如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第33話 あらすじ/ネタバレ

如懿と高貴妃の対峙

如懿は貴妃の宮殿を訪れると、そこにはかつての賑わいはなく、貴妃の姿もなかった。貴妃は如懿の声を聞き、皇帝が来たと思ったが、それが如懿だと知ると落胆する。如懿は、自分たちも宮廷の駒であり、策略の犠牲になっていると告げる。そして、貴妃の病気が薬に加えられた2つの成分によって悪化したこと、皇后から贈られた腕輪に零陵香が隠されており、それが2人が子供を産めなくなった原因であることを明かす。如懿は自分がその秘密を知り、香料を取り除いて腕輪を身に着けていたことを告白する。皇后が恐れ、貴妃を利用していただけであることが明らかになった。

貴妃は驚きと怒りで、皇太后に皇后の悪事を明らかにすると誓う。如懿は慎重に行動し、知るべき人だけに伝えるよう助言する。貴妃は皇帝に会いたいと懇願するが、如懿はそれを許さず、黙って立ち去る。

皇帝と貴妃の最後の対面

皇帝は養心殿で過去を思い出し、如懿が謁見を求め、貴妃に会ってほしいと頼む。皇帝は心を動かされ、貴妃の寝宮を訪れる。貴妃は茉心(ばっしん)を退室させ、皇帝にすべてを打ち明けようとする。彼女は皇后の悪行を列挙し、婚姻の操作、妃嬪(ヒヒン)への陥れ、自分への毒殺など、そして毒入りの腕輪を証拠として提示する。皇帝は最初は信じず、貴妃が皇后を陥れていると責める。貴妃は皇帝の薄情さに心を痛め、自分が毒婦になったのは皇帝のせいだと訴える。皇帝は貴妃に「賢」という諡を贈るが、貴妃はそれが自分を害した自分自身であることを悟り、座布団に疥癬虫を隠して復讐を企む。皇帝が去ると、貴妃は急いで座布団を燃やし、倒れ込む。

皇帝の決断と貴妃の最期

皇帝は翊坤宮を訪れ、如懿の古い腕輪を見て、内務府に新しいものと交換するように命じる。如懿が策略を使うかと尋ねると、如懿は自衛のためにはやむを得ないが、皇帝には正直に接すると答える。皇帝は貴妃の過去を思いやり、彼女の悪行を知りながらも皇貴妃の位を贈り、如懿と純妃を貴妃に、瑜嬪を瑜妃に昇格させる。

貴妃は茉心(ばっしん)の将来を案じ、庭で雪を眺めながら息を引き取る。太后は知らせを聞き、斉侍医の手腕を称賛するが、貴妃は自業自得だと嘆く。

皇后の不安と皇帝の病

皇貴妃の死を悲しむ皇帝は、皇后に貴妃の遺言を伝える。皇后は不安に駆られる。皇帝が自分を遠ざけていると感じ、如懿が腕輪を外したことを知り、皇帝が真実を知っているのではないかと疑い、恐怖は募る。

皇帝と如懿は疥癬にかかり、養心殿で一緒に過ごす。皇后と太后が見舞いに来るが、皇帝の病状は重く、2人は心配する。皇帝は意識が朦朧としており、太后と皇后は面紗をつけていても、不安を隠せない。

如懿伝 第33話 感想

第33話は、如懿と貴妃の対峙、貴妃の最期、皇帝の葛藤が描かれた重要な回でした。

如懿は貴妃に、皇后の策略によって自分たちが利用されてきたことを告げます。貴妃は怒り、皇后の悪事を皇帝に明らかにしようとしますが、如懿は慎重に行動することを勧めます。

皇帝は貴妃の訴えを最初は信じず、皇后を庇います。しかし、貴妃は毒入りの腕輪を証拠として提示し、皇帝の薄情さを責めます。皇帝は貴妃に「賢」という諡を贈りますが、貴妃はそれが自分を害した自分自身であることを悟り、復讐を企みます。

貴妃の死は、悲劇的でありながら、ある意味必然的なものでした。彼女は皇后の策略によって毒を盛られ、子供を産めなくなり、最愛の皇帝からも裏切られました。彼女の復讐は成功したものの、同時に自分の命も奪うことになりました。

皇帝は貴妃の死を悲しみ、皇后の悪行を疑い始めます。如懿は皇帝に正直に接することを誓い、2人は疥癬にかかりながら、養心殿で一緒に過ごします。

つづく