如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第49話 あらすじ/ネタバレ

舒妃、懐妊の知らせ

舒妃は最近体調を崩し、夜中に嘔吐するなど、嬿婉(えんえん)は妊娠を疑う。しかし、皇帝は懐妊ではないと断言し、一同は驚く。皇帝は失言を恐れ、急いで侍医を召集する。侍医の診察の結果、舒妃はすでに2ヶ月妊娠していることが判明し、舒妃は喜びのあまり涙を流す。しかし、皇帝の表情は重かった。

皇帝は舒妃を妃に昇進させ、侍医に手厚い治療を命じる。

舒妃の懐妊の真相

舒妃が去った後、皇帝は侍医に舒妃の懐妊の理由を尋ねる。侍医は、舒妃が「坐胎薬」を服用していなかったことが原因だと推測する。この薬は穏やかな効き目で、避妊薬ではなく、妊娠を防ぐために作られたものだった。舒妃が服用を中止したため、妊娠したという。

皇帝は舒妃が薬に疑いを持っていたのかと尋ねる。侍医は、舒妃は子宝に恵まれないことを悟り、薬の服用を続かなかったため、この意外な結果になったのではないかと推測する。

皇帝は、幼い子が無実であることを考慮し、侍医に全力を尽くして胎児を守らせるように命じる。

如懿と嬿婉(えんえん)の反応

如懿は舒妃の懐妊を聞いて、心から祝福する。舒妃は長年待ち望んでいた願いが叶い、皇帝との絆を喜び、心から喜ぶ。嬿婉(えんえん)もまた、舒妃に倣って薬を服用するが、結果は出なかった。如懿は薬の服用をやめるように勧め、自然妊娠の可能性があるかもしれないと話す。嬿婉(えんえん)は如懿の言葉を信じ、大量に薬を服用する。春嬋は慎重になるように忠告し、宮外の名医に薬を診てもらうことを勧める。

太后的思惑

太后は舒妃の懐妊を知り、福珈(ふくか)は舒妃が何も知らないまま利用されていると嘆く。太后は、愚かさにも福があると言う。太后は、舒妃の子を育てて忠誠心を確保しようと企む。

春嬋は薬を宮外に持ち出して検査し、坐胎薬が避妊薬であることが判明する。嬿婉(えんえん)は心を痛め、如懿が真実を知っていながら黙っていたことを責め、過去の真心はすべて幻だったと嘆く。

皇帝の疑惑と南巡

太后は侍医に舒妃を大切に診るようにと命じる。侍医は、舒妃の出産後に隠居したいと申し出る。毓瑚(いくこ)は、侍医が太后に頻繁に会いに行っていることを報告し、舒妃の件と関係があるのではないかと疑う。また、慧賢皇貴妃の病状が悪化したのも侍医と関係があるかもしれないと話す。皇帝は毓瑚(いくこ)に徹底的に調査するよう命じる。

皇帝は南巡を決意し、旅の途中で如懿と過ごす時間を持ち、平民のような生活に憧れ、如懿と平凡な夫婦になりたいと話す。夜の遊覧船では、2人は江南の美しい景色を眺め、地元の軽食を楽しみ、語り部が太平盛世を語るのを聞き、愛情を深める。皇帝は如懿と永遠に一緒にいることを誓い、如懿も変わらぬ忠誠を誓う。

翌日、皇帝は龍袍を身に着け、再び不安に駆られる。太后は献舞を利用して皇帝に新たな妃を迎え入れようとし、嬿婉(えんえん)は先手を打とうと暗躍する。宮廷では暗流が渦巻き、新たな波乱が近づいていた。

第49話の感想

第49話は、舒妃の懐妊という衝撃的な展開から始まり、様々な思惑が交錯する複雑な人間模様が描かれた回でした。

舒妃は長年待ち望んでいた子宝に恵まれ、喜びに満ち溢れています。しかし、その一方で、舒妃の懐妊は様々な疑問を投げかけます。なぜ舒妃は坐胎薬を服用していなかったのか?侍医は舒妃の懐妊について皇帝に真実を伝えているのか?これらの疑問は今後の展開に大きな影響を与えそうです。

また、嬿婉(えんえん)の苦悩も描かれました。嬿婉(えんえん)は舒妃に倣って坐胎薬を服用しますが、結果は出ませんでした。如懿の言葉を信じて大量に薬を服用したものの、春嬋の忠告を無視したことで大きな代償を払うことになります。嬿婉(えんえん)の怒りと絶望は、見ていて胸が痛むほどでした。

そして、皇帝と如懿の絆が描かれたことも印象的でした。皇帝は南巡の旅の途中で如懿と過ごし、平民のような生活に憧れ、如懿と平凡な夫婦になりたいと語ります。夜の遊覧船では、2人は江南の美しい景色を眺め、地元の軽食を楽しみ、語り部が太平盛世を語るのを聞き、愛情を深めます。皇帝は如懿と永遠に一緒にいることを誓い、如懿も変わらぬ忠誠を誓います。

しかし、翌日には皇帝の表情は一変します。太后は献舞を利用して皇帝に新たな妃を迎え入れようとし、嬿婉(えんえん)は先手を打とうと暗躍します。宮廷では暗流が渦巻き、新たな波乱が近づいています。

第49話は、様々な人間模様が交錯する複雑な回でした。舒妃の懐妊の真相、嬿婉(えんえん)の苦悩、皇帝と如懿の絆、そして宮廷に渦巻く暗流など、今後の展開がますます気になります。

登場人物

  • 舒妃 (舒嬪) - しゅひ
  • 嬿婉 (嘉貴妃) - えんえん
  • 皇帝 - こうてい
  • 如懿 - にょい
  • 太后 - たいこう
  • 春嬋 - しゅんせん
  • 毓瑚(いくこ) - いくこ
  • 慧賢皇貴妃 - けいけんこうきひ
  • 福珈(ふくか) - ふくか

つづく