如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第44話 あらすじ/ネタバレ
皇帝は艾児(あいじ)の失言を聞き、激怒しました。流言が飛び交っているため、真相を明らかにし、天下に説明する必要があります。現在は物証は揃っていますが、証人は惢心一人だけです。しかし、惢心は如懿の側近侍女であり、身分が敏感です。拷問すれば、皇帝と如懿の関係に亀裂が入る恐れがあります。皇帝は苦悩します。
やがて、翊坤宮の前に惢心を慎刑司に送る命令が下りました。如懿の潔白を証明するため、惢心は承諾します。出発前、如懿は真相を明らかにし、惢心を救い出すと約束します。そして、如懿も翊坤宮に禁足となります。
万寿節の祝宴の際、皇帝は落ち着かず、如懿のことで悩んでいます。侍卫たちは口を揃えて、翊坤宮に出入りする僧侶のような人物がいると証言しますが、惢心はこれを否定します。彼女は如懿の潔白を証明できる唯一の人物です。皇帝は苦渋の決断を下し、如懿の潔白を証明するために、惢心を拷問にかけるよう命じます。
宴会上、如懿は欠席していますが、驚奇嬷嬷を通じて海蘭(かいらん)に手製の点心と寿の文字を贈り、思いを伝えます。海蘭(かいらん)は文字を見て、点心に何か隠されているのではないかと感じます。寿桃を割ると手串が出てきて、不審に思った海蘭(かいらん)は凌侍卫を呼びます。
太后は影響を考慮して、慎刑司のことは公にするべきではないと皇帝に忠告します。嘉貴妃は承諾しますが、太后から何度も口出しをされてしまいます。その頃、海蘭(かいらん)は凌雲徹の計画を持って宴会に戻り、李玉を通じて如懿と惢心を救出する計画を立てます。李玉は承諾し、手串をすり替え、凌雲徹に皇帝の時間を稼ぐよう指示します。
李玉は太后を宮殿に送ることを理由に席を外し、皇帝も養心殿に戻りたいと言います。海蘭(かいらん)と凌雲徹は巧みに対応し、皇帝を少し休ませようと引き留めます。その隙に、李玉は養心殿に潜入し、皇帝の私蔵の手串と凌雲徹から贈られた手串をすり替えます。しかし、突然皇帝が現れ、李玉は慌てて手串の袋を戸棚の下に落としてしまいます。幸いにも、機転を利かせて毛布を取ってくるという理由で誤魔化すことができました。
皇帝は偶然、嬿婉(えんえん)に出くわします。嬿婉(えんえん)は如懿に情けをかけてほしいと頼みますが、皇帝は聞き入れません。李玉は隙を見てすり替えを完了し、外に出ると皇帝と遭遇します。再び時間稼ぎをします。
皇帝は如懿が書いた寿の文字を読み、それが自分の筆跡を真似ており、真心は偽れないという意味であることに気づきます。惢心の様子を尋ねると、彼女は屈せず頑張っているとのこと。皇帝は心を痛めながらも、それが如懿の潔白を証明する唯一の方法であることを理解します。その後、皇帝は嘉妃から贈られた手串を持って翊坤宮に行き、如懿と対策を練ります。
如懿は手串の材質が間違っていることを指摘し、紅玉髓は瑪瑙ではないことから、その出所を疑い、これは濡れ衣を着せられたのではないかと示唆します。皇帝はハッと気づき、これは外から来た女性がやったのではないかと推測し、李玉に翌日調べて、字が如懿に似ている人物を探すよう命じます。
如懿は惢心の安否を心配しますが、皇帝は真相が明らかになった暁には必ず釈放すると約束します。海蘭(かいらん)は如懿から贈られた点心と手紙から、「琴笛諧相奏、桃李笑迎春」の奥に隠された意味を悟り、「偷天換日」の計を思いつきます。如懿が密かに計画を立て、間違った手串をきっかけに助けを求めたことを確信します。
宮廷の波乱は、知恵と感情が交錯する中で転機を迎えようとしています。そして、真相は一歩一歩近づいています。
如懿伝 第44話:真実への一歩
第44話は、如懿と惢心の絆、そして如懿の知恵が試される緊迫感溢れる展開となりました。
艾児(あいじ)の失言により、如懿は濡れ衣を着せられ、惢心は拷問を受ける危機に陥ります。皇帝は苦悩しながらも、真相を明らかにするために惢心を拷問することを決断します。
一方、如懿は翊坤宮に禁足となり、宴席にも出席できません。しかし、彼女は諦めず、手製の点心と寿の文字を海蘭(かいらん)に託し、助けを求めます。
海蘭(かいらん)は如懿のメッセージを受け取り、凌雲徹と共に救出計画を立てます。李玉の協力もあり、手串をすり替え、皇帝の時間を稼ぎます。
皇帝が如懿の寿の文字を見て、彼女の真心を理解し始めます。そして、嘉妃から贈られた手串が偽物であることに気づき、事件の真相に一歩近づきます。
如懿と惢心の絆、海蘭(かいらん)の知恵、そして皇帝の決断が交錯する中で、真実が明らかになる日は近づいています。
次週は、如懿と惢心が無事に救出されるのか、そして事件の真相が明らかになるのか、目が離せません。
つづく