如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

嘉嫔が第四皇・子を出産

嘉嫔が第四皇・子を出産し、皇帝は大喜びで永珹(えいせい)と名付けます。皇帝は第四皇・子をとても可愛がり、純嬪は皇帝が大皇子と三皇子を疎かにしているのではないかと心配します。海蘭(かいらん)は純嬪に、二人の皇子を連れて第四皇・子を見舞いに行き、皇帝に会えれば父子関係も深まると提案します。しかし純嬪は大皇子は勉強が忙しいと言って、三皇子だけを連れて行きます。皇帝は純嬪の育児の苦労をねぎらい、妃に昇格させます。

大皇子の複雑な心境

大皇子は自分が純嬪の実子ではなく、純嬪には実子である第四皇・子がいるため、純嬪が自分を心から大切に思ってくれないことを自覚しています。海蘭(かいらん)は以前、純嬪に大皇子を引き取るように進言していました。純嬪は妃に昇格したことで、海蘭(かいらん)に感謝の気持ちを抱きます。

皇帝は鍾粹宮で大皇子と三皇子に会いに行きます。衛嬿婉(ぎえんえん)は皇帝に対して、大皇子が三皇子に字を教えていることを伝えます。皇帝は三皇子を褒め、自ら字を教えると言います。純嬪は三皇子が皇帝から気に入られていることを喜び、衛嬿婉(ぎえんえん)に褒美を与えます。

海蘭(かいらん)の不安と衛嬿婉(ぎえんえん)の決意

海蘭(かいらん)は皇帝と嬿婉(えんえん)が偶然出会う場面を目撃します。皇帝は嬿婉(えんえん)に自分の力で良い縁談を掴むように言い、その言葉には愛情が感じられます。海蘭(かいらん)は宮中にまた阿箬(あじゃく)のような人物が現れるのではないかと不安を感じます。

嬿婉(えんえん)は宮中での月給をすべて母親に送りますが、母親はそれでもお金が足りないと言います。嬿婉(えんえん)は母親が凌雲徹の身分を嫌っていることを知り、凌雲徹に自分の苦しみを打ち明けます。凌雲徹は必ず彼女に良い生活をさせると約束します。しかし嬿婉(えんえん)は母親と弟に苦労させたくないと言い、25歳になったら宮中を出ると決意します。彼女はただの大皇子の侍女であることに甘んじておらず、残された時間は少ないと感じています。そして凌雲徹にこれからは会わないと告げます。嬿婉(えんえん)の遠ざかる背中を見つめ、凌雲徹は心を痛めます。

純嬪の策略と嬿婉(えんえん)の運命

海蘭(かいらん)は純嬪に、皇帝は嬿婉(えんえん)に気があると伝えます。純嬪は不快に感じますが、皇帝の気持ちを止めることはできません。海蘭(かいらん)は、もし嬿婉(えんえん)が皇帝の寵愛を受ければ、純嬪が引き立てたと思って三皇子が標的にされるだろうと忠告し、ある計略を提案します。

その時、大皇子が大声で嬿婉(えんえん)を呼びます。純嬪と海蘭(かいらん)は、嬿婉(えんえん)が部屋の外にいることに気づきます。純嬪は嬿婉(えんえん)の心が大皇子から離れていると考え、彼女を呼び寄せます。純嬪は嬿婉(えんえん)の生年月日が大皇子と皇帝と相性が悪いと言い、今後は花房で花の手入れをするように命じます。

それぞれの苦悩

皇帝は海蘭(かいらん)を寵愛し、彼女に胭脂を贈ります。しかし海蘭(かいらん)は美しく着飾った自分を鏡に映し、自分が別人になったように感じ、心が変わってしまったのではないかと不安になります。

如懿は冷宮で刺繍したハンカチを凌雲徹に渡します。凌雲徹は酒に酔っており、不機嫌に話します。彼は自分が身分が低く、将来性がないために、愛する女性にも去られてしまったと嘆きます。如懿は、もし女性が自分の将来のために男性を捨てるのであれば、そんな女性を悲しむ価値はないと言います。

江與彬(えいよひん)は冷宮に忍び込み、如懿とその侍女の診察を行います。如懿の脈を診た後、江與彬(えいよひん)は彼女の体は問題なく、丁寧に治療すれば回復すると診断します。江與彬(えいよひん)は惢心の脈も診ますが、如懿は二人が見つめ合っていることに気づきます。

皇帝のハンカチと皇后の怒り

皇帝のハンカチが寝殿に落ちており、皇帝は阿箬(あじゃく)に取ってくるように命じます。阿箬(あじゃく)は皇帝の寝室にある箱をそっと開けて覗き、如懿が以前皇帝のために刺繍したハンカチを見つけます。

皇后は徐々に永璉(えいれん)の死の悲しみから立ち直り始めます。貴妃は皇后の宮殿を訪れ、永璉(えいれん)が拾った冥紙を見せます。貴妃は冥紙は冷宮から飛んできたもので、如懿が永璉(えいれん)を呪っているに違いないと言います。皇后は永璉(えいれん)の仇を討つ決意をします。

凌雲徹は嬿婉(えんえん)を忘れられず、毎日酒浸りの生活を送っています。一方、花房で働く嬿婉(えんえん)も辛い日々を過ごしており、肉体労働をさせられ、他の女官からいじめられています。

第23話の感想

第23話では、様々な人物の思惑が交錯し、物語が大きく動き始めます。 純嬪は皇帝の寵愛を得て妃に昇格しますが、大皇子と三皇子への愛情に悩みます。嬿婉(えんえん)は皇帝の寵愛を受けようとしますが、純嬪の策略により花房に追いやられてしまいます。海蘭(かいらん)は皇帝の寵愛を受けますが、自分の心が変わってしまったのではないかと不安を感じます。如懿は冷宮で辛い日々を送っていますが、江與彬(えいよひん)の診察により回復の兆しが見えます。皇后は永璉(えいれん)の死の悲しみから立ち直り始め、如懿への復讐を決意します。

つづく