如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~ 第79話 あらすじ/ネタバレ
皇帝は、十二皇子が如懿と凌雲徹の密会を疑っていることを知り、激怒します。嬿婉(えんえん)に十二皇子を連れ去らせ、凌雲徹の行方を急いで調べさせます。進忠(しんちゅう)は十二皇子を巧妙に落ち着かせ、薬を使って混乱を解き、事件を隠蔽します。
海蘭(かいらん)は急いで如懿にこのことを伝え、十二皇子の食事に異常がないことを確認し、暗躍する人物がいると推測します。皇帝がすでに凌雲徹を厳罰に処したことを受け、海蘭(かいらん)は如懿に自分から潔白を証明するよう勧めます。しかし如懿は十二皇子の安否を気にかけており、真相を明らかにすることを決意します。彼女は三宝(さんぽう)に十二皇子の周りの人物を詳しく調べるように命じます。
嬿婉(えんえん)は事態を収拾しようと図り、皇帝に皇后の面目を考えるよう促しますが、逆に如懿の失態を叱責されてしまいます。十二皇子は自責の念に駆られ、永琪(えいき)は凌雲徹の運命と如懿の安危を心配します。
皇帝が凌雲徹の処刑を決意すると、如懿は小栗子の死に不審な点があることに気づきます。海蘭(かいらん)は如懿にこれ以上詮索しないよう忠告しますが、逆効果になる可能性があります。如懿は凌雲徹を守ると主張し、海蘭(かいらん)の処刑の提案を拒否します。
嬿婉(えんえん)は牢を訪れ、薬と食料を差し入れますが、凌雲徹は物事が変わったと答えます。彼はかつて嬿婉(えんえん)に贈った指輪を要求し、雲燕の縁の象徴として、最終的に元の持ち主に返します。嬿婉(えんえん)は去ります。
海蘭(かいらん)は偶然に炩妃(こうひ)と出会います。彼女は如懿の名を借りて凌雲徹に会いに行きます。二人は犠牲の必要性を深く理解しています。凌雲徹は自分の死によって如懿の安寧を願っており、指輪と遺言を託します。海蘭(かいらん)は処刑を命じ、凌雲徹は毅然として処刑されます。死の間際、彼は折梅の約束を思い出し、二度と会うことができないことを悔やみます。
永琪(えいき)は皇帝に凌雲徹の凄惨な死を報告します。皇は如懿の手段の酷薄さに気づきますが、遺体を荒野に捨てるように命じます。海蘭(かいらん)は如懿に、彼女の意に反していることは承知の上で、大局のためにそうせざるを得なかったと告白します。如懿は海蘭(かいらん)と凌雲徹の情に感謝しますが、海蘭(かいらん)の行動が行き過ぎていると自責し、彼女に去るように求めます。如懿は窓辺に一人座り、複雑な思いにふけります。
第79話の感想
第79話は、陰謀と犠牲が渦巻くスリリングな展開でした。如懿と凌雲徹の密会疑惑が浮上し、皇帝の怒りは頂点に達します。海蘭(かいらん)の機転で事なきを得ますが、凌雲徹の運命は風前の灯火です。
嬿婉(えんえん)は、皇后の座を狙う野心をむき出しにし、如懿を陥れようと画策します。しかし、如懿は冷静に事態を収拾し、真相を明らかにしようとします。
凌雲徹は、如懿への忠誠心を貫き、潔く処刑を受けます。彼の死は、如懿に大きな衝撃を与え、深い悲しみを背負うことになります。
海蘭(かいらん)は、如懿を救うために、苦渋の決断を下します。凌雲徹の処刑は、彼女にとっても大きな心の傷となります。
つづく