如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第35話 あらすじ/ネタバレ

5歳の永琪(えいき)は聡明で、海蘭(かいらん)は如懿に、皇帝が永琮(えいそう)を儲君にしようとしているのではないかと打ち明ける。しかし、永琮(えいそう)は幼い頃から体が弱く、満月を過ぎると薬を常飲しなければならず、成長が遅れていた。皇后はこれを心配し、斉侍医に相談すると、七皇子は早産で体質が虚弱であり、10歳まで無事に生き延びることができれば、その後は大丈夫かもしれないが、それまでは危険が伴うと告げられる。また、皇后が再び子供を産める可能性について尋ねると、斉侍医は皇后は体が冷えているため、妊娠はほぼ不可能だと答える。そのため、七皇子は皇后にとって唯一の希望となる。

皇太后は、皇后が産後で体調を崩していること、宮中の仕事が多いため、皇后が一人で切り盛りするのは難しいのではないかと考え、七夕の夜に如懿を誘って月を眺めながら将来について語り合う。皇太后は如懿に願い事をさせると、如懿は皇太后と一緒に長くいたいと願う。皇太后は、どれくらい長くいたいのかと尋ねると、如懿は長くいたいと答える。皇太后は、これからもずっと一緒にいることを約束し、皇后の代わりに六宮を管理することを提案する。如懿は純貴妃に協力を求めるが、皇太后は純貴妃は性格が穏やかで、一人で切り盛りするのは難しいのではないかと考える。そこで如懿は、一人で責任を負うことを承諾する。皇太后は、如懿の気持ちに感謝し、特別なバラの髪飾りを贈って、深い愛情を表現する。皇太后は、自分の手で如懿に髪飾りを付けてあげ、いつまでも一緒にいることを誓う。

中元節の夜、大雨が降り、七皇子は泣き止まない。皇后は急いで仏像に祈りを捧げる。その頃、嘉妃が出産の際に難産に陥っているという知らせが届く。皇后は心配しながらも冷静に対処し、侍医と産婆に処置を任せる。啓祥宮では、桜児は嘉妃の苦しむ様子を見て、内心喜んでいた。桜児は雨の中、皇太后に会おうとするが、高斌に邪魔されてしまう。進忠(しんちゅう)は桜児を憐れみ、お互いに助け合えばいいと提案する。桜児は承諾し、進忠(しんちゅう)に感謝する。

嘉妃は八皇子を出産するが、満月の宴で、皇太后が七皇子を可愛がっていることに不満を抱き、八皇子の名前である永璇も平凡な意味だと感じる。嘉妃は怒りにまかせて桜児を叱りつけるが、桜児は生姜湯を持ったまま無実の罪で罰を受ける。如懿は偶然この光景に出くわし、皇太后もちょうどそこに現れる。皇太后は桜児が機敏で如懿に似ていることに気づき、嘉妃を叱責し、桜児の本名を回復させ、啓祥宮での仕事を免除する。如懿はこれを機に、嬿婉(えんえん)を宮廷から出して凌雲徹と結婚させたいと皇太后に申し出るが、皇太后は嬿婉(えんえん)を宮女として自分の側に置くことにする。嬿婉(えんえん)は自発的に宮廷に残ることを希望し、皇太后は彼女を答应に封じ、永寿宮に住まわせる。

嬿婉(えんえん)は侍寝をする前夜、凌雲徹と偶然出会う。二人は話をする中で、嬿婉(えんえん)は自らを救うために自発的に皇太后に仕えることを決意したと打ち明ける。凌雲徹は悲しみに暮れ、二人は別れることになる。嬿婉(えんえん)は侍寝の道を選び、凌雲徹への申し訳なさや未来への期待が入り混じった複雑な気持ちを抱く。進忠(しんちゅう)は嬿婉(えんえん)が成功への道を歩み始めたことに気づき、この機会を逃さないようにと忠告する。皇太后は嬿婉(えんえん)の優しさに感銘を受け、彼女を答应に封じ、宮廷での新しい人生が始まる。

第35話の感想

如懿は、皇太后から六宮の管理を任され、皇后の代わりに宮廷を仕切ることになります。これは、如懿が皇太后からの信頼を得て、皇后に次ぐ権力を手にしたことを意味します。しかし、如懿は権力に溺れることなく、清廉潔白な政治を行おうと決意します。

一方、嘉妃は八皇子を出産しますが、皇太后が七皇子を可愛がっていることに不満を抱き、怒りを爆発させます。嘉妃の嫉妬深さは、彼女自身の不幸を招くことになります。

また、嬿婉(えんえん)は侍寝をすることになり、凌雲徹と別れることになります。嬿婉(えんえん)は自らを救うために自発的に皇太后に仕えることを決意しますが、その代償は大きくなります。

つづく