如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第46話 あらすじ/ネタバレ
江侍医の献身的な治療により、惢心の容態は徐々に回復していきます。しかし、金川前線では戦況が悪化。訥親(ネチン)は戦況の立て直しに失敗するだけでなく、高僧による戦勝祈願を提案し軍紀を乱します。さらに、勝手に北京に戻ったことで、皇帝の怒りを買ってしまいました。
太后は訥親(ネチン)の愚行に失望しますが、政治に干渉して皇帝の鈕祜禄氏への恨みを買わないように、あえて口出しをしません。皇帝は意歡(いこう)に訥親(ネチン)を厳罰に処する考えを明かしますが、意歡(いこう)は皇帝の苦衷を理解し、何も言いません。その後、太后は訥親(ネチン)が処刑されたことを知り、宮廷での自身の影響力が弱まっていることを痛感します。
江侍医の支えで、惢心は歩けるようになりました。しかし、皇帝の賜婚に対して、惢心は自分の障害が江侍医の将来を阻むのではないかと不安になり、彼に去るように頼みます。如懿は惢心を説得すると約束します。
夜遅く、如懿は惢心を訪ねて、江侍医との縁を大切にし、平凡な幸せを追求するように励まします。
ついに、惢心は嫁衣を着て、宮女たちに付き添われて翊坤宮を出ていきます。江侍医と共に如懿に別れを告げ、如懿は惢心にベールをかぶせて、二人が宮廷を去る様子を見送ります。李玉はわざわざ当番を変更して見送りに来て、如懿の面倒をみると約束し、祝いの品として50畝の良田を贈ります。二人は李玉の心遣いに感動します。
寵愛を失った嘉貴人(かきじん)は、琴の音色で皇帝の心を再び掴もうと決意します。一方、嬿婉(えんえん)は嬪に昇進しますが、複雑な心境です。皇帝は、如懿が冤罪をかけられた際に嬿婉(えんえん)が彼女を擁護していたことを思い出し、嘉賞します。また、嘉貴人(かきじん)の境遇を考慮して、嘉嬪の位を回復させ、玉氏を安心させます。
嘉嬪の復位を知った嬿婉(えんえん)は、再び虐められるのではないかと不安になります。彼女は如懿に、まだ若いので子宝に恵まれるようにと勧め、坐胎薬を飲むように提案します。しかし、如懿と意歡(いこう)は、子宝は無理に求めるべきではないと考えています。
夜遅く、意歡(いこう)は絵を描いて気持ちを落ち着かせます。絵には皇帝への想いが込められており、皇帝の視線が絵の中に注がれているように感じます。
ある日、皇帝、如懿、意歡(いこう)は一緒に食事をします。如懿は永璜(えいこう)の病状が重いことを伝え、皇帝に面会を懇願します。皇帝はすでに侍医を派遣していますが、どうすることもできず、最終的に如懿と純貴妃に面会を許可します。
永璜(えいこう)は病床で悪夢に悩まされており、特に孝賢皇后の命日に近い時期には症状が悪化し、血を吐くほどになります。永璜(えいこう)は臨終の際に如懿に、嘉嬪のそそのかしで孝賢皇后が母親を殺したという噂を信じてしまったことを打ち明け、後悔の念を吐露します。永璜(えいこう)はその後亡くなり、駆けつけた皇帝は悲しみに暮れます。
愛する息子を失った皇帝は、心を痛めます。如懿に対して、永璜(えいこう)が病床で恨みを抱いた視線を向けられるのが耐えられず、あえて距離を置いていたことを打ち明けます。しかし、それが永遠の別れになるとは思いませんでした。この複雑な感情は、皇帝と如懿の間に、言葉では言い表せない深い溝を作ります。
第46話の感想
第46話は、如懿伝の物語が大きく動く重要な回でした。惢心と江侍医の恋の行方、嘉貴人(かきじん)と嬿婉(えんえん)の思惑、そして永璜(えいこう)の死と皇帝の悲しみなど、見どころ満載でした。
特に印象的だったのは、惢心と江侍医のシーンです。惢心は自分の障害が江侍医の将来を阻むのではないかと不安になり、彼に去るように頼みます。しかし、江侍医は惢心を愛しており、彼女の気持ちを受け入れることはできません。二人は葛藤を抱えながらも、最終的には結婚を決意します。このシーンは、愛の強さと人間の弱さを見事に表現しており、胸を打たれました。
また、永璜(えいこう)の死は、皇帝と如懿の関係に大きな影響を与えました。皇帝は永璜(えいこう)が病床で恨みを抱いた視線を向けられるのが耐えられず、あえて距離を置いていたことを打ち明けます。しかし、それが永遠の別れになるとは思いませんでした。この複雑な感情は、皇帝と如懿の間に、言葉では言い表せない深い溝を作ります。
つづく