如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第25話 あらすじ/ネタバレ

宮中で法事が行われている中、冷宮にいる如懿は亡き父を偲んでいた。その知らせを受けた太后は、如懿のもとへ駆けつける。太后は、如懿が法事に邪魔をしたと責め、呪詛していると疑う。しかし、如懿は焼いていたのは紙銭ではなく、太后が手書きした六字真言だった。太后は、如懿が自分を呪うのではなく、むしろ祈っていたことを知る。さらに、太后は成翰(せいはん)が裏切り、他の主君についたことを知り、厳しく罰する。太后が去ろうとした時、吉太嬪(きっちょうひん)が刀を持って襲いかかる。如懿は太后をかばい、吉太嬪(きっちょうひん)は侍衛に取り押さえられ、太后の命により処置される。太后が去った後、如懿は改めて紙銭を父に捧げた。

一方、皇帝は誰かが如懿を陥れていることを知り、皇后の仕業だと考える。海蘭(かいらん)は妊娠しているが、それを公表せず、敬事房には体調不良を理由に侍寝を断る。体調は優れないものの、害を避けるため、細心の注意を払う。

皇帝は圓明園から皇宮に戻る。海蘭(かいらん)は、自分の子供を使って姉を救い出す決意をする。この日は、如懿と貴妃が潜邸に入った日だった。貴妃は、皇帝と如懿を描いた絵を見て嫉妬し、皇帝にその絵を燃やすように命じる。

冷宮にいる如懿は皇帝を想い、かつて皇帝が「心配するな」と言った言葉を思い出す。しかし、皇帝は約束を守らなかった。李玉は絵を燃やさず、代わりに郎画師に預けて保管させた。

海蘭(かいらん)は妊娠3ヶ月になり、皇帝にその知らせを伝える。皇帝は喜び、斉侍医を派遣して手厚くケアする。如懿もその知らせを聞き、喜ぶ。侍医が如懿の診察をしていると、如懿の腕輪から薬丸がいくつか落ちた。その腕輪は、皇后が如懿に贈ったものだった。侍医は、その薬丸は四零凌香というもので、女性が長期的に服用すると妊娠しにくくなると説明する。如懿は、皇后の真意を悟る。

さらに、侍医は貴妃の病にも不審な点があると指摘する。毎回薬を処方する際に、余分に2種類の薬が追加されているというのだ。これは、誰かが貴妃を陥れている可能性が高い。侍医は、如懿の体を整え、将来に備えることを約束する。

第25話の感想

第25話は、如懿と海蘭(かいらん)の絆が深まり、皇后の悪事が明らかになるなど、見どころ満載の回でした。

特に印象的だったのは、如懿が冷宮で父を偲び、太后が如懿を庇うシーンです。太后は、如懿が自分を呪うのではなく、むしろ祈っていたことを知り、成翰(せいはん)の裏切りにも気づきます。このシーンは、太后の懐の深さと、如懿の心の強さを同時に感じさせるものでした。

また、海蘭(かいらん)が妊娠していることを知り、如懿も喜ぶシーンは、姉妹の絆の深さを物語っています。海蘭(かいらん)は、自分の子供を使って姉を救い出す決意をしており、今後の展開が気になるところです。

一方で、皇后の悪事が明らかになるシーンは、ゾッとするような怖さがありました。皇后は、如懿に四零凌香という薬を飲ませ、妊娠しにくくさせていたのです。このシーンは、皇后的非情さを改めて認識させられるものでした。

つづく