六扇門 第34話 あらすじ/ネタバレ
申力行(しんりこう)が疑念を抱き、単青(たんせい)を追跡すると、蘇溢清(すいいせい)の元にたどり着く。問い詰められるも、蘇溢清(すいいせい)は言葉を失い、二人の溝は深まる。
単青(たんせい)は目的を忘れず、深夜に斉王府に侵入し、なぜ裏切って自分を殺そうとするのかと問い詰める。斉王は再び甘い言葉で惑わそうとするが、単青(たんせい)は彼の偽善を見抜いていた。追い詰められた斉王は本性を現し、単青を圧倒する。普段は武芸に疎いと思われていた斉王だが、実はかなりの実力者だったのだ。
絶望の淵に立たされた単青は、衝撃の事実を明かす。なんと、蘇溢清(すいいせい)は単青の実の娘だったのだ。かつて斉王は単青に蘇長錦を誘惑するよう命じ、その結果生まれたのが蘇溢清だった。しかし、斉王の野心の為に、単青は蘇溢清と母娘として会うことができなかった。それでも、わずかな良心を残していた斉王は、哀れな単青を逃がす。
一方、牢から解放された言亦冬(げんえきとう)は、劉吉(りゅうきつ)の計らいで六扇門に戻ってくる。しかし、彼は依然として申力行(しんりこう)の言葉を信じようとせず、愛する懿恩が自分を騙しているとは受け入れられない。申力行(しんりこう)は、言亦冬(げんえきとう)と懿恩の出会いは短すぎるため、普通であれば女性はすぐに身を許さないはずだと指摘する。言亦冬(げんえきとう)は言葉に詰まり、何かを悟り始める。その矢先、懿恩からの手紙が届く。彼女は言亦冬に助けを求めてきた。申力行はこれを利用して彼女の真偽を確かめようと考えるが、送り込んだ捕快は演技が下手で、経験豊富な懿恩に見破られてしまう。懿恩と楼主は策略を巡らせ、芝居を演じる。
懿恩は貞節を守るために楼から飛び降りようとする芝居を打ち、それを知った言亦冬は感動し、再び騙されてしまう。翌日、彼はわずかな銀を手に万花楼を訪れ、懿恩を身請けしようとするが失敗する。途方に暮れた言亦冬は蘇溢清に助けを求めるが、彼女も懿恩を疑っていた。この事態を知った斉王は、懿恩が劉吉(りゅうきつ)の刺客であると判断し、蘇溢清に銀票を渡して懿恩を身請けさせつつ、単青に懿恩を殺害するよう命じる。
事の成否を信じた言亦冬は、喜び勇んで万花楼に向かい、懿恩を迎えに行く。しかし、彼が目にしたのは、殺害されて楼から転落した懿恩の姿だった。犯人である単青は、愛する人に裏切られ、絶望の淵に立たされながらも、斉王のために最後の任務を果たした。そして、臨終の際に単青は、申梓木(しんしぼく)を殺害したのは劉吉(りゅうきつ)の指示だったと偽証する。
懿恩の死と、単青の偽証を聞いた劉吉は、怒りと困惑を隠せない。彼は刑部徐大人と錦衣衛孫乾(そんけん)を連れて六扇門に乗り込み、単青の訴状を要求するが、趙無極(ちょうむきょく)が皇帝に直訴したことを知らされる。
翌日、皇帝は劉吉を暫く職務停止とする旨を下す。
第34話の感想
第34話は、衝撃的な展開が続く回でした。特に、単青と蘇溢清の関係、そして単青の最期は非常に印象に残りました。
単青は、斉王のために身を犠牲にしてきた女性です。しかし、最終的には斉王に裏切られ、殺されてしまいます。彼女の悲劇的な最期は、権力の恐ろしさを改めて感じさせられました。
また、蘇溢清は、単青の娘であることが明らかになりました。この事実は、今後のストーリー展開に大きな影響を与えそうです。
つづく