六扇門 最終回 第40話 あらすじ/ネタバレ

劉吉(りゅうきつ)は申力行(しんりこう)を捜索するために司礼監に侵入しようとするが、趙無極(ちょうむきょく)は機転を利かせて申力行(しんりこう)を小栓子(しょう せんし)に隠してもらう。劉吉(りゅうきつ)は何も見つけられず、怒って立ち去る。趙無極(ちょうむきょく)は重圧に直面し、申力行(しんりこう)に協力して難局を乗り切るよう懇願する。申力行(しんりこう)は潔白を証明するために皇帝に謁見することを提案する。

宮中で、皇帝は申力行(しんりこう)を試して、彼が皇位を狙っていないことを確認する。申力行は皇位とは一切関係がないことを断言し、申梓木(しんしぼく)だけを父と認めていると主張する。皇帝は彼の忠誠心を見て、万貴妃への参拝を許可しようとするが、申力行はそれを辞退する。皇帝はさらに試して、申力行に弟がいると仮定する。申力行は弟のためにどんな危険も冒す覚悟があると熱く語り、弟の安泰と天下太平を願う。最終的に、皇帝は表面上は申力行を罰するが、実際には彼を保護するために東廠の趙無極(ちょうむきょく)に預ける。

皇太后は申力行を厳罰に処すことを強く主張するが、皇帝はそれを拒否し、親征することを宣言する。戦場で、明軍は士気を高め、斉王の反乱軍は敗走する。張強(ちょうきょう)は息子の死を知り、悲しみと怒りで斉王と激戦を繰り広げるが、最終的に戦死する。斉王は孤立無援となり、窮地に陥る。

死の瀬戸際、斉王は蘇溢清(すいいせい)に心を開き、生き延びて申力行と共に幸せになってほしいと願う。蘇溢清(すいいせい)は怒りを抑えきれず、斉王を刺して逃亡する。しかし、包囲網を突破しようとした際に、斉王は蘇溢清(すいいせい)を守るために矢を受けて命を落とす。臨終の際、斉王は生涯の罪を悔い、蘇溢清(すいいせい)は涙を流す。

皇帝は斉王の末路を目の当たりにし、感慨に浸り、親王の礼をもって厚葬する。その後、皇帝は劉吉(りゅうきつ)の罪を暴き、彼を罷免して処罰し、その一派を一掃する。新帝の威厳は朝野を震撼させる。

牢獄では、劉吉(りゅうきつ)と徐尉は囚人となり、申力行に罵名を背負う理由を理解できない。申力行は淡々と語り、自分は皇室の血筋ではあるが、国を治める才能はないため、明君に道を譲り、民衆の幸せを願っていると告げる。劉吉(りゅうきつ)と徐尉は最終的に毒酒を飲み、罪深い人生を終える。

皇帝は皇太后が先帝を毒殺したことを暴露し、悲しみに暮れながらも彼女を花園に幽閉して戒める。皇太后は運命の皮肉を嘆き、最終的に最愛の息子に囚われてしまう。

申力行は赦免され、皇帝はいつでも蘇溢清(すいいせい)を釈放できると許可する。しかし、申力行は自ら出向くことはせず、言亦冬(げんえきとう)に伝言を託す。蘇溢清は自由の身となるが、申力行に会うことはできず、彼の意図を理解して街角で涙を流す。彼女は過去を振り返り、感慨に浸る。申力行は高い場所から静かに見守っており、2人は情が深いが縁が浅く、それぞれが悟りを開いている。江湖で忘れ去られることも、一種の解放なのかもしれない。

第40話 感想

六扇門 最終回、第40話は、感動と興奮に満ちた素晴らしいエピソードでした。物語は急展開を迎え、多くのキャラクターの運命が決定されました。

申力行の潔白が証明され、皇帝の信頼を得たことは大きな喜びでした。彼の真摯な態度と強い意志は、多くの人々を感銘させました。また、蘇溢清の生き様にも胸を打たれました。彼女は愛する人を失い、苦悩を経験しましたが、最終的には強く生き抜くことを決意しました。

一方、劉吉と徐尉の最期は悲惨なものでした。彼らは権力に執着し、多くの罪を犯した結果、自滅の道を歩むことになりました。彼らの結末は、権力への欲望がいかに人を堕落させるかという教訓を与えてくれます。

皇帝の決断にも注目すべきです。彼は皇太后の罪を暴き、劉吉を処罰することで、正義を貫きました。また、申力行を保護し、蘇溢清を釈放することで、寛大な心を見せました。彼の行動は、真のリーダーとしての資質を備えていることを証明しました。

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