六扇門 第9話 あらすじ/ネタバレ
申力行(しんりこう)と蘇溢清(すいいせい)は夜に墓地を訪れ、殉職した捕快的墓を掘り起こしました。検視の結果、彼らの死因は耳の後ろに刺さった鋼針によるものだと判明しました。
事件に怒りを燃やす申力行(しんりこう)は、深夜まで調査を続けました。そして、彼は父の跡を継いで六扇門の新統帶に就任することを決意します。
この結果は、齊王府にとって最も満足のいくものでした。蘇溢清(すいいせい)は申力行(しんりこう)と過ごす時間が増え、齊王は皇位争奪のための駒を手に入れたからです。
しかし、申梓木(しんしぼく)は申力行(しんりこう)が新統帶に就任したことを知り、激怒します。彼は申力行(しんりこう)に考えを変えるように要求しますが、拒否されたため、息子を廃人にしてでも六扇門に入れないと宣言し、申力行(しんりこう)は逃げ出します。
事態が決定したにもかかわらず、申梓木(しんしぼく)は諦めず、再び吏部于大人を訪ね、賄賂によって公文の撤回を要求します。しかし、この事件の背後には齊王がおり、于大人に申梓木(しんしぼく)を助ける勇気はありませんでした。怒りに駆られた申梓木(しんしぼく)は、堪忍袋の緒が切れ、申力行(しんりこう)を家から追い出してしまいます。
申梓木(しんしぼく)は六扇門での名声を利用して、申力行(しんりこう)を孤立させ、辞任に追い込もうとします。さらに、義荘に駆けつけ、申力行(しんりこう)の捜査を阻止し、暴行を加えます。
怪我を負った申力行(しんりこう)は家で落ち込んでいましたが、蘇溢清(すいいせい)が様子を見に訪れます。申力行(しんりこう)の姿を見て、彼女は笑いながらも心配します。二人は友人以上の感情を抱き始め、曖昧な空気が漂います。
吏部于大人は、申梓木(しんしぼく)が申力行(しんりこう)の就任を阻止し、暴行を加えたことを聞き、六扇門に駆けつけて申梓木(しんしぼく)を逮捕します。この知らせを受けた申力行(しんりこう)は急いで齊王のもとを訪れ、申梓木(しんしぼく)の釈放を懇願します。これは齊王の思惑通りであり、申力行(しんりこう)に人情を負わせることで、彼に協力を求めるための口実を得たのです。
申梓木(しんしぼく)は、申力行(しんりこう)が齊王の人情によって自分を助けたことを知り、齊王が申力行(しんりこう)を脅迫することを恐れます。そうなれば、申力行(しんりこう)は六扇門統帶の地位を失い、齊王の陣営に完全に引き込まれてしまうからです。そこで、申梓木(しんしぼく)は厚かましくも于大人に辞職願いの却下を懇願します。于大人もこれには逆らえず、申梓木(しんしぼく)の願いを叶えるしかありませんでした。
最終的に、申梓木(しんしぼく)は息子の熱意に負けて、六扇門への入隊を許可します。おそらく、自分の目の届く範囲にいた方が安心できるのでしょう。
しかし、申梓木(しんしぼく)は申力行(しんりこう)が捜査のために殉職した2人の捕快的の墓を勝手に掘り起こしたことを知り、激怒します。事件がこれ以上進むと、関係者が増え、六扇門と申力行(しんりこう)が危険にさらされることを恐れたからです。そこで、彼は申力行(しんりこう)に捜査の続行を強く反対し、六扇門の他の隊員に申力行(しんりこう)の捜査への協力を陽奉陰違で行うように指示します。これは、申力行(しんりこう)の安全を守るための時間稼ぎです。
第9話の感想
第9話は、怒り、緊張、そして感動が詰まった、非常に盛りだくさんのエピソードでした。申力行(しんりこう)の父、申梓木(しんしぼく)との確執は、ドラマの大きな見どころの一つであり、今回はその確執がさらに深まりました。
申梓木(しんしぼく)は、息子が六扇門の統帶になることをどうしても受け入れられず、様々な妨害工作を行います。しかし、最終的には息子の熱意に負けて折れます。この過程で、申梓木(しんしぼく)の複雑な心情が垣間見え、非常に興味深いものでした。
また、申力行(しんりこう)と蘇溢清(すいいせい)の仲も進展を見せました。事件の捜査を通して、二人は互いに信頼を深め、友情以上の感情を抱き始めます。今後の展開が楽しみなところです。
一方、事件の真相は依然として謎に包まれています。殉職した捕快の死因や、背後に潜む黒幕は誰なのか、今後の展開に期待が高まります。
つづく