如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第48話 あらすじ/ネタバレ

夜が訪れ、皇帝は如懿の寝宮へと歩を進め、そっと彼女の蓋頭をあげた。儀式が終わり、人々は静かに退散していく。静寂に包まれた室内で、皇帝と如懿は共に疲労の色を浮かべていたが、その目にはかつてない安堵の光が宿っていた。皇帝は、如懿が皇后に即位しただけでなく、二人がついに心を開き合い、残りの人生を共に過ごすことができるようになったことで、初めて心の底から安堵を感じていると感慨深げに語った。

その頃、凌雲徹は宮殿の外で静かに見守っていた。灯火の温もりに満ちた寝宮を眺めながら、心の中では羨望と祝福が入り混じっていた。一方、嬿婉(えんえん)は皇后の冊立の儀式の華やかさを目の当たりにして、その地位への憧れを募らせていた。凌雲徹は趙九霄に、嬿婉(えんえん)の世界に足を踏み入れるべきではないと忠告し、皇后の座に就いたとしても必ずしも幸せとは限らず、むしろ人知れぬ苦しみを背負うことになるかもしれないと語った。彼は心の中に特別な人を秘めており、遠くから見守るしかできないが、その人が安泰であればそれで十分だと考えていた。しかし、その心配と気遣いは、決して消えることはなかった。

翌朝、如懿は夢の中で亡き姑母と再会し、その言葉に励まされた。その後、后妃たちが謁見に訪れると、純貴妃と嘉貴妃の言葉の応酬の中で、如懿は高貴な態度でそれを収め、嘉貴妃の位を回復させた。同時に、耳飾りを下賜する形で嘉貴妃の過去の悪行を巧みに諷刺し、彼女を公衆の面前で辱めた。嘉貴妃は心の中では悔しさを感じながらも、ただ耐えるしかなかった。

翊坤宮では、惢心が如懿の行動が敵を作るのではないかと心配するが、海蘭(かいらん)はそれは恩威並施であり、皇后としての威厳を示すものであり、嘉貴妃が訴え出たとしても無駄であると分析した。如懿は養心殿に向かい、皇帝と宮中の事について話し合った。皇帝は如懿のやり方を支持し、万寿節に冷宮の廃止や二人が一緒に旅行に出かけることなど、深い愛情を込めたサプライズを用意していることを明かした。

草原では、皇帝と如懿が馬に乗り、天地を駆け巡り、永遠に連れ添うことを誓い合った。一方、嘉貴妃は奉先殿で罰を受けており、心の中では自分の息子を将来の皇帝にしようと決意していた。その頃、如懿の母が宮殿を訪れ、母娘は心温まる時間を過ごした。

第48話の感想

第48話は、如懿と皇帝の絆が深まり、物語が大きく動き出す重要な回でした。

如懿の皇后冊立:

如懿がついに皇后に即位し、皇帝との関係が新たな段階へと進みました。二人が心を開き合い、寄り添う姿は感動的でした。

嘉貴妃の屈辱:

如懿は巧みな言葉と行動で嘉貴妃を屈辱し、皇后としての威厳を示しました。このシーンは如懿の知略と強さを際立たせていました。

草原での誓い:

皇帝と如懿が草原を駆け巡り、永遠の愛を誓うシーンはロマンチックで、二人の絆の強さを象徴していました。

つづく