六扇門 第35話 あらすじ/ネタバレ

殺された申梓木(しんしぼく)の仇を討ち、申力行(しんりこう)と言亦冬(げんえきとう)は申梓木(しんしぼく)の墓前で彼の霊を慰める。斉王は、これで申力行(しんりこう)と蘇溢清(すいいせい)の誤解は解けたと思い、蘇溢清(すいいせい)を連れて申梓木(しんしぼく)の墓参に訪れた。申力行(しんりこう)も蘇溢清(すいいせい)を疑うことはなくなり、蘇溢清(すいいせい)を優しく抱き寄せ、誤解を謝罪する。

しかし、誤解は解けても、心の痛みは消えない。王府では、斉王が單青の所業を説明しても、蘇溢清(すいいせい)は師匠を失った悲しみから立ち直れない。一方、言亦冬(げんえきとう)も曹懿恩(そういえん)を失った悲しみから抜け出せず、酒に溺れていた。

斉王派と劉吉(りゅうきつ)派は、重要な人物である江陵(こうりょう)を探し回っていた。江陵(こうりょう)を知る趙無極(ちょうむきょく)は、師匠が故郷に戻ったのではないかと推測する。趙無極(ちょうむきょく)の予想通り、趙無極(ちょうむきょく)が派遣した陸謙は、東廠の兵士を率いて江陵(こうりょう)の故郷で江陵(こうりょう)夫婦を発見する。逃げられないと悟った江陵(こうりょう)は、妻を守るため、東廠の兵士と共に京へ戻り、長年隠してきた秘密を明かすことを承諾する。目を覚ました焦溪(しょうけい)は、夫が東廠に連れ去られたことに気づき、夫の安否を心配して後を追う。

江陵が見つかったことを知った斉王は、念のため申力行(しんりこう)と蘇溢清を松江に派遣する。劉吉(りゅうきつ)もすぐに情報を手に入れ、錦衣衛の精鋭兵士を松江に配置して待ち伏せさせる。申力行(しんりこう)と蘇溢清が到着すると、江陵が現れ、すぐに錦衣衛の矢に倒れる。両者は激しく戦い、東廠の陸謙は部下に錦衣衛の高手をおびき寄せ、江陵を酒楼に隠して手当てをする。

薬を買いに街に出た陸謙は、錦衣衛が地方官府と結託して城門を閉鎖し、江陵を捜索していることを知る。敵情を探るために城門に向かった蘇溢清は、江陵の妻である焦溪(しょうけい)が駆けつけて官差に捕らえられるのを目撃する。酒楼に戻ると、ちょうど錦衣衛が2人やってきて、申力行と蘇溢清は機転を利かせて2人を制圧する。錦衣衛の飛魚服に着替えた申力行と蘇溢清は、街に出て官差から焦溪(しょうけい)を救い出すが、孫乾(そんけん)に見つかってしまう。窮地に陥った申力行は、蘇溢清に焦溪(しょうけい)を連れて逃げるように指示し、自分と焦溪(しょうけい)は捕らえられる。孫乾(そんけん)は、焦溪が申力行と蘇溢清に救出されるほどの価値がある人物であると判断し、焦溪と申力行を徐大人に引き渡す。徐大人から江陵と焦溪を交換するように命じられた申力行は、蘇溢清と作戦を練る。

虎口を逃れた申力行と蘇溢清は、申力行が江陵に変装して焦溪を救出することに決める。

取引現場で、蘇溢清は「偽の江陵」と焦溪を交換することに成功する。陸謙は江陵と焦溪を連れてすぐにその場を離れる。孫乾(そんけん)が「江陵」を徐大人に引き渡すと、徐大人車の中にいるのが申力行であることに気づき、とりあえず申力行を京に連れ戻し、別の方法を考える。

京城では、連れてこられた江陵が斉王に皇帝に謁見することを承諾するが、宮門前で伏兵に襲われ、江陵は矢に射られる。斉王と趙無極(ちょうむきょく)は江陵を護衛して斉王府に撤退し、斉王府は包囲される。その後、孫乾(そんけん)が駆けつけて「申力行を捕らえたのでこれ以上騒ぎを起こさないように」と告げると、錦衣衛は撤退する。

第35話の感想

第35話は、怒涛の展開が続く回でした。まずは、申力行と蘇溢清の誤解が解け、和解したシーンは感動的でした。しかし、その喜びも束の間、江陵が捕らえられ、焦溪が窮地に陥るなど、次々と事件が起きて目が離せませんでした。

特に、申力行が江陵に変装して焦溪を救出するシーンは、ハラハラドキドキしました。また、孫乾(そんけん)が申力行と焦溪を捕らえた後、徐大人に「江陵」と交換するように命じたシーンは、今後の展開を予想させるものでした。

つづく