如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第78話 あらすじ/ネタバレ

永琪(えいき)と永璂(えいけん)の会話

永琪(えいき)は十二皇子を下学に迎えに行きます。二人は宮中を歩きながら、永璂(えいけん)は皇后と凌雲徹の噂について質問します。永琪(えいき)は皇后的品行を信じ、噂を気にする必要はないと答えます。

秦公公と凌雲徹の遭遇

秦公公は内務府で凌雲徹と遭遇します。秦公公は凌雲徹を嘲讽し、彼の立場が変わったことを暗に示唆します。進忠(しんちゅう)も現れ、凌雲徹と如懿の関係について挑発します。凌雲徹は冷静に対応し、品位を保ちます。

如懿と凌雲徹の距離

容珮(ようはい)は如懿に、凌雲徹が内殿への奉仕を避けようとしていることを伝えます。如懿は複雑な気持ちになり、凌雲徹の理解と未来を心配します。

嬿婉(えんえん)の懐妊と皇帝の対応

嬿婉(えんえん)は再び懐妊しますが、凌雲徹のことで不快感を抱いています。ある日、皇帝は如懿を連れて芝居を観賞します。芝居の内容は如懿の心境を反映しているようで、彼女は思いにふけります。翌日、皇帝は突然凌雲徹が宝物を盗んだと発表し、彼を雑役係に降格させます。これは如懿を慰めるための策略であり、如懿は表面上は平静を装いますが、内心は激しく動揺します。

翊坤宮の状況

翊坤宮の人員が減らされ、内務府は補充を怠ります。如懿はそれが皇帝の意向であることを理解し、淡々と受け入れます。海蘭(かいらん)は如懿を訪ね、食欲がないことを心配します。容珮(ようはい)は凌雲徹を密かに訪ね、皇后が選んだ白菊を縫い込んだ枕を贈ります。凌雲徹は皇后の気遣いに感謝し、二人が共に重圧に耐えていることを感じます。

永琪(えいき)と凌雲徹の会話

凌雲徹は如懿を気遣い、永琪(えいき)に見つかってしまいます。永琪(えいき)は凌雲徹に慎重に行動するよう忠告し、皇后に累が及ぶことを防ごうとします。

十六皇子の誕生と太后の思惑

冬が終わり春が訪れ、嬿婉(えんえん)は十六皇子を出産します。しかし、太后は十六皇子を寿康宮で育てるように命じます。これは後宮の勢力バランスを保つための策略です。如懿は太后と一緒に経を写経し、太后は皇後の子供が少ないことを嘆きます。如懿は死は避けられないと述べ、臘八粥を配って恩恵を施すことを提案します。太后はそれを許可します。

嬿婉(えんえん)の復讐計画

十六皇子が離されたことで、嬿婉(えんえん)は皇后への復讐を誓います。五皇子は狩猟から戻り、芸角(うんかく)に赤い狐をプレゼントします。二人は仲睦まじく過ごしますが、芸角(うんかく)は五皇子の体調を気遣うのに対し、五皇子は冷水浴を続けます。進忠(しんちゅう)は嬿婉(えんえん)に、凌雲徹を利用して皇后を完全に倒す計画を提案します。嬿婉(えんえん)は同意します。

春嬋の帰還と新たな陰謀

春嬋が姑の葬儀から戻り、姑の死が不自然だったことを話します。嬿婉(えんえん)は新たな計画を思いつきます。御花園で、十二皇子は凌雲徹が如懿に梅の花を渡しているのを見て、驚き海蘭(かいらん)のもとへ逃げ帰ります。ちょうどそこに皇帝と嬿婉(えんえん)が通りかかり、十二皇子の話を聞きます。皇帝の心には疑念が生まれます。

噂と陰謀が絡み合う嵐が翊坤宮に近づき、如懿と凌雲徹の運命は権力闘争の中で未知の深淵へと突き進んでいきます。

第78話 感想

第78話は、如懿と凌雲徹の運命が大きく動き出す重要なエピソードでした。皇帝の凌雲徹に対する処罰、嬿婉(えんえん)の新たな陰謀、そして太后の思惑が絡み合い、物語は緊張感に満ちています。

如懿は凌雲徹の処罰に心を痛めながらも、表面上は平静を装います。しかし、その内心は激しく動揺しており、ラストシーンで碗を投げつけることで彼女の怒りが表現されています。

一方、嬿婉(えんえん)は十六皇子の誕生と凌雲徹の処罰を利用して、皇后への復讐を企てます。彼女の冷酷さと執念深さが際立つエピソードです。

つづく