如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第63話 あらすじ/ネタバレ
紫禁城に暗い影が忍び寄る
長皇女との再会
皇帝は偶然長皇女と出会い、急いで駕籠を止めます。長皇女は厳格に礼を行い、君臣の区別を強調します。皇帝は旧友である金絲蝈蝈籠を贈りますが、長皇女は婉拒します。彼女は自分を籠の中の鳥に例え、物事が変わってしまったと嘆きます。皇帝は愧疚の念に駆られ、慈寧宮への移居を提案しますが、長皇女は孝を理由に断ります。皇帝は長皇女の後ろ姿を見送りながら、兄妹の絆が断ち切られたことを嘆きます。
嘉貴妃の復活と野望
謹慎謹慎に謹慎していた嘉貴妃は、実子である第四皇・子のことが心配でした。皇帝は準噶爾を平定し、玉氏の功績を称え、嘉貴妃の位を回復させようと考えます。如懿は快く思いませんが、大局を考慮して受け入れます。嘉貴妃は位を回復し、第四皇・子は頻繁に母に会うことを許されます。嘉貴妃は第四皇・子の縁談を画策し、怡親王の娘に目をつけます。玉氏の使者はさらに、永珹(えいせい)に孝賢皇太后の香火を継がせることを提案します。第四皇・子は母に慎重になるよう強く勧めます。
嫔妃たちの策略と如懿の妊娠
嫔妃たちは嘉貴妃を標的にして、古今の故事を引用して戒めようとします。嘉貴妃は自信満々に、先祖の即位について語り、他の嫔妃たちを驚かせます。如懿は不快感を示し、慎言するように注意します。如懿は突然体調を崩し、皇帝は急いで駆けつけます。妊娠が判明し、皇帝は大喜びします。海蘭(かいらん)はこれを機に嘉貴妃の不敬な発言を告発します。皇帝は嫔妃たちを集め、妊娠を報告し、嘉貴妃の縁談の意見を求めます。嘉貴妃は再び怡親王の娘を推しますが、皇帝は彼女の野心を叱責し、玉氏と嘉貴妃の陰謀を暴きます。そして、永珹(えいせい)が狩猟場で起こした事件についても指摘します。嘉貴妃は必死に言い訳しますが、最終的には家族と息子の命を賭けて誓うことを余儀なくされ、狼狽します。
嘉貴妃の失脚と永珹(えいせい)の運命
激怒した皇帝は、嘉貴妃を庶人に降格し、啟祥宮に幽閉します。永珹(えいせい)は履親王に養子に出され、怡親王の娘と結婚することになります。
第四皇・子の苦悩と五皇子の決意
第四皇・子は啟祥宮から追い出され、母の身を案じます。母子は門越しに会話し、第四皇・子は嘉貴妃が自分よりも王爷のことを大切にしていることに心を痛めます。
五皇子は父の怒りを見て、夜も眠れませんでした。海蘭(かいらん)は五皇子に慎言慎行を戒め、儲位争いに巻き込まれないように忠告します。如懿が再び妊娠したことを知った五皇子は、子供の性別を尋ねます。海蘭(かいらん)は、中宮の嫡子はすでに決まっており、性別は関係ないと厳しく言い聞かせます。五皇子は母の言葉を理解し、臣下の本分を守ることを誓います。
皇后の安泰と新たな寵妃
皇后の妊娠が5ヶ月を迎えた頃、欽天監(きんてんかん)が祥瑞を報告し、皇帝は大喜びして重賞を与えます。第四皇・子は福晋(ふくじん)を連れて謁見を求めますが、拒否されます。福晋(ふくじん)は嘉貴妃のせいで面会ができないことに不満を漏らします。玉氏は娘を献上し、皇帝は宋氏を貴人に封じて圓明園に移します。
紫禁城に再び緊張が走る
嘉貴妃の失脚と永珹(えいせい)の運命は、紫禁城に新たな緊張をもたらします。第四皇・子は母のことで苦悩し、五皇子は儲位争いに巻き込まれないよう気をつけます。如懿は再び妊娠し、安泰を保ちますが、玉氏の存在は依然として脅威です。果たして、紫禁城の運命はいかに?
如懿伝 第63話 感想
第63話は、紫禁城に暗い影が忍び寄る回でした。長皇女との再会は、かつての兄妹の絆が失われたことを痛感させ、嘉貴妃の復活と野望は、新たな緊張を生み出しました。
嘉貴妃は、玉氏の策略に利用され、失脚の憂き目に遭いました。第四皇・子は母のことで苦悩し、五皇子は儲位争いに巻き込まれないよう気をつけます。如懿は再び妊娠し、安泰を保ちますが、玉氏の存在は依然として脅威です。
考察
第63話は、今後の展開を占う重要な回でした。嘉貴妃の失脚は、玉氏の勢力を弱体化させる可能性がありますが、玉氏は依然として油断ならない存在です。如懿は安泰を保ちますが、玉氏の陰謀に巻き込まれる危険性があります。
つづく