六扇門 第6話 あらすじ/ネタバレ

皇帝は申梓木(しんしぼく)に職務怠慢の罪で3ヶ月の俸給停止を命じました。六扇門の部下たちは師匠の不当な扱いに対して憤慨し、公正さを求めますが、申梓木(しんしぼく)は内心では満足していました。彼はこの処分によって六扇門の安全が保たれると考えたのです。

申梓木(しんしぼく)はすぐに申力行(しんりこう)の行方を尋ねます。言亦冬(げんえきとう)は渋々ながら真実を明かします。

言亦冬(げんえきとう)の自宅で、申家父子は膝を交えて話し合います。申梓木(しんしぼく)は息子に朝廷の危険性と政治闘争の複雑さを説き、無事が一番の幸せだと忠告します。これが彼が申力行(しんりこう)の六扇門入りを阻止した理由でした。申力行(しんりこう)は父の言葉を胸に、翌日通州に戻ることを約束します。しかし、申梓木(しんしぼく)が突然、龔家からの縁談を持ち出したことで、申力行(しんりこう)は意表を突かれ、抵抗感を覚えます。

その頃、言亦冬(げんえきとう)は斉王が六扇門に感謝の宴を催すことを急報します。申梓木(しん しぼく)はこれを聞いて不安を募らせます。

宴会場では、六扇門の若い捕快たちは興奮気味ですが、申梓木(しん しぼく)は慎重な態度で茶を飲みます。言亦冬(げんえきとう)の率直な発言によって、申梓木(しん しぼく)の「偽装」が明らかになります。斉王はこれを察知し、申梓木(しん しぼく)の世渡り上手さを皮肉交じりに指摘します。一方、言亦冬(げんえきとう)の率直さを高く評価します。

斉王は言亦冬に、自分が龍袍の罠にかけられたことを打ち明けます。言亦冬の無能ぶりは、蘇溢清(すいいせい)に背後に黒幕がいるのではないかと疑わせます。その黒幕は、彼女を救った程咬金(てい こうきん)と関係があるかもしれないと推測されます。

翌日、申梓木(しん しぼく)は斉王の書斎に再び蟒袍が現れたことを知り、政治闘争が激化していることを悟ります。彼は急いで言亦冬に申力行(しんりこう)の保護を命じ、事件への巻き込みを避けようとします。

申梓木は夜に密かに申力行を京から連れ出そうとしますが、斉王は既にすべてを察知しており、申力行を宴席に招きます。申梓木は急いで通州に戻り、龔芮溪に申力行を連れて遠くに逃げるように促しますが、蘇溢清(すいいせい)に阻まれ、正体がばれてしまいます。

斉王府の宴席で、斉王は申力行に龍袍の罠と自分が謀反の罪を着せられそうになっていることを明かします。申力行は六扇門への思いは強いものの、父の安全を考え、斉王の誘いを断ります。

皇宮では、趙無極(ちょうむきょく)が皇后の侍医を交代させます。皇后は激怒しますが、現状を変えることはできず、松侍医の監視を命じます。

申力行と蘇溢清(すいいせい)は王府で厨房の食材盗難事件を調査中に、危険な目に遭いますが、蘇溢清(すいいせい)に助けられます。蘇溢清(すいいせい)は申力行の傷の手当てと服の縫い直しをしてあげますが、申力行は彼女の裁縫技術を嘲笑し、蘇溢清は怒って立ち去ってしまいます。政治と感情が絡み合った複雑な関係が、王府の暗闇の中で静かに始まります。

第6話 感想

第6話は、六扇門のメンバーが皇帝の思惑に翻弄され、それぞれの思惑が交錯する緊迫感のある展開でした。

特に印象的なのは、申梓木の複雑な心情です。彼は表面上は皇帝の処分を受け入れたように振る舞いますが、内心では六扇門の安全を第一に考えていることがわかります。また、息子である申力行の将来を案じ、彼を危険な政治の世界から遠ざけようとする父親としての愛情も垣間見えました。

一方、言亦冬は持ち前の直率さで申梓木の偽装を暴き、斉王の疑念を招いてしまいます。しかし、彼女の行動は六扇門を守るためであり、その正義感は高く評価できます。

また、蘇溢清は相変わらず謎めいた存在ですが、申力行を救うシーンなどから、彼女もまた正義感の強い人物であることがうかがえます。

つづく