如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第59話 あらすじ/ネタバレ
如懿と海蘭(かいらん)、衛嬿婉(ぎえんえん)の悪行を語る
如懿は李玉から密信を受け取り、純貴妃?海蘭(かいらん)と一緒に衛嬿婉(ぎえんえん)の悪行について話し合った。海蘭(かいらん)は嬿婉(えんえん)の度を越した行動を厳しく罰すべきだと憤慨するが、如懿は冷静に受け止め、三皇子?永璋(えいしょう)の近況について話し始める。
木蘭囲場で繰り広げられる女たちの戦い
木蘭囲猟では、穎嬪の優れた弓術が皇帝から称賛される。恪嬪(かくひん)は嬿婉(えんえん)をからかい、弓術を披露させようとする。嬿婉(えんえん)は渋るものの、結局は矢を放つが外してしまい、恪嬪(かくひん)から嘲笑される。皇帝は穎嬪と恪嬪(かくひん)を連れて狩猟に出かけ、嬿婉(えんえん)をその場に置いていく。
嬿婉(えんえん)の策略と如懿の罰
海蘭(かいらん)と如懿は密かに嬿婉(えんえん)について話し合う。如懿は、嬿婉(えんえん)が権力者に媚びへつらうために手段を選ばず、病気にもかかわらず木蘭囲場に出向いたことは品行に問題があると指摘する。しかし、嬿婉(えんえん)の浅薄さは彼女の短所であると同時に長所でもあると分析し、彼女の言動はすべて皇帝から授かったものなので、寵愛を受けるのも当然だと考える。
囲猟の後、嬿婉(えんえん)は皇帝の帰りを待ち、怪我をした手を痛そうにしながら同情を誘い、皇帝から直接弓術を教わる。
宮殿に戻った嬿婉(えんえん)は翊坤宮で罰を受けようと申し出て、自ら頬を叩いて周囲を驚かせる。皇后の問いかけに対して、嬿婉(えんえん)は舒妃の件で自責の念に駆られたと嘘をつくが、実際は木蘭囲場に出向いたことを謝罪するためだった。如懿は嬿婉(えんえん)に2時間正座を命じ、春嬋には30回の杖刑を命じる。
皇帝の寵愛と如懿の策略
その夜、皇帝は嬿婉(えんえん)を侍寝し、寵愛を惜しまない。嬿婉(えんえん)は如懿からの罰について触れ、皇帝は如懿の意図を理解しつつも、罰を受けることを許し、侍医を派遣する。翌日、嬿婉(えんえん)は罰を受けて苦しむが、容珮(ようはい)が監視する中で耐え忍ぶ。
国境の危機と皇子たちの葛藤
辺境では、ダワツィが清に挑発し、ドルベール部を襲撃する。ドルベール部が清に帰順すると、皇帝は永珹(えいせい)にドルベール部の解放準備を命じ、永琪(えいき)も同行させる。嘉貴妃は四皇子が寵愛を受けることを喜び、永璋(えいしょう)は嫉妬して純貴妃に愚痴をこぼす。
四皇子は偶然、五皇子が考え込んでいる姿を見かけ、その理由を尋ねる。五皇子は国事を憂い、皇帝が高官の車凌を厚遇していることで、姑母の顔色が悪くなるのではないかと心配していた。皇帝はこれを聞いて五皇子を叱責し、家柄ばかり気にして国事を疎かにしていると非難し、殿外で跪かせる。しかし、太后は五皇子を褒め、皇后と海蘭(かいらん)が息子を立派に育てたと評価する。李玉は夜に五皇子を訪ね、兄弟同士の争いを嫌う皇帝の気持ちを伝え、争いを避けるように助言する。
嘉貴妃の野望と如懿の警戒
四皇子が寵愛を受けるにつれて、多くの妃嬪(ヒヒン)が嘉貴妃に媚びへつらうようになる。皇帝は四皇子を白山祭りに同行させようとするが、嘉貴妃は三皇子も連れて行きたいと申し出るものの、拒否される。太后は如懿に嘉貴妃に注意するよう忠告する。嘉貴妃は皇太子争奪戦のために、朝臣に高価な贈り物をして人心を買収しようとする。
純貴妃は福晋(ふくじん)が妊娠したことで皇帝の寵愛を受け、如懿は祝いの印としてネックレスを贈る。皇帝は偶然、多くの命婦が嘉貴妃を訪れているのを見て不快に思う。そして、純貴妃の元に訪れると、嘉貴妃から贈られた鳳凰と牡丹のネックレスをしているのを見て、外臣と通じているのではないかと疑う。李玉が調べた結果、そのネックレスは皇帝と同じものだと判明し、嘉貴妃の企みが明らかになる。皇帝は嘉貴妃に対する警戒を強める。
五皇子の韜光養晦と海蘭(かいらん)の悩み
五皇子は編書に没頭して災いを避け、心を養う。その書物は如懿に渡され、韜光養晦の道を称賛される。皇帝は永珹(えいせい)を呼び出すが、酔って寝ていると聞いて激怒する。諴親王の福晋(ふくじん)が訪ねてきて、嘉貴妃が自分を利用して四皇子を皇太子にしようと画策していることを暴露し、皇帝は四皇子に対する不満を募らせる。
海蘭(かいらん)は家事で悩まされており、甥がギャンブルに溺れてお金をせびってくる。このことを嬿婉(えんえん)が知り、悪巧みを企てて密かに情報を収集する。
第59話の感想
第59話は、如懿と海蘭(かいらん)が衛嬿婉(ぎえんえん)の悪行を暴き、嬿婉(えんえん)が策略を巡らせる様子が描かれ、物語が大きく動き始めました。
如懿は冷静沈着に嬿婉(えんえん)に対処し、海蘭(かいらん)は嬿婉(えんえん)の浅薄さを指摘しながらも、それが彼女の強みであると分析するなど、それぞれのキャラクターの個性が際立っていました。
嬿婉(えんえん)は権力者に媚びへつらい、手段を選ばない行動で寵愛を得ようとしますが、その浅薄さが露呈し始め、窮地に追い込まれていきます。
一方、皇子たちの葛藤も描かれ、四皇子が寵愛を受けるにつれて他の皇子たちが嫉妬や不安を抱く様子が描かれました。五皇子は国事を憂い、家柄ばかり気にするなと叱責されるなど、皇子の成長と葛藤が描かれています。
嘉貴妃は皇太子争奪戦のために暗躍し、朝臣に贈り物をして人心を買収しようとします。しかし、その企みは如懿や太后に気づかれ、警戒されることになります。
つづく