如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第5話 あらすじ/ネタバレ
郎世宁が皇帝と皇后を描いている。富察夫人が皇后を見舞い、貴妃と如懿に備えるよう忠告する。富察夫人は皇后に正妻として手を汚さず、下々の奴婢に任せるべきだと忠告する。別れる前に、富察夫人は皇后付きの侍女素練(それん)に、皇后はあまりにも心優しく、ためらってしまうこともあるので、もっと大胆に行動するように言い、素練(それん)は承諾する。
如懿が如意館を訪れて郎世寧の絵を見る。郎世寧は西洋では一人の男がただ一人の妻しか娶ることができず、もし愛情がなくなれば、男は女を去り、女も男を去ることができるという。如懿の侍女は、それはあまりにもばかげていると言い、郎世寧はでたらめを言っていると考える。延禧宮に戻った後、如懿は郎世寧の言葉をずっと考えていて、まるで自分の心が言い当てられたようだ。如懿は皇帝に会い、もし男が妻を一人しか持たず、側室がいなければどうなるのかを尋ねる。皇帝は、それは空想であり、何の意味もないと言う。如懿は皇帝と議論し、腹を立てて立ち去る。
皇后は皇帝と如懿が口論したことを聞き、他の妃嬪(ヒヒン)に皇帝に仕えるように言うが、皇帝は他の妃嬪(ヒヒン)に冷淡な態度を取る。如懿は皇帝を訪ね、皇帝は自分が描いた如懿の絵を贈る。偶然にも、如懿も自分で描いた皇帝の絵を持ってきた。皇帝は如懿が謹慎中に贈ったハンカチを手に取り、汗を拭う。如懿は皇帝が自分の贈り物を持ち歩いているのを見て、二人は仲直りする。
皇帝は太后に挨拶に行く。太后は皇帝が如懿と会ったばかりであることを知り、皇帝に雨露均霑するように忠告する。さもなければ、後宮は不和になるだろうと。如懿は皇帝の詩をハンカチに刺繍し、皇帝に贈る。皇帝は非常に喜ぶが、嘉貴人(かきじん)の宮殿で夕食をとる。
冬が到来し、妃嬪(ヒヒン)たちが皇后に挨拶する。皇后は、宮廷が贅沢に流されていると感じ、自分が模範となって経費を節約することを決意する。妃嬪(ヒヒン)たちは不満を持っているが、それを口に出すわけにはいかず、皇后に従うと申し出る。
皇帝は如懿を訪ね、如懿を守りたいが、自由になることはできないと話す。皇帝は如懿に「慎赞徽音」という4つの字を書き、自分の気持ちを伝える。また、内務府に命じて、それを額にして延禧宮の正殿に掛けさせる。
皇后は、各宮殿に配られた白花丹と海枯藤を香袋にして、妃嬪(ヒヒン)たちに身につけるように配る。しかし、如懿は自分が受け取った香袋が粗悪品であることを知る。海常在(はいじょうざい)は、咸福宮に送られた香袋には問題がないと言う。海常在(はいじょうざい)は、如懿の香袋を持ち帰って縫い目を締め直し、きれいに仕上げて如懿に返そうとする。惢心は宮殿で幼馴染の江侍医に会う。江侍医は、家柄や師匠も経験もないため、侍医院では出世が難しいと言う。惢心は、宮廷では実力だけが重要だと励ます。
皇帝は養心殿で南府の琵琶の演奏を召し上げる。皇帝は音が間違っていることに気づき、一人の宮女が立ち上がり、自分が間違った音を弾いたことを認める。彼女は皇帝を周瑜になぞらえ、音律に精通していることを称賛する。皇帝は彼女を近づけ、その名を知ると白蕊姬と言い、その細さと可愛らしさ、そして美しい名前に感心する。
第5話の感想
第5話は、如懿と皇帝の夫婦関係が描かれた回だった。如懿は西洋の一夫一妻制に憧れ、皇帝は如懿を大切に思っているが、自由にできないことを打ち明ける。二人の想いはすれ違い、口論になってしまう。
また、皇后は節約を呼びかけるが、如懿は粗悪な香包を受け取る。これは皇后の策略なのか、それとも単なる偶然なのか。今後の展開が気になる。
最後に、皇帝は琵琶姬を気に入り、白蕊姬と名付ける。白蕊姬は今後、如懿にとって大きなライバルとなるのだろうか。
つづく