如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第82話 あらすじ/ネタバレ
如懿と海蘭(かいらん)の別れ
如懿は海蘭(かいらん)との面会を頑なに拒否し、容珮(ようはい)に昔海蘭(かいらん)から贈られた香囊を返却するよう命じます。そして、海蘭(かいらん)には十二皇子と五皇子を大切に世話するよう頼みます。海蘭(かいらん)の心には、如懿と過ごした温かい日々が蘇ります。しかし今は、翊坤宮に閉じ込められた如懿の姿を遠くから見守るしかありません。如懿が自分を巻き込まないようにと必死に守ってくれていることを理解している海蘭(かいらん)ですが、その心配は消えることはありません。如懿は海蘭(かいらん)が自分の気持ちを理解してくれると信じて、容珮(ようはい)を退室させ、静かに一人思いにふけります。
永琪(えいき)と海蘭(かいらん)、そして如懿の孤独
永琪(えいき)は海蘭(かいらん)に十二皇子の様子を尋ねます。海蘭(かいらん)は、凌雲徹事件の後、十二皇子が心を閉ざしがちになっていることを心配し、如懿のことは伏せておくことにします。その頃、宮廷では大きな変化が起きていました。皇帝は皇后廃位の考えを持ち始め、翊坤宮は冷遇されるようになります。如懿と親しい李玉でさえ、圓明園に左遷されてしまいました。母子で話していると、十二皇子が突然現れます。様子がおかしいことに気づいた海蘭(かいらん)は、優しく抱きしめて安心させます。永琪(えいき)は宮廷を去る途中、足の病気が再発しますが、自分の身分が災いになることを恐れて江侍医を呼ぶのを拒否します。
翊坤宮の危機
皇帝は新しい寵姫?環繞嬿婉(えんえん)のもとへ戻り、皇后を嘲笑する言葉を口にします。一方、翊坤宮では、嬿婉(えんえん)が三宝(さんぽう)と芸枝(うんし)を奪おうとします。容珮(ようはい)は必死に抵抗し、少なくとも一人の太監を残すように訴えますが、王蟾は凌雲徹事件を持ち出して挑発します。怒った容珮(ようはい)は王蟾を箒で叩きます。王蟾は、二人がいなければ翊坤宮への供給を減らすと脅迫します。三宝(さんぽう)と芸枝(うんし)は如懿の窮地を救うため、泣く泣く別れることを決意します。
永琪(えいき)の嘆願と海蘭(かいらん)の面会
永琪(えいき)は才能に優れ、皇帝の寵愛を受けていました。彼はその機会を利用して如懿の赦免を訴えます。皇帝は十二皇子が心配していることは知っていますが、はっきりと答えることはありません。ただ、国事に専念し、後宮の争いに巻き込まれないようにとだけ告げます。永琪(えいき)の嘆願や他の者たちの尽力もあり、皇帝はついに海蘭(かいらん)が如懿に会うことを許可します。海蘭(かいらん)は日用品を持って冷宮を訪れます。二人は凌雲徹事件で心がすれ違っていましたが、友情は壊れていませんでした。海蘭(かいらん)は、自分が巻き込まれることを恐れないが、心の溝ができることを恐れていると率直に話します。如懿は海蘭(かいらん)の手を握りしめ、長年の姉妹の情を思い出し、お互いに距離を置きたくないと伝えます。
芸角(うんかく)の葛藤と五皇子の忠誠
芸角(うんかく)は嬿婉(えんえん)の宮殿にやってきます。嬿婉(えんえん)は五皇子の病状を知っており、治療の機会を利用して復讐することをほのめかします。毒薬を目の前にした芸角(うんかく)は、苦悩の末、手を下すことができず、復讐を諦めます。そして、五皇子の世話に専念することを決意します。
如懿の悟りと五皇子の想い
如懿は夢の中で、かつての姑母との会話を思い出し、家族の栄誉と個人の自由のどちらを選ぶべきかを考えます。そして、手放すことも解放への道であることに気づきます。翊坤宮での長い年月の中で、如懿は枯れ梅を見つめ、かつての緑梅の美しさを思い出し、情がなくなったことをしみじみと感じます。五皇子は如懿の窮地を知りながらも、花や香りを送り、敬意と気遣いを示します。容珮(ようはい)はその真意を理解していますが、如懿は五皇子が危険にさらされることを心配しています。朝廷では、五皇子の功績が認められ、栄親王に封じられ、さらに儲君に立てられます。詔書は正大光明の額の裏に隠されています。夜が更け、芸角(うんかく)は毒薬を前に、良心が憎しみを克服し、それを地面に捨てます。彼女は心の中の純粋さと愛情を守り抜きます。
第82話感想記事
第82話は、如懿伝のストーリーが大きく動き出す重要な回でした。如懿と海蘭(かいらん)の別れ、永琪(えいき)の嘆願、五皇子の忠誠など、見どころ満載です。
特に印象に残ったのは、如懿と海蘭(かいらん)の別れです。二人はかつて深い友情で結ばれていましたが、凌雲徹事件をきっかけに心がすれ違ってしまいます。しかし、海蘭(かいらん)は如懿への友情を貫き、彼女を支えようとします。如懿も海蘭(かいらん)の気持ちを受け止め、二人は再び絆を深めます。このシーンは、友情の大切さを改めて教えてくれるものでした。
また、五皇子の如懿への忠誠心にも感動しました。五皇子は如懿の窮地を知りながらも、花や香りを送り、敬意と気遣いを示します。彼の純粋な気持ちは、如懿の心を温めたことでしょう。
つづく