如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第22話 あらすじ/ネタバレ

## 海蘭(かいらん)の復讐の道

海蘭(かいらん)は委屈に耐えきれず、泣きながら冷宮に戻ってきました。如懿は海蘭(かいらん)に自分を護る術を学ぶように諭します。しかし海蘭(かいらん)は姉を失い、絶望の淵にいました。

冷宮への帰り道、海蘭(かいらん)は偶然に貴妃が玫貴人和儀貴人(ぎきじん)の子供を殺害し、如懿も貴妃に毒殺されたことを耳にします。彼女は慌てて身を隠します。雨の中を歩く海蘭(かいらん)は衰弱し、倒れてしまいます。幸い宮女に発見され、宮殿へと運ばれます。

目を覚ました海蘭(かいらん)は、如懿の言葉を思い出し、姉と自分のために復讐することを決意します。江侍医が冷宮を訪れますが、食事を運んできた馬公公に追い返されてしまいます。馬公公は貴妃から賄賂を受け、表面上は無毒の料理に細工を施していました。海蘭(かいらん)は純嬪から、皇后が二皇子に無理な勉強を強いたことで病状が悪化し、夏を乗り切るしかないことを聞きます。

秀坊では、太后的ために万寿如意被を縫製していましたが、鳳凰の羽の配色がうまくいかず、太后の不興を買います。皇帝は秀坊を訪れ、海貴人(かいきじん)が秀女たちを指導している姿を見ます。海常在(はいじょうざい)は普段から太后的法佛珠を観察しており、好みの配色を知っていると主張します。皇帝は満足し、海蘭(かいらん)の心遣いを褒めます。そして、これまで海貴人(かいきじん)をないがしろにしてきたことを詫び、今夜の侍寝を命じます。

夜、皇帝は海蘭(かいらん)の部屋に香りの気配を感じます。海蘭(かいらん)はそれが如懿から教わった方法だと答えると、皇帝は疲れたと告げ、それ以上何も語りませんでした。海蘭(かいらん)は、皇帝は如懿のことを口にするのを避け、まだ彼女のことを思っているのではないかと考えます。しかし、確たる証拠がないため、如懿の無実を証明することはできないと悟ります。

そのとき、皇后が永璉(えいれん)の名前を大声で呼ぶ声が響き渡ります。慌てて駆けつけた太監は、二皇子が亡くなったことを告げます。

皇后は二皇子に無理な勉強を強いたことを後悔し、皇帝も深い悲しみに暮れます。皇后は、擷芳殿の侍女を減らしたことで蘆の花が二皇子の部屋に入り込み、呼吸を塞いでしまったのではないかと考えます。

海蘭(かいらん)は宮中で二皇子のために紙を燃やし、皇后の冷酷さを非難します。そして、永璉(えいれん)の死は皇后が他人を毒殺した報いだと告げます。実は、海蘭(かいらん)は数日前から蘆の花を用意しており、二皇子は海蘭(かいらん)によって殺害されたのです。その時、足音が近づいてきたため、海蘭(かいらん)は慌てて火を消してその場を去ります。

貴妃と和敬皇女が庭園で遊んでいると、和敬皇女は冥紙を拾い、貴妃に渡します。ここは冷宮の近くです。貴妃は如懿が永璉(えいれん)に呪詛をかけたのではないかと疑い、この機会に如懿を排除することを決意します。

第22話の感想

第22話は、如懿伝のストーリーが大きく動き出す重要な回でした。海蘭(かいらん)が姉の仇を討つ決意をし、皇后と貴妃はそれぞれに思惑を抱いて行動を起こします。

海蘭(かいらん)は如懿の教えに従い、自分を護る方法を学び始めます。しかし、姉を亡くした悲しみは深く、絶望の淵に沈んでいます。そんな中、彼女は偶然に貴妃が玫貴人和儀貴人(ぎきじん)の子を殺害し、如懿も貴妃の策略によって陥れられたことを耳にします。この事実を知った海蘭(かいらん)は、姉と自分の仇を討つ決意をします。

一方、皇后は二皇子に無理な勉強を強いたことで、彼の病状が悪化させてしまいます。二皇子は夏を乗り越えることができれば回復する可能性があるとされますが、皇后は自分の過ちを悔やんでいます。

貴妃は二皇子の死を利用して、如懿を陥れようと企みます。彼女は如懿が永璉(えいれん)を呪ったのではないかと疑い、この機会に如懿を排除しようとします。

つづく