如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第41話 あらすじ/ネタバレ

孝賢皇后の霊柩が移される日、宮廷内外は悲しみに包まれた。しかし、大皇子と三皇子の顔には悲しみが浮かんでいなかった。皇帝は、大皇子に涙を流さない理由を問う。大皇子は、皇帝が悲しみに暮れているため、喪事を執り行うために悲しみを堪えていると答える。三皇子も同じように答える。皇帝は怒り、二人を不忠不孝、倫理に反していると責め、内輪もめを企んでいるのではないかと疑う。純貴妃は三皇子をかばおうとするが、逆に皇帝の怒りを買ってしまい、大皇子を如懿に育てさせなかったことを後悔する。皇帝は、二人の皇子が皇位を狙っていることを非難し、逆らったことで皇位継承の望みはないと告げる。

純貴妃は驚きすぎて倒れてしまい、鐘粹宮に運ばれる。目を覚ました後、太后に助けを求めるが、門前払いされてしまう。太后は、二人の皇子の異常な様子を疑い、調査を命じる。雨の中、大皇子と三皇子は跪いて謝罪するが、皇帝は会おうとしない。純貴妃は三皇子を抱いて許しを請い、ようやく許されるが、謹慎を命じられる。この事件の後、純貴妃は病に倒れ、宮中誰も見舞いに来ず、嘉妃も姿を見せなかった。嘉妃の息子である第四皇・子は、喪儀で活躍し、皇帝の賞賛を得る。純貴妃はそれを聞いてさらに心を痛める。

皇帝は、純貴妃の宮女が秘密を漏らしたのではないかと疑い、進忠(しんちゅう)に厳しく調べさせ、少しでも疑わしい者は宮から追い出すように命じる。純貴妃は自責の念に駆られ、三皇子の将来を断ってしまったと考える。第四皇・子が寵愛を受け、宮に戻って嘉妃に報告すると、嘉妃は喜びながらも、慎重に行動する必要があると忠告する。

如懿は、海蘭(かいらん)が皇帝の疑いを利用して大皇子と三皇子を失脚させたことを知り、旧情を思い出すが、海蘭(かいらん)に警鐘を鳴らされる。嬿婉(えんえん)は如懿に会おうとするが叶わず、嘉妃に頼ろうとするが、途中で嘉妃に侮辱され、屈辱に耐えて靴を磨く。凌雲徹が偶然出会い、ハンカチを贈って慰める。嬿婉(えんえん)は、皇子を産んで地位を固めると誓う。

李玉は、惢心に玉簪を贈るが、惢心は受け取らず、嘉妃の子供を産む幸せを羨ましがっていることをほのめかす。李玉は、惢心には未来を与えられないと悟り、身を引くことを決意する。太后は如懿を呼び、眉を描くことで如懿の手段の鋭さを皮肉る。如懿は、皇子の責任であり、自分の教えが足りなかったと釈明する。

如懿伝 第41話 感想

第41話は、宮廷内の権力闘争が激化し、登場人物たちの思惑が交錯する、緊迫感溢れる回でした。

孝賢皇太后の霊柩が移される日、大皇子と三皇子の態度に不審を抱いた皇帝は、二人の不忠不孝を責め立てます。純貴妃は三皇子をかばおうとしますが、逆に皇帝の怒りを買ってしまいます。このシーンは、皇帝の疑心深さと、純貴妃の切羽詰まった様子が印象的でした。

一方、嘉妃の息子である第四皇・子は、喪儀で活躍し、皇帝の賞賛を得ます。このことで、純貴妃はさらに心を痛め、自責の念に駆られます。嘉妃の冷酷さと、純貴妃の苦悩が対照的に描かれており、見ていて胸が締め付けられる思いでした。

如懿は、海蘭(かいらん)の策略によって大皇子と三皇子が失脚したことを知り、複雑な思いを抱きます。また、嬿婉(えんえん)は嘉妃に頼ろうとするものの、屈辱的な扱いを受けます。それぞれのキャラクターが、苦悩や葛藤を抱えながら、生き残りをかけて必死に戦っている姿が描かれていました。

つづく