如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第10話 あらすじ/ネタバレ
如懿の誕生日
如懿の誕生日を迎え、皇帝は李公公に金の髪飾りを贈り物として届けさせた。李玉は惢心に縁起の良い花束をプレゼントする。李玉、惢心、江侍医は同じ出身地であり、お互いに助け合っていた。
江侍医は自分の判断で薬の処方を変えたため、趙侍医から叱責を受ける。趙侍医は、このままでは侍医院にいられなくなると警告する。惢心は江侍医を見舞い、手縫いの香袋をプレゼントする。江侍医は感動し、常に持ち歩くと約束する。
皇帝は延禧宮を訪れ、如懿の誕生日を祝う。如懿は、なぜ皇帝は蓮ではなくバラの髪飾りを贈ったのかと尋ねる。皇帝は、バラは華やかで棘があり、思わず摘みたくなると答える。如懿は、皇帝に願いがあると切り出す。如懿は、先帝の妃嬪(ヒヒン)であった李氏を追封してほしいと懇願する。李氏は皇帝の生母であることを暗に示していた。しかし、皇帝は、心の中に秘めておくべきことであり、口に出すべきではないと拒否する。如懿は、李氏を太貴人に追封し、名分だけでも与えたいと主張する。皇帝は怒り、なぜそのような要求をするのかと問い詰める。如懿は、姑母が先帝と合葬できず、孤独な状態であることを目の当たりにし、同じような境遇にはしたくないと訴える。皇帝は激怒し、海常在(はいじょうざい)の部屋に入ってしまう。海常在(はいじょうざい)は、如懿の誕生日であるため、侍寝を拒否する。
内務府の秦公公は、延禧宮の月例銀と夏物の生地を質の悪いものにすり替える。阿箬(あじゃく)は怒り、内務府に抗議するが、却下されてしまう。阿箬(あじゃく)は如懿に泣きつくが、如懿は気にすることなく、腐った生地を保管するよう指示する。
惢心は李玉に、皇帝に情けをかけてもらうよう頼む。李玉は尽力すると約束する。純嬪は皇帝に如懿のことを持ち出し、皇帝を怒らせてしまう。皇帝は玫答应(ばいようたく)の琵琶演奏を聞くが、心ここにあらずの状態である。李玉が茶を淹れながら、内務府が権力者に媚びへつらうことを話す。皇帝は、如懿が姑母の境遇を見て、追封を提案したことに気付き、翌日慈寧宮に太后に挨拶に行くことを決意する。
皇帝の決断
翌日、皇帝は先帝の妃嬪(ヒヒン)を追封し、妃陵に埋葬することを命じる。如懿は皇帝が自分の願いを叶えてくれたことに喜びを感じる。太后は、嫻妃(かんひ)が皇帝に生母の追封を提案したことに気付き、必ず誰かが難癖をつけてくるだろうと忠告するが、気にする必要はないと助言する。貴妃は皇帝と共に大皇子を見舞い、大皇子を可愛がる。皇帝は大皇子に字を書かせるが、大皇子の腕には傷跡がたくさんあることが発覚する。
第10話 感想
第10話は、如懿の誕生日を軸に、様々な人間模様が描かれた回でした。
如懿は皇帝に先帝の妃嬪(ヒヒン)である李氏の追封を願い出ます。李氏は皇帝の生母であり、如懿は李氏が先帝と合葬できず、孤独な状態であることを目の当たりにし、同じような境遇にはしたくないと訴えます。しかし、皇帝は心の中に秘めておくべきことであり、口に出すべきではないと拒否します。
如懿の願いは叶いませんでしたが、皇帝は李氏を太貴人に追封し、名分だけでも与えることを決意します。これは、如懿の思いやりと皇帝の優しさを示すシーンでした。
一方、内務府の秦公公は、延禧宮の月例銀と夏物の生地を質の悪いものにすり替えます。阿箬(あじゃく)は怒り、内務府に抗議しますが、却下されてしまいます。このシーンは、権力者の横暴さと、それに屈しない如懿の強さを描いています。
また、李玉と惢心の関係も注目すべき点です。李玉は惢心に縁起の良い花束をプレゼントし、惢心は江侍医を見舞うために手縫いの香袋をプレゼントします。お互いを思いやる気持ちがよく伝わってくるシーンでした。
つづく