如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第81話 あらすじ/ネタバレ

如懿は三宝(さんぽう)に炩貴妃を監禁し、皇帝の裁定を待つよう命じます。炩貴妃は不服従し、貴妃としての地位を盾に抗議しますが、如懿は皇后としての威厳をもって対応します。その時、進保が急報をもたらします。皇帝は龍船で水玲珑(すいれいろう)ら花火女子と遊興にふけっているというのです。如懿は激怒し、炩貴妃こそがその黒幕であるとして、即刻処刑しようと考えます。炩貴妃は弁明しますが無駄に終わり、如懿は宮廷の規則に従い、炩貴妃を拘束して皇帝と太后に報告することを決意します。

如懿は龍船に直行し、多くの女性と楽しそうにしている皇帝を見ます。容珮(ようはい)に命じて他の女性たちを追い払い、皇帝と二人きりになります。皇帝は宮廷の外の風情を味わってみただけだと弁解しますが、如懿は皇帝の評判が傷つき、民衆の噂が広がっていることを心配します。皇帝は逆に、如懿は孝賢皇后や炩貴妃のように従順ではないと責め、二人は激しく言い争います。感情の亀裂は明らかです。

如懿は、皇帝はかつての弘暦(こうれき)ではなくなってしまったと感じ、失望しながらも、皇帝が疑心暗鬼になり、無実の人々を巻き込んでいると直言します。皇帝は怒って凌雲徹の名前を出しますが、如懿は皇帝が自分勝手であり、偽善者であると反論します。二人の関係は最悪の状態になります。皇帝は怒って如懿を廃后にしようとしますが、如懿は髪を切って抵抗し、情が断ち切れたことを示します。かつての青瓔と弘暦(こうれき)への思いを込めた髪を差し出します。皇帝が驚き、如懿は決然と立ち去ります。

嬿婉(えんえん)と和敬皇女が駆けつけ、切られた髪を見て驚愕します。如懿の行為は大不敬であることを知っています。皇帝が怒って如懿を廃后とし、翊坤宮に幽閉し、嬿婉(えんえん)を皇貴妃に昇進させ、六宮を管理させます。

如懿は帰路で穎妃と容妃に出会い、二人に自分に関わらず自分自身を守るように頼みます。太后は知らせを聞いて皇帝を問い詰め、愚行だと非難します。そして、廃后は失徳行為であり、先祖の皇后の二の舞になるのではないかと警告します。太后は二人が深い縁で結ばれていることを理解しており、皇帝に考え直すよう勧めます。

嬿婉(えんえん)は進忠(しんちゅう)を訪ね、皇貴妃に昇進したことを伝えます。進忠(しんちゅう)は喜びますが、王蟾が突然現れ、進忠(しんちゅう)を絞め殺し、皇帝にそそのかした罪を着せます。嬿婉(えんえん)はそれに便乗し、進忠(しんちゅう)の罪状を公表して処刑します。海蘭(かいらん)は翊坤宮の外で如懿を待ちますが、如懿は会おうとしません。心は冷え切ってしまっています。

第81話の感想

第81話は、如懿伝の中でも特に衝撃的な回でした。如懿と乾隆帝(けんりゅうてい)の夫婦関係は完全に崩壊し、如懿は廃后となり、幽閉されてしまいます。

如懿は炩貴妃を処刑しようとするなど、これまで以上に強硬な姿勢を見せました。しかし、乾隆帝(けんりゅうてい)の心はすでに離れており、如懿の思いは届きませんでした。

乾隆帝(けんりゅうてい)は、如懿の髪を切って抵抗した姿を見て、初めて如懿の決意の強さを理解します。しかし、乾隆帝(けんりゅうてい)のプライドはそれを認めさせることを拒否し、廃后を決定します。

如懿の廃后は、乾隆帝(けんりゅうてい)にとって大きな失策でした。太后の警告通り、先祖の皇后の二の舞となる可能性が高く、乾隆帝(けんりゅうてい)の評判を落とすことになります。

つづく