如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

皇后は病に倒れ、余命幾ばくもないと侍医から宣告される。悲しみに暮れる璟瑟は侍医の言葉を疑い、治療に尽力するよう訴える。太后は璟瑟を落ち着かせ、皇后を看取できるのは如懿のような経験豊富な侍医しかいないと諭す。太后は、皇后と璟瑟の世話をするよう純貴妃と如懿に命じ、自らも璟瑟をそばに置いて慰める。

皇后が昏睡状態の中、純貴妃は頭飾りの珠花を紛失していることに気づく。しかし、混乱の中、すぐに探すことはできない。

海蘭(かいらん)が訪ねてくると、純貴妃は皇后が「因果応報」と繰り返し呟いていたことを明かし、玫貴人と話していた内容を皇后が聞いていて、落水事故に巻き込まれたのではないかと不安を漏らす。海蘭(かいらん)は、誰も悲鳴を聞いておらず、落水した人物の身元も不明であるため、責められることはないだろうと慰める。しかし、純貴妃は皇后が目を覚ました時に責められるのではないかと心配する。海蘭(かいらん)は、皇帝が皇后の言葉を聞いて疑念を抱いているため、純貴妃が心配する必要はないと説得する。

皇后が目を覚ますと、皇帝が見舞いに訪れる。皇后は自分の余命が短いことを悟りながらも、皇帝に看取ってもらえて幸せだと感じる。そして、皇帝に璟瑟が長く喪に服すことがないように、将来のことを考えてもらうよう頼む。皇帝はこれを承諾し、璟瑟の将来についても考慮すると約束する。

皇后はさらに、純貴妃を次の皇后に推挙するが、如懿については先帝の皇后と関係があるため、後宮の安寧を乱す恐れがあると反対する。皇帝は何も言わず、皇后に静養するように促す。皇后は、皇帝が自分の名前を長い間呼んでいないことに気づき、皇帝は「琅嬅」という名前が皇后にふさわしいと微笑む。

嘉妃は玫嬪のもとを訪れ、玫嬪の助けのおかげで皇后を倒すことができたと自画自賛する。一方、皇后は病床で皇帝に、自分が皇帝の望む女性ではなく、先帝と太后が決めた相手であったため、常に不安を感じていたと打ち明ける。彼女は夫の愛を切望していたが、皇后としての責任が私情よりも重いことを理解していた。皇帝は、皇后には子供もいて、中宮の地位も盤石であると称賛するが、皇后はそれは真の愛情ではないと反論する。

皇后は、哲敏皇貴妃と如懿を陥れたことはないと主張し、家族の名誉にかけて誓う。しかし、皇帝は皇后の企みを知っていたことをほのめかし、法律は誓いよりも重いことを告げる。皇后は、貴妃と如懿が子供を産めないようにするために策略を巡らせたことは認めるが、冷宮と毒殺事件については否定する。皇帝は、皇室の体面を保つために、皇后の罪を公にしなかったことを明かす。皇后は、人の心の冷たさを嘆き、次の皇后も不幸な運命を辿るだろうと予言する。皇帝は、皇后の不幸は自業自得だと非難し、怒りを露わにしてその場を去る。その後、皇后は亡くなる。

嘉妃の侍女は、皇后の落水事件に不審な点があることを報告し、現場から拾った珠花を差し出す。素練(それん)が珠花を調べようとした瞬間、宮女に突き落とされてしまう。

皇帝と如懿は、皇后が臨終の際に何も語らなかったことについて話し合う。如懿は、素練(それん)と蓮心を尋問するべきだと提案するが、素練(それん)はすでに自殺していたことを知る。如懿は素練(それん)の死因が不明であることに疑問を呈し、皇帝は毓瑚(いくこ)に徹底的に調査するよう命じる。

蓮心は召し出され、素練(それん)が殉死するつもりはなかったと否定し、皇后が何をしていたのかは知らないと主張する。しかし、皇后は自分の行動には責任を持ち、自分や家族を巻き込むようなことはしないと信じていると語る。

毓瑚(いくこ)は、素練(それん)が持っていた珠花が嘉妃のものに似ていることに気づく。一方、純貴妃は皇后の葬儀の準備に追われている。嘉妃は、純貴妃に次の皇后になる可能性があるとほのめかし、積極的に行動するよう促す。純貴妃は嘉妃の言葉に感謝する。

海蘭(かいらん)は純貴妃の思惑を察し、如懿に警戒するよう忠告する。蓮心は皇帝に、一部の出来事は素練(それん)の独断であり、皇后は何も知らなかったこと、そして背後に黒幕がいる可能性があると打ち明ける。皇帝は真犯人を特定するのは難しいものの、蓮心が正直に話してくれたことに感謝し、出宮を許可する。蓮心は、皇后への恩と自分の罪を償うため、自害を決意し、水に身を投げる。

第39話 感想

第39話は、皇后の死とそれに伴う様々な思惑が交錯する、ドラマチックな展開でした。皇后の病状が悪化し、余命いくばくもないことが明らかになると、後宮では様々な思惑が渦巻きます。純貴妃は次の皇后の座を狙い、嘉妃は皇后の死を喜び、如懿は皇后の死の真相を探ろうとします。

皇后の死は、後宮の勢力図を大きく変えることになりました。皇后が亡くなったことで、次の皇后の座が空位となり、純貴妃と如懿が有力候補として浮上します。純貴妃は皇帝の寵愛を受けており、嘉妃の支持も得ているため、有利な立場にあります。一方、如懿は皇后の信頼を得ており、皇帝からも一目置かれています。

皇后の死の真相は、まだ明らかになっていません。皇后は臨終の際に何も語らず、皇帝も皇后の罪を公にしませんでした。しかし、蓮心の証言から、皇后が何らかの企みを行っていたことが示唆されています。皇后の死の真相は、今後のストーリー展開に大きな影響を与えることでしょう。

つづく