六扇門 第4話 あらすじ/ネタバレ

皇帝の譲位

皇帝が譲位をほのめかすと、斉王は恐れおののき、跪いて兄を案じると告げます。さらに、皇帝に刺客事件の追及をやめるよう懇願します。この様子に、皇帝は斉王への信頼を深め、譲位を決意します。

六扇門の危機

皇后と劉吉(りゅうきつ)は、六扇門の統帯である申梓木(しんしぼく)を取り込もうとします。若き言亦冬(げんえきとう)は喜びますが、経験豊富な申梓木(しんしぼく)は危険を察知します。六扇門は崖っぷちに立たされており、一歩間違えれば破滅しかねません。そこで、申梓木(しんしぼく)は事件を勢いのある東廠に引き渡します。

対立と妥協

錦衣衛と刑部の勢力は、東廠と検視所で対立します。膠着状態に陥ったため、事件は再び中立の六扇門に委ねられます。人情に長けた申梓木(しんしぼく)は、双方の要求と事件の複雑さを理解し、どちらにも肩入れしないことを決意します。彼は、以前のように「態度だけ真面目で能力はない」ふりをして刑部を欺き、江湖の友人に強盗を捕まえて犯人に仕立て上げようとします。そして、言亦冬(げんえきとう)が苦労して捕まえた人々を解放します。

申力行(しんりこう)の活躍

言亦冬(げんえきとう)は申力行(しんりこう)に協力を要請し、二人は意気投合します。龔芮溪は当然、力行兄の外出を拒否できません。龔父は龔芮溪を騙して家から締め出し、どうやって人を出したのか、どうやって人を見つけ出すのかを問います。

「生還」を果たした申力行(しんりこう)は、言亦冬(げんえきとう)に連れられて胭脂店に行き、香囊を買います。香囊の香りで検視所の死臭を防ぐためです。二人は香囊を持って恥ずかしそうに歩き、お互いに持たせようとします。その時、父親に家から追い出された龔芮溪が二人を見つけ、興奮します。三人は蘇溢清(すいいせい)が店から出てくるのを見ます。申力行(しんりこう)がずっと蘇溢清(すいいせい)を見つめているのを見て、龔芮溪は嫉妬します。言亦冬(げんえきとう)は慌てて目的を話し、龔芮溪を家に連れ戻します。しかし、そのとき龔父が追いかけてきて、申力行(しんりこう)を家に連れ帰ろうとします。

謎の松侍医

小栓子(しょう せんし)は、皇帝の薬を処方している松侍医の怪しい行動に気づきます。松侍医は皇后と親しくしており、薬に細工をして皇帝の体調を悪化させているのではないかと疑います。小栓子(しょう せんし)は、以前から疑っていた趙無極(ちょうむきょく)に報告します。

龔芮溪の奮闘

龔芮溪は龔父を部屋に閉じ込め、義荘に忍び込み、申力行を追って停屍房に入ります。申力行は死体を丹念に検視しており、死臭など気にしていません。彼は筋道立てて分析し、父親と同じ推論を導き出します。死体を装って二人を驚かそうとした龔芮溪は、突然「死人」となって現れ、申力行と言亦冬を恐怖に陥れます。

申梓木(しんしぼく)の想い

龔芮溪が家に送り返された後、申梓木(しん しぼく)が突然現れます。申力行は慌てて梁に隠れます。申梓木(しん しぼく)は、龔父から申力行が京城に来たことを聞き、銀両を届けに来たのです。申力行は感動します。実は、申梓木(しん しぼく)は申力行が隠れていることに気づいていましたが、あえて見破りませんでした。先ほどの真心込めた言葉は、息子へのメッセージだったのです。

第4話の感想

第4話は、緊迫感とユーモアが絶妙にバランスされた素晴らしいエピソードでした。特に、申梓木(しん しぼく)の政治的な駆け引きと、申力行と言亦冬のコミカルなやり取りが印象に残りました。

申梓木(しん しぼく)は、六扇門の統帯として、皇后と劉吉(りゅうきつ)の圧力に屈することなく、巧みに立ち回っていました。事件の真相を突き止めるために、東廠を利用するなど、彼の知略と胆力は見事でした。

一方、申力行と言亦冬は、若さゆえの未熟さや無鉄砲さが見られましたが、その分、彼らの成長を感じさせるシーンもありました。特に、申力行が検視所で冷静に推論を展開する姿は、彼の潜在能力の高さを示していました。

また、龔芮溪の天真爛漫な性格や、小栓子(しょう せんし)の忠誠心など、魅力的なキャラクターが物語に彩りを添えていました。

つづく