如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

太后が主催する宴が開かれ、咸親王府で育てられていた恆媞長皇女も宮殿に姿を現します。太后は喜び、意歡(いこう)に歌と踊りを披露させます。皇帝は意歡(いこう)の芸に感銘を受け、彼女の姓を尋ねます。意歡(いこう)は「葉赫那拉」と答え、妃嬪(ヒヒン)たちは驚愕します。

葉赫那拉氏はかつて清の太祖ヌルハチによって滅ぼされており、その首領は「たとえ葉赫那拉氏が一人残っても愛新覚羅を滅ぼす」と誓っていました。太后はそれを噂に過ぎず、葉赫那拉氏はすでに臣従しており、意歡(いこう)の父も皇帝の側近であると説明します。皇帝も太后的意見に賛同し、意歡(いこう)の詩の朗読を称賛します。

意歡(いこう)の封号

皇帝は意歡(いこう)の才能を高く評価し、貴人に封じます。貴妃の父は花火を宮殿に持ち込み、空は鮮やかな花火で彩られます。しかし意歡(いこう)は「花火のように華やかに咲いても、最後は寂しさに戻る。天上の星のように、微かな光でも永遠に輝く方が良い」と呟きます。皇帝は意歡(いこう)の言葉を気に入り、「舒」という号を与えます。

冷宮の火事

その頃、冷宮では突然火事が発生します。火光が天を焦がし、如懿と侍女たちは必死に逃げ惑います。凌雲徹は危険を顧みず、如懿たちを救出します。駆けつけた皇帝は如懿が無事で安堵し、自分の衣服を彼女に掛けると、何も言わずに立ち去ります。

貴妃の失態

花火の火の粉が原因で冷宮が火事になったことを知った貴妃は、養心殿の外で跪き、簪を外して罪を謝ります。しかし皇帝は貴妃を咎めません。皇后は如懿が無事で激怒し、皇帝が事件を追求することを恐れます。素練(それん)は、たとえ追及されても慎貴人(しんきじん)の仕業であり、皇后には関係ないと助言します。一方、慎貴人(しんきじん)は皇帝が事件を追求しないことに安堵します。

如懿と海貴人(かいきじん)の絆

江侍医は如懿の診察を行い、火事は不自然だと指摘します。如懿は犯人が痕跡を消したことを悟り、江侍医に海蘭(かいらん)の世話と皇帝の衣服の返却を託します。江侍医は海貴人(かいきじん)の診察の際に、密かに薬包を渡します。

海貴人(かいきじん)の病

意歡(いこう)は皇帝との出会いを回想し、彼への想いを募らせています。一方、海貴人(かいきじん)は如懿を気遣い、冬服と銀を烏拉那拉家に届けます。宮女が去った後、海貴人(かいきじん)は江侍医から受け取った薬を飲みます。すると、海貴人(かいきじん)の口元に腫れ物ができ、玫嬪と同じ症状が現れます。侍医は海貴人(かいきじん)も朱砂の毒に侵されたと診断します。

海貴人(かいきじん)は冷宮にいる如懿が皇子を毒殺することは不可能だと主張し、当時に証言した慎貴人(しんきじん)を厳しく取り調べるべきだと訴えます。皇帝は事件の真相を究明するため、改めて調査を開始します。

第26話の感想

第26話は、衝撃的な展開が続く回でした。まず、葉赫那拉氏の末裔である意歡(いこう)の登場には驚かされました。彼女が皇帝に強い想いを抱いていることも明らかになり、今後の展開が気になります。

また、冷宮の火事や海貴人(かいきじん)の中毒事件など、次々と事件が起こり、緊迫感が高まっています。特に海貴人(かいきじん)の病は、玫嬪の事件を彷彿とさせ、宮廷内の陰謀が渦巻いていることを感じさせます。

一方、如懿と凌雲徹の関係も進展を見せています。凌雲徹が危険を顧みず如懿を救出したシーンは、二人の絆の深さを物語っています。

つづく