如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第16話 あらすじ/ネタバレ
蓮心は、王欽が当番ではない時に異常な行動をし、薬を飲んだ後に暴走したことを明かします。如懿はこれを機に蓮心を庇い、皇帝は蓮心を許し、王欽を厳罰に処して、後宮の規則は侵してはならないことを示しました。同時に、皇帝は如懿への信頼が減るどころか、憐れみが増しました。貴妃は王欽のことで寵愛を失い、心中穏やかではありませんでしたが、这一切が如懿の巧妙な策略によるものとは知りませんでした。如懿は宮中の暗流を見抜き、王欽の口を利用して貴妃の陰謀を暴き、自身の嫌疑を晴らし、貴妃と王欽を懲らしめ、さらに蓮心を救い、その高い知性と手段を見せつけました。
貴妃は病弱を装って皇帝の同情を買おうとしましたが、叶わず、かえって惨めな姿となってしまいました。太后は貴妃の失策を軽蔑し、如懿の対応を高く評価しました。儀貴人(ぎきじん)は太后の恩恵を受け、宮中上下がそのお腹の子に厚い期待を寄せています。皇后はこれを機に儀貴人(ぎきじん)の昇格を提案し、皇嗣の尊厳を示しました。皇帝はそれに便乗して如懿に六宮の協力を提案し、皇后は不満ながらも仕方ありませんでした。
皇后は蓮心の一件を反省し、皇帝に謝罪します。皇帝は慰めつつ、如懿の財務能力を高く評価しました。皇后の宮殿では、二皇子が病弱で、皇后を心配させています。皇后は二皇子に大きな期待を寄せていますが、彼の病気のため、無力感を感じています。一方、貴妃の宮殿では、太監が蛇を調教している様子は一見何の変哲もないように見えますが、実は危険が潜んでいます。
如懿と阿箬(あじゃく)は儀貴人(ぎきじん)を訪ねましたが、儀貴人(ぎきじん)の驚いた声が聞こえてきました。なんと、儀貴人(ぎきじん)に不測の事態が起きたのです。この事件は宮中で大きな波紋を呼びました。知らせを聞いた皇后が駆けつけると、儀貴人(ぎきじん)は取り乱しており、大きなショックを受けている様子でした。宮中には様々な噂が飛び交い、儀貴人(ぎきじん)の事件は尋常ではなく、邪悪な力が働いているのではないかと囁かれました。皇后はこれが皇嗣の安危に関わる問題であることを知り、すぐに徹底的な調査を命じ、犯人を必ず突き止め、儀貴人(ぎきじん)に正義をもたらすことを誓いました。
調査が進むにつれて、宮中の暗流はますます激しさを増していきます。各宮の妃嬪(ヒヒン)たちはそれぞれに思惑を巡らせ、利益を得ようとしたり、自らの身を守ろうとしたりしています。しかし、如懿は常に冷静さを保っています。彼女は、この波乱に満ちた宮廷闘争において、自分の知恵と勇気だけが自分と周りの人々を守ることができることを知っているのです。
第16話の感想
第16話は、如懿の知略が光る回でした。王欽の異常行動を利用して貴妃の陰謀を暴き、自身の嫌疑を晴らし、さらに蓮心を救うという離れ業をやってのけました。如懿の冷静さと洞察力は、まさに皇后の座にふさわしいものと言えるでしょう。
一方、貴妃は王欽の失態によって寵愛を失い、焦燥に駆られています。しかし、その焦りによってさらに策を誤り、ますます窮地に追い込まれていく姿は哀れでもあります。
そして、今回の事件で注目すべきは、儀貴人(ぎきじん)の存在です。太后の恩寵を受け、皇嗣を宿した儀貴人(ぎきじん)は、皇后にとって脅威となる可能性を秘めています。今後、儀貴人(ぎきじん)がどのような行動に出るのか、目が離せません。
つづく