はさらに複雑化します。
第3話の感想
第3話は、緊張感と陰謀が渦巻く展開で、ますます目が離せなくなりました。趙無極(ちょうむきょく)の洞察力と策略、劉吉(りゅうきつ)の狡猾さ、齊王の苦悩など、各キャラクターの思惑が交錯し、今後の展開が気になります。
特に、趙無極(ちょうむきょく)と劉吉(りゅうきつ)の対立は、朝廷の権力闘争を象徴しており、見応えがありました。趙無極(ちょうむきょく)は、劉吉(りゅうきつ)の結党を指摘し、皇帝に疑念を抱かせることで、彼を牽制することに成功しました。しかし、劉吉(りゅうきつ)も負けじと、齊王に濡れ衣を着せ、混乱を煽ろうとします。
また、申梓木(しんしぼく)と蘇溢清(すいいせい)の活躍にも注目です。申梓木(しんしぼく)は、時局の危険性を察知し、六扇門の安全を第一に考えます。一方、蘇溢清(すいいせい)は、齊王への忠誠心から、事件に巻き込まれてしまいますが、言亦冬(げんえきとう)の助けで難を逃れます。
つづく