『如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~』第64話 あらすじ/ネタバレ 皇帝は宋氏を貴人に封じ、円明園で静養させることに。

一方、玉氏王爷は密函で衝撃的な事実を明かす。なんと、金玉妍(きんぎょくけん)は王爷の実子ではなく、玉氏の血筋さえ疑わしいというのだ。玉氏の血統に厳しい皇帝は、これは事実だと判断し、王爷が金玉妍(きんぎょくけん)との関係を断ち切ろうとしていると考える。

如懿は冷静に分析し、王爷の動機は疑わしいが、皇帝の判断がより重要だと指摘する。皇帝は金玉妍(きんぎょくけん)の境遇に冷淡で、自業自得だと考えて見捨てることに決める。一方、如懿の胎児は祥瑞とみなし、安産を最優先課題とする。しかし、皇帝は欽天監(きんてんかん)を頼っているが、そこには実は進忠(しんちゅう)が暗躍しており、胎児の安危に不穏な影が忍び寄っていた。

夜、嬿婉(えんえん)は田姥姥と密会する。田姥姥は病に伏せる娘を救うため、嬿婉(えんえん)に助けを求める。嬿婉(えんえん)は、田姥姥が自分に協力すれば娘を救うと条件を出す。

翌日、江侍医は如懿が早産する可能性があると診断するが、胎児は既に8ヶ月近く、無事に産めれば問題ないと話す。また、惢心が如懿を心配しており、惢心が作った小皇子の衣服を預かっていたことも伝える。

穎嬪は如懿に、嬿婉(えんえん)も懐妊していること、金玉妍(きんぎょくけん)が昔日の栄光を失い悲惨な境遇にあることを告げる。

如懿は金玉妍(きんぎょくけん)を訪ね、心の疑問を解き明かそうと決意する。

啓祥宮は寂しく荒れ果てており、金玉妍(きんぎょくけん)は病床で如懿の問いに敵意を抱き、真相を明かそうとはしない。

金玉妍(きんぎょくけん)は、自分の人生が王爷のために費やされ、最終的には見捨てられ、自分の出自さえ謎になってしまったことを悔やむ。

如懿は王爷の密書を見せると、金玉妍(きんぎょくけん)は自分が捨てられたという事実を信じ、感情が爆発する。如懿の問い詰めに対し、金玉妍(きんぎょくけん)は孝賢皇后などの悲劇を含む一部の罪を認めるが、舒妃の息子の死には関与していないと否定する。

如懿は目的を果たし、去ろうとするが、金玉妍(きんぎょくけん)は依然として王爷の裏切りを信じることができず、如懿に呼びかけるも返事はなかった。

嬿婉(えんえん)は安華殿で皇子を授かることを祈願する。海蘭(かいらん)は甥の扎齊索が財産を奪われ、困り果てているところを嬿婉(えんえん)に目撃され、銀両を施してもらう。

如懿は皇帝 に金玉妍(きんぎょくけん)の言葉を報告するが、皇帝の疑念は晴れず、純貴妃の珠花を思い出し、裏に何か隠されているのではないかと推測する。如懿は純貴妃の潔白を主張し、珠花は金玉妍(きんぎょくけん)が陥れたものだと考える。

皇帝は如懿に安産を心掛け、過去のことに囚われないよう諭す。

海蘭(かいらん)は如懿のために手編みの手袋を作る。母子の情が深い。五皇子は四皇子が憂鬱になっていることを話し、海蘭(かいらん)は永琪(えいき)に兄を敬うべきだと教える。

金玉妍(きんぎょくけん)は病が重くなり、鏡に映る自分を見て、人生の徒労を嘆く。臨終間際、彼女は民族衣装に着替え、悲惨な生涯を終える。

皇帝は金玉妍(きんぎょくけん)を厚葬し、皇貴妃を追封するが、これは外聞を繕い、皇家の面子を保つためである。

如懿は幼い二人の皇子が巻き込まれることを心配し、皇帝は二皇子を貝子に封じ、太妃に養育させることにする。四皇子は弟を見送り、守ると約束する。

如懿と海蘭(かいらん)は、金玉妍(きんぎょくけん)が自白しなかった罪について分析し、別の黒幕がいるのではないかと疑う。

嬿婉(えんえん)は如懿の胎児が寵愛されていることを妬み、如懿が早産するかもしれないと知り、悪巧みを考える。そして、田姥姥を呼び出す。

田姥姥は胎位を整えるという名目で、如懿に頻繁に接触し、陰で暗躍する。

やがて、如懿は胎動が異常であることを感じ、江侍医は早産の可能性があると診断する。しかも、胎児はわずか7ヶ月だった。田姥姥は胎位が正しくないため、調整を続ける必要があると嘘をつく。如懿は異変に気づかず、指示に従う。

数日後、如懿の腰痛が悪化し、胎児の動きが激しくなり、早産の兆候が明らかになる。

こうして、如懿と皇嗣を狙った陰謀が静かに近づいてくる。

如懿伝 第64話 感想

第64話は、衝撃的な展開と複雑な人間模様が描かれた回でした。金玉妍(きんぎょくけん)の悲劇的な最期は、彼女の野心と策略が招いた結果であり、同情の余地はあるものの、自業自得と言えるでしょう。一方、嬿婉(えんえん)の悪辣さはさらにエスカレートし、如懿と皇嗣を危険に晒しています。

如懿は冷静さと強さを保ちながら、迫り来る危機に対峙する姿が印象的でした。彼女は金玉妍(きんぎょくけん)の真実を暴き、皇帝に龍胎の安泰を最優先に考えるよう進言するなど、賢明な行動を取っています。しかし、嬿婉(えんえん)の陰謀によって早産の危機に陥ったことで、今後の展開が気になります。

第64話では、登場人物たちの複雑な感情が描かれていました。金玉妍(きんぎょくけん)は王爷に裏切られたことに絶望し、悲惨な最期を迎えます。如懿は金玉妍(きんぎょくけん)の真実を知り、複雑な思いを抱きます。嬿婉(えんえん)は如懿の龍胎を妬み、悪辣な手段を使って陰謀を企てます。

第65話以降の展開が楽しみです。如懿は無事に龍胎を産み落とすことができるのか? 嬿婉(えんえん)の陰謀は明らかになり、どのような結末を迎えるのか? 皇帝は如懿と皇嗣を守るためにどのような行動を取るのか? 注目ポイントが多く、目が離せません。

つづく