如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第61話 あらすじ/ネタバレ

今日の主役は、嬿婉(えんえん)

今日は嬿婉(えんえん)の誕生日。彼女は皇帝の訪問を心待ちにし、宮中に山茶花の香包を飾って祝賀ムードを演出します。夜になり、皇帝が訪れると、嬿婉(えんえん)は昆曲を披露し、皇帝の心を掴みます。皇帝は嬿婉(えんえん)を優しく抱きしめ、「お前の曲を聴くと心が晴れやかになる」と褒め称えます。

皇帝の過去と皇后への想い

昔話になると、皇帝は皇后との出会いを振り返ります。二人が一緒に「牆頭馬上」を鑑賞した時のことを思い出し、嬿婉(えんえん)はそれを真似ようとしますが、皇帝は「無理に真似る必要はない」と優しく諭します。そして、夜も遅いのに、皇后の元に訪れます。

皇后への報告と五皇子の活躍

皇后のもとでは、準噶爾の戦勝と達瓦齊の降伏について話し合います。皇后は、兵士たちが無事に凱旋することを願います。また、穎嬪が懐妊したことも報告し、皇帝は大喜びします。

一方、五皇子の永琪(えいき)は、達瓦齊の降伏に懐疑的な態度を示します。彼はこれを敵を恐れた行動であり、誠意がないと主張します。皇帝は永琪(えいき)の意見を高く評価し、情熱と冷静さを兼ね備えていると称賛します。さらに、八皇子と一緒に乗馬と弓術を練習し、兄弟の絆を深めるよう促します。しかし、嘉貴妃は永琪(えいき)の善意を疑い、八皇子に危害を加えるのではないかと心配します。

穎嬪の妊娠と嘉貴妃の犬

宮中が穎嬪の妊娠を喜ぶ中、嘉貴妃の犬である富貴児(ふうきじ)が現れ、騒動が起こります。容珮(ようはい)は穎嬪を守り、嘉貴妃は如懿の娘が臆病だと皮肉を言います。怒った容珮(ようはい)は嘉貴妃を平手打ちし、海蘭(かいらん)が駆けつけて嘉貴妃を叱責します。嬿婉(えんえん)は冷ややかにこの様子を見守ります。

八皇子の落馬事件

翌日、八皇子が南苑で乗馬中に落馬し、重傷を負って昏睡状態に陥ります。嘉貴妃は永琪(えいき)の仕業だと疑い、悲しみに暮れます。如懿と海蘭(かいらん)は嘉貴妃を慰め、真相を究明することを約束します。凌雲徹が調査を開始し、鞍から銀針を発見します。

隠された真実と宮廷の暗闘

事件の複雑さを考慮し、凌雲徹と李玉は銀針の存在を隠蔽することにします。凌雲徹は鞍を隠しますが、妻の茂倩(ぼうせん)に見つかってしまいます。茂倩(ぼうせん)は銀針と如懿から贈られた靴を発見し、疑念を抱きます。

夜、皇帝は嬿婉(えんえん)を寵愛し、宮中で囁かれる八皇子の落馬事件の噂話を持ち出します。嬿婉(えんえん)は嘉貴妃の策略ではないかと疑い、息子を犠牲にして一族の利益を得ようとしているのではないかと推測します。

宮廷内では、暗流が渦巻き、各勢力が暗躍します。真実が謎に包まれる中、権力と感情が交錯し、人々はそれぞれの思惑のために動き続けます。果たして、宮廷闘争の最後に笑うのは誰なのか?

第61話 感想

第61話は、宮廷内の暗闘が激化する回でした。嬿婉(えんえん)は皇帝の寵愛を得るために、様々な策略を巡らせます。八皇子の落馬事件は、嘉貴妃の策略なのか、それとも別の力が働いているのか、真相は謎に包まれています。

個人的に印象に残ったのは、容珮(ようはい)と嘉貴妃の対立シーンです。容珮(ようはい)が嘉貴妃を平手打ちする場面は、見ていてスカッとするほど痛快でした。また、嘉貴妃の息子に対する愛情と、権力への執着が垣間見えるシーンでもあり、複雑な感情を抱きました。

つづく