如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第7話 あらすじ/ネタバレ
玫答应(ばいようたく)の無礼と海常在(はいじょうざい)の冤罪
玫答应(ばいようたく)は皇后に挨拶をせずに立ち去ろうとしたため、素練(それん)に注意されます。しかし、玫答应(ばいようたく)は素練(それん)を突き飛ばし、怪我をさせてしまいます。皇后は玫答应(ばいようたく)の態度に不快感を示しますが、皇帝を慮って何も言いません。
一方、貴妃は玫答应(ばいようたく)を傷つけたことで皇帝に咎められるのではないかと心配し、素練(それん)に侍医院から薬を貰って玫答应(ばいようたく)に届けるよう命じます。
如懿は玫答应(ばいようたく)と共に彼女の宮殿に戻ると、答应にはふさわしくない高級な紅羅炭が燃えていることに気づきます。また、玫答应(ばいようたく)の宮殿には皇帝から賜った「儀昭淑慎」と書かれた額が掲げられていましたが、玫答应(ばいようたく)はその意味を知りません。如懿は、これは女性が優しく慎ましく、品格を備えていることを意味すると説明します。
そのとき、素練(それん)が消腫薬膏を持って玫答应(ばいようたく)のもとを訪れますが、玫答应(ばいようたく)はそれを受け取りません。素練(それん)は皇后からの伝言として、玫答应(ばいようたく)に大局を考え、皇帝の前でこの件について話さないように忠告します。玫答应(ばいようたく)は仕方なく薬膏を受け取ります。
貴妃は如懿の侍女である三宝(さんぽう)が自分の宮殿の門から出て行くのを目撃し、後を追わせます。すると、三宝(さんぽう)は海常在(はいじょうざい)に炭を届けていることが判明します。
海常在(はいじょうざい)は読書に勤しんでいましたが、貴妃が体調不良であることを知り、安否を伺います。しかし、叶心(ようしん)は海常在(はいじょうざい)が普段から食事が足りないことを指摘し、貴妃を激怒させます。貴妃は海常在(はいじょうざい)が同情を誘おうとしていると責め、部屋から追い出してしまいます。
貴妃の側近である嘉貴人(かきじん)は、海常在(はいじょうざい)が貴妃の炭を盗んで寒症を起こさせ、貴妃に罪をなすりつけようとしていると進言します。
皇帝と皇后は寝所にいますが、外では太監の王欽が皇后的侍女である蓮心に近づこうとして拒否されています。
如懿は海常在(はいじょうざい)が貴妃の宮殿から紅羅炭を盗んだ疑いで罰を受けようとしていることを聞き、慌てて咸福宮に向かいます。
咸福宮では、海常在(はいじょうざい)が雪の中に跪かされ、盗んでいないと訴えています。海常在(はいじょうざい)の侍女である香雲は、海常在(はいじょうざい)が貴妃を妬んで炭を盗むように指示したと証言します。しかし、如懿は香炉の炭灰と侍女の証言だけでは証拠にならないと主張します。また、海常在(はいじょうざい)の部屋は狭いため、そんなに多くの紅羅炭を隠すことは不可能だと指摘します。そのとき、海常在(はいじょうざい)は雪の中で倒れてしまいます。
惢心は王公公に海常在(はいじょうざい)を助けてくれるよう頼みますが、断られてしまいます。李玉は惢心を見て、助けを申し出ます。
咸福宮では、貴妃は双喜(そうき)に海常在(はいじょうざい)の部屋を捜索させ、侍女たちに海常在(はいじょうざい)の衣服を脱がせて身体検査をするよう命じます。如懿はそれを阻止しようとしますが、貴妃は如懿も一緒に雪の中に跪かせます。
海常在(はいじょうざい)は屈辱を受けることを拒否し、如懿に迷惑をかけたくないと思い、自分が貴妃の炭を盗んだことを認めます。
そのとき、皇帝が咸福宮に到着します。貴妃は皇帝に自分の委屈を訴えますが、皇帝は如懿に紅羅炭を海常在(はいじょうざい)に渡すように指示していたこと、そしてそのことは秘密にするように言っていたことを指摘します。如懿は融通が利かず、このようになっても事実を認めなかったと責めます。
貴妃は海常在(はいじょうざい)が下克上をし、嫻妃(かんひ)が自分に無礼を働いたとして罰するよう訴えますが、皇帝は賞罰を明確にする必要があるとして、香雲を連れて行き、乱打して殺すよう命じます。そして、宮廷の人々に讒言の代償を理解させる必要があると述べます。
最後に、皇帝は貴妃に3ヶ月間宮殿で静養し、外出を控えるように命じ、海常在(はいじょうざい)を如懿の延禧宮に移します。
如懿は宮殿に戻ると、江侍医が海常在(はいじょうざい)の診察を行います。江侍医は、海常在(はいじょうざい)の涌泉穴が傷ついており、身体が非常に弱っていると診断します。
阿箬(あじゃく)は如懿のために手段を使って皇帝の気を引くべきだと提案しますが、如懿は貴妃が軽率な行動で皇帝の怒りを買ったため、いずれ苦しむことになるだろうと答えます。そして、如懿は惢心の細やかな気遣いと観察眼を褒め、これからも自分のために注意を払ってくれるよう頼みます。
第7話感想
第7話は、如懿と海常在(はいじょうざい)の友情、貴妃の陰湿さ、そして皇帝の冷酷さが描かれた回でした。
如懿は海常在(はいじょうざい)が濡れ衣を着せられていることを知り、彼女を救うために奔走します。しかし、貴妃の策略によって海常在(はいじょうざい)は罰を受け、如懿も雪の中に跪かされるという屈辱を味わいます。
貴妃は自分の権力を利用して海常在(はいじょうざい)を陥れ、如懿を苦しめようとします。彼女の陰湿な性格が垣間見える回でした。
皇帝は、如懿の訴えを無視し、貴妃の言いなりになります。彼の冷酷な態度が、如懿の心をますます遠ざけていきます。
つづく