如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第70話 あらすじ/ネタバレ

豫妃の企みと永琪(えいき)の活躍

寵愛を得ようと躍起する豫妃は、精進料理で皇帝の心を掴もうとする。しかし、冊封式の当日、蒙古の妃嬪(ヒヒン)たちが誰も出席しなかったと聞いても、豫妃は意に介さない。一方、養心殿では、豫妃のために薬を手に入れようとした宦官が、永琪(えいき)に捕らえられてしまう。

如懿は永琪(えいき)と共に皇帝に謁見し、調査結果を報告する。宦官は機密情報を盗み出し、外に通じていただけでなく、豫妃の指示で媚薬を手に入れていたことが明らかになる。激怒した皇帝は、豫妃の緑頭牌を没収し、幽閉を命じる。豫妃は取り乱して泣き崩れるが、皇帝は冷酷に去っていく。

永琪(えいき)と芸角(うんかく)の出会い

皇帝は永琪(えいき)の功績を認め、重責を託す。しかし、永琪(えいき)は病に苦しみながらも、皇帝を心配させまいと隠していた。そんな中、炩嬪は芸角(うんかく)を永琪(えいき)の屋敷に送り込み、暗躍を企てる。

冬の日、芸角(うんかく)は雪だるま作りで永琪(えいき)の注意を引き、その純真さと賢さで永琪(えいき)の心を掴んでいく。夜には一緒に燕の巣を作り、二人の仲は深まっていく。

寒香見(かんそうけん)の悲劇

辺境の寒部から、皇帝に白玉と寒香見(かんそうけん)の肖像画が献上される。絶世の美女である寒香見(かんそうけん)との縁談を望む皇帝は、彼女を宮廷に招く。しかし、婚約者の寒企は、婚約を阻止しようと追いかけ、雪崩に巻き込まれて命を落としてしまう。悲しみに暮れる寒香見(かんそうけん)は、後を追うことを決意する。

兆恵は寒香見(かんそうけん)を京まで護送し、皇帝は盛大な宴で彼女を迎える。面紗を外した寒香見(かんそうけん)の美しさに、皇帝は心を奪われる。舞踏会で披露された彼女の舞は、皇帝の心をさらに揺さぶるが、彼女は夫の後を追うために自害を図る。

太后と如懿は必死に説得し、寒香見(かんそうけん)を宮廷の外に安置することで一族の安全を確保しようと提案する。しかし、皇帝は辺境の安定を理由に拒否し、承乾宮に彼女を迎え入れる。太后の意向を偽ってまで、寒香見(かんそうけん)を手に入れようとする皇帝の行動は、宮廷に波紋を広げる。

如懿の決意と永琪(えいき)の苦悩

事態を憂慮した如懿は太后に辞意を表明するが、逆に責められてしまう。一方、永琪(えいき)は病に苦しみながらも、芸角(うんかく)との幸せを手に入れる。

太后は再び皇帝を呼び出し、寒香見(かんそうけん)の安置を改めて訴えるが、皇帝は譲歩しない。承乾宮では、豪華な贈り物を受けても、寒香見(かんそうけん)は食事も水も受け付けず、夫を想い続ける。

永琪(えいき)は皇帝に謁見し、寒香見(かんそうけん)の様子を報告する。皇帝は苦悩の表情を浮かべて立ち去り、永琪(えいき)は複雑な思いに沈む。

次回予告

寒香見(かんそうけん)の悲劇は、宮廷にさらなる波乱を巻き起こす。如懿は皇帝の暴走を止められるのか? そして、永琪(えいき)と芸角(うんかく)の恋の行方は?

第70話の感想

第70話は、衝撃的な展開が続いた回でした。豫妃の企みが暴かれ、永琪(えいき)の活躍によって幽閉されることになりました。一方、永琪(えいき)は病に苦しみながらも、芸角(うんかく)との愛を育んでいきます。しかし、寒香見(かんそうけん)の悲劇は宮廷に大きな影を落とします。

豫妃の企みは、彼女の野心を露呈させました。皇帝の寵愛を得るために手段を選ばない姿は、見ていて不快でした。永琪(えいき)が彼女の企みを暴いたことで、正義が勝利したと感じましたが、同時に永琪(えいき)の命が危険にさらされたのではないかと心配になりました。

永琪(えいき)と芸角(うんかく)の恋は、この暗い展開の中で唯一の希望です。二人は純粋な気持ちで惹かれ合い、幸せな時間を過ごしています。しかし、永琪(えいき)の病が二人の未来に暗い影を落としています。

寒香見(かんそうけん)の悲劇は、この世の無常さを教えてくれます。彼女は絶世の美女であり、幸せな未来が約束されていたはずなのに、夫の死によってすべてを失ってしまいました。彼女の自害は、あまりにも悲しすぎます。

つづく