如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第28話 あらすじ/ネタバレ

如懿が冷宮から戻ると、純妃は嘉嬪と共に大皇子を連れて訪ねてきます。しかし、嘉嬪は如懿がまだ休息を必要としているため、面会を断ります。嘉嬪は、嫻妃(かんひ)が戻ってきた今、大皇子を育てれば純妃の地位が危うくなると忠告します。

一方、海蘭(かいらん)は如懿に毒を盛った犯人を必ず見つけ出すように促します。海蘭(かいらん)自身も朱砂の毒に侵されていることを明かし、如懿のために犠牲になったことを語ります。そして、妊娠線を見せ、宮中では容姿が重要であるため、もう寵愛を受けることはないと告げます。海蘭(かいらん)は、自分の子供を如懿に託したいと願います。

如懿は太后に謁見し、太后は如懿が危険を冒したことを理解します。太后は、宮中では一人の妃が寵愛を受けるのではなく、多くの妃が競い合うべきだと述べ、如懿も同意します。如懿は夢の中で亡くなった姑母に会い、立ち止まることなくすべてを取り戻すように諭されます。

皇后への挨拶の際、如懿は皇后から贈られた腕輪を修理に出したと答えます。純妃は、大皇子を返すことを申し出ますが、如懿は諸事を整理する必要があるため、純妃が面倒を見る方が良いと答えます。純妃は喜び、阿箬(あじゃく)に気をつけるように忠告します。

如懿が宮に戻ってから数日経ちますが、皇帝は如懿を召しません。海蘭(かいらん)は、皇帝との心のわだかまりが解けていないのではないかと推測します。翌日、立冬の家宴で如懿は皇帝に薔薇の花びらで作った酢を献上し、皇帝は如懿の心遣いを褒めます。如懿は、阿箬(あじゃく)を慎貴人(しんきじん)と呼びますが、以前と同じ呼び方をしてしまうと皇帝に説明します。皇帝は、如懿が阿箬(あじゃく)の昔の主人であり、如懿の帰還を祝うべきだと述べ、阿箬(あじゃく)を慎嬪(しんひん)に封じます。しかし、啓祥宮の主は嘉嬪のままであり、冊封の儀式も行われません。

慎嬪(しんひん)は嘉嬪と同格になったと傲慢な態度を見せますが、嘉嬪の侍女である麗心に売主求栄と罵られ、平手打ちされます。嘉嬪も慎嬪(しんひん)を平手打ちし、慎嬪(しんひん)は宮中で誰からも尊敬されていないことを痛感します。如懿は慎嬪(しんひん)と嘉嬪のやり取りを見て、海蘭(かいらん)の食欲が増えていることに気づき、江侍医を呼びます。江侍医は安胎薬の味がおかしいことに気づき、薬の残りを調べます。安胎薬には比例が間違っており、健胃薬が過剰に含まれていたことが判明します。そのため、胎児が大きくなりすぎて、出産時に海蘭(かいらん)が苦しむ可能性があります。

阿箬(あじゃく)は皇帝に侍寝を懇願しますが、皇帝は今まで一度も阿箬(あじゃく)に触れたことがありません。皇帝は、阿箬(あじゃく)に位を与えた以上、宮中で一生を終えるべきだと述べます。皇帝は、慎嬪(しんひん)を自分の役に立つ存在として残しておき、嫻妃(かんひ)と自分の奴隷であることを忘れないように命じます。そして、誰が嫻妃(かんひ)を陥れたのかを問い詰めますが、阿箬(あじゃく)は誰も指示していないと答えます。皇帝はそれ以上追求せず、阿箬(あじゃく)を自分の寝床の前に跪かせます。阿箬(あじゃく)は宮に戻ると、貴人の時のままの装飾がされており、自分の嬪位は名ばかりだと悟り、部屋の物を壊してしまいます。貴妃は、皇帝が事件を徹底的に調査することを恐れ、阿箬(あじゃく)を売主の罪で罰することに決めます。

第28話の感想

第28話は、如懿が冷宮から戻り、宮廷での権力闘争が再び激化する様子が描かれています。如懿は、皇帝との心のわだかまりが解けず、また阿箬(あじゃく)の裏切りに苦しめられています。一方、海蘭(かいらん)は如懿のために身を犠牲にするなど、友情の深さが描かれています。

如懿と皇帝の心のわだかまりは、二人の過去に根ざしています。皇帝は如懿を疑い、如懿は皇帝を許すことができません。このわだかまりが解けない限り、二人は真の意味で幸せになることはできないでしょう。

阿箬(あじゃく)の裏切りは、如懿にとって大きなショックです。阿箬(あじゃく)は如懿の侍女であり、如懿を裏切ることは如懿の心を深く傷つけます。阿箬(あじゃく)の裏切りは、如懿が宮廷で生き残るために、誰を信じるべきかを見極めることの重要性を教えてくれます。

海蘭(かいらん)の如懿への友情は、感動的です。海蘭(かいらん)は、如懿のために身を犠牲にすることで、如懿への忠誠心と友情を示しています。海蘭(かいらん)の友情は、如懿にとって大きな支えとなり、如懿が宮廷で生き残るための力を与えてくれます。

つづく